物が捨てられない性分です。
貯まる一方なので整理しなくてはならなくなります。
本棚の奥にある文庫本などを処分しなくてなりません。
昭和の頃に買って本の多くは、紙が変質しています。
とても読みにくいので片付けています。
しかし、新潮文庫や写真集などは上質紙を使っているためか変質していません。
そのため、廃棄を免れた本があります。
当時読んでいた池波正太郎さんの本の中でごく一部が残りました。
『散歩のときに何か食べたくなって』を読み直しています。
グルメでもない私は池波さんの本を読んで舌なめずりをするだけでした。
100軒ほどの店と宿を紹介しているのですが、訪問したのは数軒でしょう。
東京の『煉瓦亭』、『神田藪』、京都の 『サンボア』、『イノダ』くらいかな。
グルメには有名な店かもしれませんが、私には無縁だったことがわかります。
しかし、エッセイの名手の文章となると作者に同伴して食した気になるのです。
この昭和に書かれていて現在も健在な店がどの程度あるのでしょう。
パソコンで検索すればすぐにわかることですので、1軒くらいは訪問してみたいものです。
追記:池波さんは京都は『大文字屋』が定宿だったようですが、検索すると今はもう廃業されていました。池波さんは東京も京都も東京五輪(1964年)を境に様変わりしてしまい江戸時代の風情はなくなったと書いています。2度めの五輪(2021年)開発をあの世から見てどう思われたでしょう。
私でさえ、もう東京や京都の中心街にまったく興味はありませんね。
お読みいただきありがとうございました。
ウクライナに平和を!