ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

インテリア物語

2016-12-12 | ほとほと日記
今日は仕事はお休みでした。



午後から、自転車で少し散歩に行きました。

明日の夕方、近く入居される方のお宅に伺うのですが、その下見に行ったのです。

紹介された方からは「高級マンション」とは聞いていましたが、確かにいくらくらいするか見当もつかないゆったりがっちりとした造りのマンションです。

奥深く造られた駐車場から仄かに見える車も高級外車ばかり。

何だか気が重くなりました。



その後、私の勤めるホームのすぐ近くに先日オープンしたニトリに行きました。

私はニトリに入るのは初めてです。

そもそも物をあまり買わない方ですが、家具となればほぼ全く買わないので、家具屋にはほとんど用がないのです。

先週の木曜オープンした際は、ホームの入居者を連れてスタッフが見学に行きましたが、すごい混雑で危険を感じた…と言っていました。

人の多い場所は疲れてしまうのであまり行きたくもなかったのですが、職場のご近所の注目施設とあれば早めにチェックしておく必要を感じたのです。


行ってみると、店の作りも客層も、インテリア版ユニクロみたいだと感じました。

家族連れもけっこういて、こうやって世のパパとママは家具を揃え、「家庭」を作っていくのだなあ…と、少し切ない気持ちにもなりました。


いちばん印象的だったのは、五歳くらいの女の子がトナカイの置物を抱きかかえて泣いていたこと。

女の子はその置物が欲しいようですが、ママに「それはぬいぐるみじゃないのよ。買ってもどこに置くの?」などと説得されています。

確かにそのトナカイは家に置くにはちょっと大きすぎるし、クリスマスが終われば無用感が急激に強まるでしょう。

でも女の子はすっかり心奪われているらしく、しがみつくように抱きしめて、ポロポロ涙を流しています。


こういうお店に一日いれば、色んな物語が見られるのだろうなあ…と思いました。