古安曽Obs・観測ノート

雑多な内容も含め、普段の活動記録です。
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7/11朝・C/2020 F3(NEOWISE)を見に行ってみた

2020-07-11 12:08:01 | 彗星
昨夜のこと。
いつも親しくしている星仲間から電話が入った。

仲間 「NEOWISE彗星、結構すごいみたいですね」
私  「ああ、明け方の空でぼちぼち見え始めているようですね~」
今月3日に近日点を通過した新彗星のことだ。
確かにネット検索すると海外で撮影された画像が出回り始めている。

仲間 「今から撮影に行きませんか?銚子方面へ」
私  「???」
仲間 「いや、ちょこっとだけ雲が切れそうなんで・・・」

言われてチェックしてみると、
確かにSCWや気象庁ではそれらしい予報となっている。






「判りました。では○○分後でお願いします」

急いで最低限の機材等をパッキングし、仲間の愛車に同乗して出発。
目指すは約250km彼方の「あるかもしれない」晴れ間。


高速を乗り継いで現地入りしたのが午前2時過ぎ。
最初は大洗周辺から観測地探しを開始したものの、
低い雲が飛び交っていて晴れ間がない。

海岸沿いに南下して何とかなりそうな気がしてきたのが
鹿島の辺りだった。
駐車スペースを当てにして、海水浴場へと向かった。



この頃になると、車窓からNEOWISE彗星らしき縦長の光芒が見え始めていた。
そろそろ3時になるが、何とかなりそうだ。


駐車場に入ってみると、
我々と同様に彗星を撮影にやってきたとおぼしき人影が既にちらほら。
確かに護岸用にコンクリートが打ってあるので
ここなら足場はバッチリだ。

もう薄明は始まっている。
晴れ間もぎりぎりしかないけど、いざ!





(上)2020/07/11 03h17m、露出2秒(画像をクリックすると拡大、ステライメージで明るさレベルのみ調整)
(下)2020/07/11 03h24m、露出2.5秒(画像をクリックすると拡大)
(共通データ)X-T1+SIGMA28-135F3.5(35mm、F4にセット)、ISO3200、WB:太陽光、固定撮影


晴れ間がどんどん閉ざされてしまったため、
せいぜい15分程度のチャンスしかなかったが、
この悪条件下で35mm固定撮影で、これだけ明るく大きく写るとは!

この彗星、ダストテイルがしっかりと出ているため
肉眼でもかなり判りやすかった。
自分の記憶の中では、2013年のPanSTARS彗星(C/2011 L4)よりも見栄えが良く、
広がりは小ぶりながらも
ヘール・ボップ彗星以来久々のダストリッチな彗星らしさを感じた。

いや~、遠征して良かった!
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