ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

出自

2017-08-26 | ほとほと日記
今日は仕事はお休みでした。


昨日は夜九時まで仕事をして、疲れ切って帰って来ました。
私の仕事の性格上、疲れはあくまで精神的なものです。
誰かが「体を使う、頭を使う、気を使う。仕事はこの三つのどれかに分けられる」と言っていた記憶があります。
私の仕事は、圧倒的に「気を使う」ものです。

ご夫婦の入居案件があり、ご自宅の奥様と入院しているご主人のそれぞれ面談に行きました。
どちらも、今までの面談の中でもトップクラスに気を使う雰囲気がありました。
いっしょに行ってくれたホームの看護師さんが帰ってくるなり「もう、やだ!」と声を挙げました。


11年間今の仕事をやっていますが、ここに来て、とても難しさを感じて来ました。
とにかく「気持ちの読めない」ご家族が増えたのです。
面談をしていても、お互いに猜疑心と駆け引きを持って腹の探り合いをしているかのような。
ここ一、二年、政治家やタレント、いや、医者や教師や法律家など今まで「固い」と言われていた人たちまでも、信じられないようなスキャンダルが増えています。
SNSの普及で、前からあったものが浮上してきただけかも知れません。
でも、実感として、その風潮に呼応するように、失礼な言い方ですが「ヘンなお客様」が増えてきたように感じられてなりません。
日本人全体が少しずつ壊れてきているのでは…と思うことすらあります。


今日は、母と姉と食事会をしました。
久しぶりにホッとする機会となりました。
家族と会うと、自分の出自を確認できる気がします。
私は「東北からの屯田兵の四代目」なのです。
愚直にぶつかって切り拓いていくしかありません。