悲恋

今日も仕事です。

毎日インターネットを眺めていると、ときに何とも言えない記事があります。
今朝読んだ、「55歳の大学非常勤講師が、校内で全裸になる不適切行為で辞表を提出した」と言う記事も、何とも哀しい気持ちになりました。

彼は21歳の女子大生と恋仲になり、ご両親同意のもと同棲をしていたそうです。
ところがその彼女は情緒不安定でした。
ある日、校内で出会うと口喧嘩になったあげく、「私を信じているなら裸になって！」と要求しました。
非常勤講師の男性は彼女の興奮を収めるため素直に全裸になったところ、彼女に服を持って帰られてしまい、全裸でいるところを発見されてしまった…というのです。

この記事には、「理解出来ない」「作り話ではないか」と言うようなコメントが多くついています。
でも私には、何だかとても「分かる」気がします。

大学の非常勤講師はとても薄給だと聞いたことがことがあります。
しかも55歳で、独身です。この先、教師としての大きな見込みがあるとはとうてい思われません。

中年独身男性にとって、二十歳前後の若い女性の美しさは、目も眩むほど圧倒的に感じます。
全く持って「高嶺の花」なのです。
そこに、もし自分を「かまってくれる」女子学生が現れたとしたら？
仮に彼女には強い情緒不安定があったとしても？

疎外された者同士の悲恋…という古典的な劇構造が頭に浮かびました。
しかも、「５５歳、独身、薄給」という切実さを伴って。

今日も一日、頑張ります。


神様。
今日一日が穏やかなものでありますように。
家族が皆、健康に過ごせますように。
友人たちが実りある休日を過ごせますように。
お祈り致します。