名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

こぶしの花

2008年04月15日 | セカンドルーム

 

暖かい日が続いたので、こぶしの花が一斉に開花した。
南斜面の山腹で、ちらほら咲いていたのを目にしていたけど、今はどこの山でもこぶしの白い花を見ることが出来るようになった。

飛騨の山では最初に咲く花がこぶしで、春のおとずれの目印にもなっている。

こぶしが咲くと、苗代作りをはじめると言われているけど、そんな風景をこの集落でも見かけるようになった。
兼業農家が多くなって、仕事のスケジュールにあわせて農作業をする人が増えたけど、まだ自然の営みにあわせてやっている人たちも健在だ。

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春の高山祭り

2008年04月14日 | セカンドルーム

 

春の「山王祭」と秋の「八幡祭」を総称して高山祭りといわれ、毎年4月14~15日に行われる日枝神社の例祭を、春の高山祭りと呼ばれている。
桜の開花には少し早いど、春らしい陽気の祭り日和となって、大勢の観光客が屋台のからくり奉納や、祭り行列を楽しんでいた。

からくり奉納が行われる陣屋前は見物客で埋まり、そばへ近づけなかった。

対照的に、祭事が行われる日枝神社へは、観光客もあまり訪れないので、広い境内は森閑としていた。
この祭りを皮切りに、あちこちの鎮守の森からは祭囃子が聞こえてきて、本格的な春の訪れを告げてくれる。
絢爛豪華な屋台や意匠を凝らした祭行列も無いし、祭り見物の観光客もいないけど、春を迎える喜びが数々の神事から伝わってくる。
ここでは、観光祭りでは味わえない、素朴で懐かしい村祭りの原風景を見ることが出来る。

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飛騨国際工芸学園作品展

2008年04月13日 | セカンドルーム

 

名古屋からの帰り道に、高山市民文化会館で開催中の「飛騨国際工芸学園卒業・進級展」を見てきた。
木工職人や家具デザイナーを目指す生徒たちが、1年または2年間の成果を世に問う初めての舞台で、50点ほどの作品が展示されていた。

毎年作品展は見ているけど、同じ木工家具でありながら少しずつ変化が見られる。
今年は全体的に小振りな作品が多く、実用的な家具が目立った。
いつも一枚板のテーブルや大型の戸棚など、大作が混じっていたのに、今年は堅実で無難にまとめた作品が多かった。
学生の作品展を毎年見ていると、時代とともに少しずつ変化していく様子がよくわかる。

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ねじれ

2008年04月12日 | セカンドルーム

 

名古屋へ来て、近所を散歩していたら、建築中だった超高層ビルが完成していた。
名古屋の繁華街は栄と名駅地区に二分されていて、最近は名駅地区の発展が著しく、他にもビッグプロジェクトが計画中で、街が急速に変わって行く。
竣工した36階建ての「スパイラルタワーズ」は、1階から36階まではファッション、IT、医療関連の3つの専門学校が入り、地下はカフェやレストランなどの商業施設が入っていた。

開発のエリアが比較的小さくて、隣接地には古いビルや木造住宅などが密集していたり、道路も従来のままで電柱や電線が縦横に張り巡らされ、高層ビルだけが窮屈そうな姿で浮き上がっている。
新旧が雑然と入り混じっている中国の大都会を思い出すけど、名古屋も発展途上の都市なのだろうか。
モダンなねじれビルは、地域全体の整備や再開発の難しさを象徴しているようだ。


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名古屋へ

2008年04月11日 | セカンドルーム


 いつものように高山から、せせらぎ街道を通って名古屋へ来た。

途中で休憩をした「西ウレ峠」の遊歩道は、雪も消えて奥の池まで歩けるようになっていた。
池の周りのカラマツや広葉樹林は、まだ冬枯れのままで寒々としていたけど、数週間前の雪景色に比べれば、風も暖かく春の訪れが感じられた。

美濃路に入り、郡上八幡まで下ってくると、桜やこぶしの花が咲き乱れ、春爛漫の風景に変わって行く。
立ち寄った郡上八幡城は、ちょうど桜が見ごろで、花見客で賑わっていた。

名古屋は既に桜が終わり、街路樹のヤナギやケヤキ、イチョウなどが芽吹いて、新緑の季節を迎えていた。
このルートは、150キロほど南下しただけで、それぞれ違った季節の変わり目を楽しむことが出来る。

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しいたけ栽培

2008年04月10日 | セカンドルーム

 先日のなめこ栽培の準備に続いて、椎茸の植菌作業をした。
去年の秋に伐採して葉枯らししておいた楢の木を、1mほどの長さに切り麓まで下ろした。

原木を井桁に積んで、1週間ほど乾燥しておく。

原木に椎茸の駒菌を打ち込み、10日間ほど菌が回るように、こもでくるんで寝かせた後、木陰に立てかけておけば、来年の春から収穫できる。

去年の春に植菌したほだ木からは、小さな椎茸が出始めた。
あと1週間ほどで、澄んだ空気と森の養分をたっぷり吸収した椎茸が食べられる。

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古い民家

2008年04月09日 | セカンドルーム

 

築数十年の古い民家に住んでいるので、昔の名残りが随所に残っている。
前に住んでいた人が居住部分を改築しているので、多少住みやすくはなっているけど、はじめは戸惑うことが随分あった。
家に鍵が付いていないのもその例で、以前は不安を感じたが、開口部が多い家のすべてを戸締りすることも面倒だし、鍵をかける必要の無いことも10年近く住んでみて分った。
使うことの無い2階の部屋は、囲炉裏の煙の通り道になっていたので、煤で黒光りしている。
外との仕切りは障子一枚で隙間が多く、虫や小動物の出入りも自由で、季節によって色々な客が訪ねてくる。

隙間ふさぐため、あちこち目張りをし、中には戦時中のポスターを貼って隙間風を防いだ跡もそのまま残っている。
この部屋からは、きつつきが板戸を叩いたり、小動物の足音や、昼夜の温度差で家がきしむ音、時には得体の知れない音も聞こえてきたりする。
最初は不気味に感じたこともあったけど、今では自然と一体となって暮らしていることを実感出来るようになった。

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散歩コース

2008年04月08日 | セカンドルーム


 冬の間は行くことが出来なかった農道沿いの散歩コースも、残雪が少なくなったので、ようやく奥まで行けるようになった。
今月末には日陰や吹き溜まりの雪も消え、がけ崩れや落石を取り除くなど道路整備が終われば、車も入れるようになる。

農道沿いには田畑が沢山あったけど、過疎の山里はイノシシの被害が多いし、効率の悪い小さな稲田を引き継ぐ人もいないので、次々と耕作を止めてしまった。
今は80代と70代の老夫婦が、2ヶ所の畑を細々と続けているだけだ。

一番奥にある小さな田んぼも稲作を止め、去年までは自家用の野菜を作っていたけど、今年はどうなることだろう。
新緑や紅葉の頃はのどかだし、夏はせせらぎの淵で、ユキ(柴犬)は水遊びをしていたけど、訪れた時は水を舐める程度だった。

今は景色も冬枯れで水も冷たいけど、間もなく木々も芽吹き、鶯もさえずる桃源郷となるけど、稲穂が風になびくことはもう無い。(2年前の田植えの頃の写真)

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山火事

2008年04月07日 | セカンドルーム

 

夕方犬を散歩させていたら、山裾から煙が立ち昇っていた。
焚き火の煙かと思っていたら、やがて消防のサイレンが聞こえてきたので山火事と分かった。
火は間もなく消し止められたけど、風が弱かったことと、風下に大岩壁があって火を阻んだことに加えて、消防の素早い放水が功を奏したようだ。

集落の消防団に最新の消防車が導入され、その日は毎年春に行われる操法訓練を実施中で、団員全員が集まっていたことも幸運であった。
文字通り消火の実地訓練となったけど、かつてこの集落では大規模な山火事で死傷者を出したこともあって、日ごろから熱心に取り組んでいた訓練の成果が出た。

今回はドラム缶の焼却炉が飛び火したようだけど、春は空気が乾燥しているので、火の元には注意が必要である事を痛感した。

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菜園の春

2008年04月06日 | セカンドルーム

 

飛騨も暖かい日が続き、5ヶ月ほど雪の下に眠っていた菜園が、ようやく半分ほど姿を見せた。
鶯も鳴き初め、雪解けも急速に進んで、山里にも本格的な春が来たようだ。

雪解けの畑に、去年の秋に蒔いておいた2種類のエンドウの小さな芽が出ていた。
枯葉で覆っておいたところが少し膨らんでいたので、そこをめくって見たらモヤシの様な弱々しい姿があった。
これからは強い日差しを受けてたくましく育っていくことだろう。

いつもの年に比べると少し早いけど、キュウリとトウモロコシ、枝豆の種を蒔いた。
まだ気温も地温も低いので、ビニールテントの中で育てて、霜の心配がなくなる5月になったら畑に移植する。
一度に収穫しても食べきれないので、これから色々な種を、10日ほどの間隔を置きながら育てていく。
今年も虫や雑草と競争しながら、無農薬・有機栽培の安全でおいしい野菜作りを楽しみたい。

 

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山里の暖房

2008年04月05日 | セカンドルーム

 

ここは高冷地なので、暖房器具はどこの家も、5月のゴールデンウィークあたりまで使っている。
3月までは、薪ストーブを一日中焚いていたけど、今は朝と夜だけで済むようになった。
朝は部屋に日が入る8時頃まで石油ストーブを使い、夕方からは薪ストーブを使っている。
寒暖の差が大きく、今朝も気温はマイナス2℃と寒かったけど、日が昇れば暖かくなる。
日が沈むと気温が急に下がるので、まだ暖房を手放すことが出来ない。

ユキ(柴犬)は朝の散歩が終わると、いつも日向を求めて寝そべっている。
暑がりのユキが、木陰を求めて昼寝の場所を探すのは、まだまだ先だ。

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雪解け風景

2008年04月04日 | セカンドルーム

 

先日降った雪も残り少なくなり、ようやく辺りの風景も春らしくなってきた。
今朝も霜が降り、氷も張っていたけど、日が高くなれば暖かい春の陽射しがいっぱいにふりそそぐ。
棚田の雪は、日当たりの良いところから順番に消え、深い雪の中でじっと春を待っていた植物たちが一斉に顔を出し始める。

畦に生えている蕗の隣では、土筆がまだ固い頭に霜を乗せて姿を見せた。

湧き水のほとりのわさびも、霜や雪に耐えて辛みを増し、葉の緑も鮮やかになっていく。

芽吹いたばかりのクレソンは、霜にうたれて寒そうだけど、暖かい陽射しを浴びてぐんぐん育っていく。
雪解けを待ちかねた植物たちは、次々と姿を見せ、野山ばかりか食卓まで賑やかにしてくれる。

 

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飛騨のひな祭り

2008年04月03日 | セカンドルーム

 

春の訪れが遅い飛騨では、4月3日にひな祭りがおこなわれる。
古い町並みでは、きらびやかな衣装を身につけた雛人形が、豪華な段飾りで並べられ、観光客の目を楽しませている。
立派な雛飾りは、昔は裕福な商家などにしかなく、農家などでは素焼きの土雛が飾られていた。

近所のおばあさんも、訪ねてくる人は居ないけど、毎年雛飾りをして春の訪れを楽しんでいる。
七福神やお相撲さん、兵隊さん、キューピーさんなど、その頃流行った人形が賑やかに飾られ、桃の花はまだ咲いていないので、猫やなぎや浅葱が彩りを添えている。
手垢や欠けた跡の目立つ質素な土雛を前に、幼かった子供たちの思い出にひたるおばあさんの姿は切ないけど、大店の絢爛豪華な雛人形にも増して、かけがえの無い宝物になっているのだろう。

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春の陽射し

2008年04月02日 | セカンドルーム

 

昨日は夕方まで、雪が断続的に降って寒かったけど、今朝は春の陽射しが戻ってきた。

早朝出勤する人のわだちが、田畑とすれすれに残っている。
雪の朝は最初に走る人が慎重に運転しないと、後の人が脱輪することもある。

せせらぎでは岩魚の魚影を見かけるけど、釣り人の姿はまだ少ない。
山菜が採れるようになると、魚は釣れなくても山菜のお土産があるので川も賑わう。
春は今日一日で、また低気圧が近づいてくるようだ。
山里の春は行きつ戻りつで、いつも気をもませる。

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4月の雪

2008年04月01日 | セカンドルーム

 

花冷えの名古屋を早朝に発ち、高山へ向かった。
長良川サービスエリアの桜は満開で、タンポポも咲いていた。

飛騨路に入ると雪が降り始め、道路の一部は積もっていた。
東海北陸自動車道も白鳥以北はチェーン規制をしていたので、冬用タイヤのままにしておいて良かった。

ストレスのたまったユキ(柴犬)は、庭を駆け回って喜んでいるけど、4月になって冬へ逆戻りはこたえるので、最後の名残り雪であってほしい。

   飛騨の山里暮らしNO43をUPしましたのでご覧下さい。

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