「家庭保育給付は、3歳以下の子どもを、自治体の提供する保育施設の預ける権利を行使せず、
家庭で保育する家族に与えられる家族政策上の給付です」
この給付制度の提案は1950年代に行われ、実現までに30年が必要だったとのこと。
家庭保育給付を提案したマリヤッタ・ヴァーナネンさん自身がこの記事を書いているのですが、
社会保健大臣を務めた1980年代(承認当時は大臣ではなかったが)に最終的に承認されます。
この間、大きな論争がありました。
それは実際に働いている女性にこそ給付されるべきだ。
家庭保育給付は女性の社会進出を妨げるものだという主張です。
この主張も納得できるものですが、ポイントは3歳という年齢です。
児童心理学者によると、生まれてから少なくとも2年、できれば3年間、一人の保育者に
よって育てられることが望ましいということでした。
また、3歳以上になると保育所での保育が必要になるといわれています。
子どもの主権ということを考えれば、同一の保育者に3歳まで育てられるという権利を
主張してもおかしくないわけです。
国家が子どもに代わって権利を主張したともいえます。
日本でも戦前に母性保護論争がありました。
フィンランドでは、母親である女性という視点に、保育される子ども自身の視点が加わることが
コンセンサスをえるために30年という年月が必要だったのかもしれません。
このような議論の積み重ねが重要なことと思います。
※昨日の総合グランド。今日の雨で紅葉も散ってしまいました。
家庭で保育する家族に与えられる家族政策上の給付です」
この給付制度の提案は1950年代に行われ、実現までに30年が必要だったとのこと。
家庭保育給付を提案したマリヤッタ・ヴァーナネンさん自身がこの記事を書いているのですが、
社会保健大臣を務めた1980年代(承認当時は大臣ではなかったが)に最終的に承認されます。
この間、大きな論争がありました。
それは実際に働いている女性にこそ給付されるべきだ。
家庭保育給付は女性の社会進出を妨げるものだという主張です。
この主張も納得できるものですが、ポイントは3歳という年齢です。
児童心理学者によると、生まれてから少なくとも2年、できれば3年間、一人の保育者に
よって育てられることが望ましいということでした。
また、3歳以上になると保育所での保育が必要になるといわれています。
子どもの主権ということを考えれば、同一の保育者に3歳まで育てられるという権利を
主張してもおかしくないわけです。
国家が子どもに代わって権利を主張したともいえます。
日本でも戦前に母性保護論争がありました。
フィンランドでは、母親である女性という視点に、保育される子ども自身の視点が加わることが
コンセンサスをえるために30年という年月が必要だったのかもしれません。
このような議論の積み重ねが重要なことと思います。
※昨日の総合グランド。今日の雨で紅葉も散ってしまいました。