ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

新年食事会

2015-01-03 | 家族




今日は、今年初めてのお休みでした。


毎年1月3日に家族揃って銀座で食事をするのが、ここ十年くらいの恒例行事になっています。
今日も、銀座アスター本店に集合し、家族全員と義兄の六人で昼食をいっしょに食べました。

去年の夏、父は脱水症状で二週間入院しました。
退院してからも父はしばらく食が細く、腕も足もみるみる細っていきました。
ですから、10月くらいまでは(正月の食事会は無理かもしれない)と、内心思っていたのです。

でもその後、父の食事量がずいぶん上がった…という話を母から聞くようになりました。
10月の終りころから毎週一回、母が父にシャワー浴をさせているのですが、骨ばっていた背中にも肉がついてきている…と言います。

今日の昼、銀座アスター本店前で約二か月ぶりに父を見て、安心しました。
頬にだいぶ肉が付いた上に、顔全体にも赤みが差しています。
表情もずいぶんとしっかりしてきました。

昼の11時半から予約を取ったのですが、例年になく混んでいて、店内はほぼ満席になっていました。
年に一度だけの家族全員そろっての食事は、やはり楽しい。

父は私たちとほとんど変わらないペースで食べ、コース料理を完食しました。
老人ホームで働いて「食欲は生きる力だ」と確信している私は、とても嬉しく感じました。

高齢者にとって一年は長く、来年こういう新年会が出来るかどうかは、今は分かりません。
でもとにかく、今年も食事会を無事に出来たことは、とてもありがたいことだと思います。


食事会が終わると、記念撮影などをして、私たちは別れました。

今日は天気が良かったせいか、銀座には1月3日としては例年になくおおぜいの人が溢れていました。
私も、少しだけ「銀ブラ」をすることにしました。
ルイ・ヴィトン、シャネル、ダンヒルなどたくさんのブランドショップビルが文字通り軒を連ねていて、(銀座は大変なことになっていたのだなア)と、今さらのように驚きました。

私にとっての銀座は、並木座やシネパトスなどの名画座です。
1970年代末から1980年代に掛けて、ずいぶんと通ったものです。

それらの映画館はすでに姿を消し、遠い昭和の思い出となりました。