名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

山里の気象

2011年03月09日 | セカンドルーム

 

昨夜は雪が降ったようで、まわりの野山は薄化粧をしていた。
散歩に出かける時の外の気温はマイナス7度で、春寒とは程遠い厳寒の朝だった。
天気予報は曇りのち雪であったが、日が昇ると予想外の青空が広がっていた。

少々寒くても、日なたを求めて歩くのは気分が良い。


家にも陽射しが届くようになったので、部屋の中もずいぶん明るくなった。


思わぬ青空のプレゼントに気を良くして、座敷や台所、玄関、トイレなどの掃除をした。
寒くて暗い日に、掃除などをする気にならないが、重い腰が上がるのも太陽の恵みかもしれない。


雲ひとつ無い青空に、天気予報が外れたかと思っていたが、掃除が終わった頃には黒い雲に覆われ雪が降り出した。
山に登っていて、青空に一片の雲が現れたと思う間もなく吹雪に見舞われることがある。
ここは山岳気象の影響を受けるので、青空が続くと信じていると思わぬ失敗をする。

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山里は冬に逆戻り

2011年03月08日 | セカンドルーム

 

山里にも、わずかながら春の足音が聞こえてきたが、また遠ざかってしまった。
昨日も今日も雪が降ったり止んだりで、名残り雪は今週末まで続くようだ。

まだ三寒四温とまではいかないが、これでは、春を感じた体がびっくりしてしまう。


少し膨らみ始めた水仙の蕾も、雪をかぶって寒そうだ。


飢えた猪が、土手の水仙をあちこちで掘り起こしている。
笹ユリの球根は彼らの好物で、よく食べられてしまうが、水仙が掘られているのは、あまり見かけなかった。


雪の外套をまとったねこやなぎは、なんだか暖かそうに見えた。


盛りを過ぎた南天の実は、雪と氷が少し辛そう。


今年は石楠花の当たり年のようで、例年に比べて花芽をたくさん付けている。
寒暖を繰り返した芽は逞しく育って、美しい花が咲くといわれているので、開花の春が楽しみだ。
冬に戻った山里でも、無理に探せば春の気配を見つけることが出来る。

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デジブック 『早春の日影平』

2011年03月07日 | セカンドルーム

3月5日に、日影平でスノートレッキングを楽しんできた。
標高1.500mほどの日影平は、乗鞍西麓に広がる高原で、広大な森と分水嶺のピークが連なっている。
積雪期でなければ入れない原生林、今しか登れない尾根や下れない谷などを、スノーシューを履けば自由に巡ることが出来る。
当日は、珍しく朝から快晴で、北アルプスの眺望や、原生林のトレッキングを堪能することが出来た。
早春の森の表情を、スライドショーでお楽しみください。

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「飛騨歴史民俗学会」大会に出席して

2011年03月06日 | セカンドルーム

 

昨日の好天と打って変わって、今朝は鉛色の冬の空に変わっていた。
雪解けが進んだ田んぼに氷が張って、寒々としている。


ユキも天気が良ければ、外へ出て日向ぼっこを楽しむが、今日は小屋に入ったまま出ようとしない。

 

「飛騨歴史民俗学会」の大会が、高山市民文化会館で開催されたので出席してきた。
この会は、飛騨在住で、郷土の歴史や民俗に関心を持つ人たち100人ほどで構成されている。
会員は教職に就いていた人が多いが、地域に根付いた歴史愛好者も少なからずいる。
月例の学習会や巡見ツアー、機関誌の発行などを行っているが、今日は年1回の総会で、事務局報告のほか、会員の研究発表と外部研究者の講演も行われた。
今回の研究発表は、
 ・井上円了(東洋大学創設者)の飛騨の足跡
 ・「応永飛騨の乱」 600年記念事業 
 ・大坪二市(飛騨の篤農家)の見た明治維新
であった。
いずれも飛騨ゆかりのテーマで、歴史の表舞台で取り上げられることは無いが、身近な題材ゆえの面白さがある。
毎回感じることであるが、時代とともに埋もれ消えていく史実を、ライフワークとして取り組む姿に感心する一方で、郷土史に興味を持つ若手が少ないことが気になる。
歴史から学ぶことは多い筈だが、振り返ると年号や人名を記憶することにエネルギーを費やし、歴史の本質を学ばなかったような気がする。
今日の会もそうであったが、教科としての歴史から離れて以降は、読んだり聴いいたりする機会が増え、興味もわいて来たように思う。

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スノートレッキング

2011年03月05日 | セカンドルーム

お天気に誘われて、乗鞍山麓の日影平でスノートレッキングを楽しんでます。
飛騨地方は今日一日だけ高気圧に覆われて、絶好の山日よりです。
シラカバやカラマツの森を巡り、雪原に残された動物の足跡を辿りながら歩いて来ました。
表面の新雪が潜る程度で、中の雪は締まっていてコンディションは上々です。
真っ青な空に浮かぶ白銀の北アルプスがとてもきれいでした。
これから下山して麓の温泉に向かいます。


午後2時 携帯で投稿

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今日も真冬日

2011年03月04日 | セカンドルーム

 

冬型の気圧配置が居座って、今日も真冬日の寒い一日だった。
いったん春を思わせるような暖かい日が続いた後なので、ひな祭り寒波はけっこうこたえる。

時々青空がのぞくこともあるが、すぐに黒い雲が流れてきて粉雪が舞う。


水際の小枝は飛沫が凍結し、重みに耐えている。


冷凍状態の冬芽もよく見ると、いくらか膨らみ赤みを帯びている。

陽射しのある田んぼの氷も、終日解けることなく日暮れを迎えた。
この寒さの中で、飛騨地方も花粉の飛散が観測されるようになった。


裏山の杉花粉は、まだ飛んでいないようだが、実は大きくなって今にも弾けそうだ。
寒波が去れば、本格的な飛散が始まるだろう。
少々の寒さは我慢が出来るが、くしゃみと鼻水の鬱陶しさは、想像しただけで憂鬱になる。

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飛騨の農民作家が書いた 「すすむ君と戦争」

2011年03月03日 | セカンドルーム

 

今朝は、久しぶりに真冬並みの寒さを感じた。


氷点下の朝は小雪が舞い、ユキのボウルの水は、固く凍結しているので、盛んに雪を舐めていた。


お昼ごろに、一時青空が見えたが、すぐに雲に閉ざされて、外の気温がプラスになることは無かった。


農作業の師匠の一人である谷口岩雄(80才)さんが、戦争を知らない世代の人たちに当時のことを知らせたいと、「すすむ君と戦争 ~14歳の予科練生~」を著わした。
「ののむら すすむ」のペンネームで、すすむ君を主役に仕立てて書いたのは、客観的に事実を語れるからとのことだ。

 

39項目の目次に沿って、すすむ君が、戦前・戦中に体験したことを、子供にも分かるように簡潔に語っている。


昭和12年に、村の尋常小学校へ入学して、最初に開いた教科書には、ススメ ススメ ヘイタイススメなど、軍国色が漂っていた。
その他、戦時下の村の暮らしや、学校での軍事訓練の様子などが、すすむ君の目を通して描かれている。


14歳で合格した予科練は、村や学校の誇りであり、家の名誉でもあった。
幼い軍国少年は、死の恐怖を感じながらも覚悟を決めて入隊し、宿舎の玉音放送で敗戦を知っところで本は終わっている。
谷口さんは「戦争を語り継ぐ有志の会」を主宰して、愚かしい戦争を繰り返さないための、啓蒙運動を続けておられる。
多才な農民作家は、農業の傍ら「飛騨高山わら細工大学校」を開いて、わら細工の伝承と普及活動や、わらや米、飛騨の古民具に関する著作など、今も年齢と無縁の活動をしている。

 

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なめこの植菌作業

2011年03月02日 | セカンドルーム

 

今朝は雪が降っていたが、散歩をしていても、凍えるような寒さを感じることは無かった。


雪解けが始まっていたのに、再び周りを雪景色に変えてしまった。


モノトーンの野山は寒々として、真冬を思わせる風景だが、一頃の激しい降り方や冷え込みは無いので、雲間から薄日が漏れはじめると、3月の淡雪はすぐに解けていく。


昼過ぎまで降っていた雪も上がり、午後遅くには青空が広がっていた。

先日、裏山で伐採して、下まで運んでおいたなめこ用の原木に植菌をした。


原木の伐採や植菌する時期は、諸説まちまちで、人や所によってやり方が違う。
一般的には、木が休眠期に入る直前の、落ち葉が始まる頃に切って葉枯らしをし、翌年の桜の開花前の植菌が良いとされている。
今までそうしていたが、なめこは伐採したらなるべく早く菌を打った方が、成績が良いことを聞いたので、今回はその方法でやることにした。

 


先日終わった椎茸と同じように、原木にドリルで穴を開け、そこへなめこ菌が付着した駒を打ち込む作業である。


打ち終わった木は、コモとブルーシートでくるんで、菌が全体に回るように、しばらくの間寝かせておく。
雪解けが終わった頃に、裏山の木陰に運び、地面に伏せておくと、翌年の秋からなめこが発生する。
木の太さにもよるが、茸に養分を吸い取られてしまうまで、3~4年間は収穫が出来る。
原木が土に帰ってしまった分を、毎年10本ほど補充している。
山里には、成果が出るまで時間の掛かる仕事がたくさんあるが、植林などはその最たるものだ。

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のらまいカー(コミュニティバス)がやって来た

2011年03月01日 | セカンドルーム

 

昨夜は地震の揺れも無く、朝までぐっすり眠れた。
ようやく余震も治まって一安心だが、地震の予知や、発生のメカニズムが解明されないだけに不安は残る。
3月に入って、明るくなるのが少し早くなり、6時頃に起きて散歩に出かけている。

天気は下り坂で、山あいから霧が立ち上り、北西の空から黒い雲が次々と流れてきた。

今日は集落にとって記念すべき日で、待望の「のらまいカー」(コミュニティバス)がやって来た。


これは市が策定した、新しい交通システムの実証運行で、朝と午後、夕方の3便(土日は2便)が、1回100円で利用できる。
今までは公共交通機関が無かったので、車の運転が出来ない高齢者は孤立し、高校生は父兄が学校まで送迎していた。
店や医院は集落に無いので、老人世帯は気軽に買い物や通院は出来なかった。
タクシーを利用すれば、往復1万円以上も掛かるし、補助のある福祉タクシーを利用しても、高額の自己負担がある。
「のらまいカー」効果で、過疎化に歯止めが掛かり、買い物難民や通院難民が解消されることを期待したい。

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