
実はこの記事は1月5日(毎日新聞)に掲載されたものです。
新聞を整理する際に読み直しました。
書き留めておく必要を感じました。
「やればできる」妄想 子供世代とギャップという見出しが痛いですね。
団塊世代の生活を振り返ってみると、
・戦後の共学教育を受けたのだけれども、
・大人になって非常に固定的な性別役割分担の家庭をつくった。
・男たちはホモソーシャル(男性同士のつながり)な企業組織で長時間働き、
・女性たちは無業の主婦になった。
・高度経済成長期に10代を過ごし、30代でバブル景気を迎え、その果実を味わい、持ち家も手に入れた
・「いい学校」「いい会社」といった社会的成功や金銭的価値に重きを置く価値観に染まっていくとともに、
・世の中は時間がたてば確実によくなるという、根拠のない楽観性を持った。
※これは基本的に男性でありかつ高学歴を得た人々の話です。団塊世代の一部といってもよいかもしれません。
では女性はどうだったのでしょう。
・女性は「やればできる」とさえ思わせてもらえませんでした。
・女性はクリスマスケーキと言われ、25歳を過ぎると結婚できないからと
・4年制の大学に行かせてもらえず、高校か短大を卒業して、腰掛の仕事をして、
・24歳までに結婚するものだとされていました。
・私が大学に進学した年の女子の進学率は5%です(上野さんは1948年生まれ)。男子20%。
・団塊世代の男と女の歩いた人生コースはまったく別でした。
もう半世紀も前の話ですが、「男たちはホモソーシャル」ということばに確かにそうだったと思いますし、
今もまだまだ続いているように思います。
ただ団塊世代には先に書かれたような人生を送ることができなかった人も大勢いました。
忘れてはならないことです。
団塊ジュニア世代についても書かれています。
彼らは、親の思いと現実のギャップに翻弄され続けた世代かもしれません。
・バブル崩壊以降、新自由主義の嵐が押し寄せてきたことで、「努力は報われる」「やればできる」といわれ
・自己決定、自己責任という価値観(新自由主義の)が追い打ちをかけました。
・正規・非正規という待遇差の大きい雇用形態による二重労働市場の出現です。
・そこにジェンダーが組み込まれて、女性の場合、生産年齢人口の女性の7割が働いており、その6割が非正規です。
・日本は30年をかけて格差社会をつくってきたのです。
・政界、財界、官界、労働界。政官労使のオヤジ連合による「人災」です。
その通りですね。
このオヤジ連合に加担している団塊世代がいると同時にそうでない人々もいたはずです。
この人々についても書いています(できれば、つづくです)。
お読みいただきありがとうございました。
💛ウクライナに平和を💛