大名古屋ビルヂング33階のオルクドール・ホールで
開催中のやまと絵「吉田華蓬遺作展」を見てきた。
繊細で精緻に描かれた作品は、掛け軸、額装、屏風・羽子板
仕立てなど、絵によって効果的に表現されていた。
晩年は写経や仏画にも取り組み、90歳を過ぎる
まで制作意欲は衰えなかったようだ。
画題の時代背景を調べ、表装や画材にも拘り、
徹夜作業を幾度も繰り返したという。
趣味の世界もここまで来ると、広く浅くは
通用しないだろう。
お昼はミッドランドスクエアにある、蔵元盛田直営の
「ねのひ」で食事をした。
お昼限定の「おばんざい膳」は、8品が付いて
1300円はお値打ち。
ガラス越しの広い厨房で働く法被姿の料理人は、
いなせで絵になる。
外は冷たい雨が降っていたが、口と目の保養は
しっかりできた。