名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

岩崎御嶽山その2

2014年11月05日 | 歩く


昨日は、岩崎御嶽山の、余りにも多くの霊神碑と、
石像に圧倒されてしまった。



あまたの神仏が集い、混沌とした異界の趣が強い
岩崎御嶽山であったが、岩崎御嶽社の一角だけが、
一般的な神社の雰囲気を保っている。




↑ 本殿


↑ 開祖殿

その日は快晴で明るく、燦々と陽光が境内に降り注いでいた。
もし曇り空か夕暮れ時なら、辺りは廃れた空気感が漂い
一人では近寄り難いだろう。



敢えて分け入ろうとすれば、御嶽教の行者に倣い、
禊舎で身を清め、邪心を祓って臨まなければならない。





本殿の左手には、「お助け穴不動」が祀ってある。
藪に覆われた細い道を下って行くと、
洞窟がぽっかりと穴を開けて待っている。
薄暗い洞窟の奥には、小さな不動明王が鎮座していた。

お賽銭を上げ、手を合わせて戻って来る途中で、
天井の出っ張りで、頭をしたたか打った。



本殿の右下の比較的規模の大きい霊神場は、
中村遊郭の関係者が作ったと言われている。



囲いの石柱は、そこで働いていた娼妓が寄進し、
その名前が刻まれている。

功徳を積んで、来世こそは人並みの幸せを手にしたいという
願いが籠められているようで、憐れを誘う光景だった。



ここを後に、御嶽山奥の院へ向かった。
奥の院は、北側の「竹の山」の山頂にあり、
麓から螺旋状に道が切り開かれ、両側には
住宅が頂上付近まで連なっている。



北側の木は切り払われているので、
噴煙を吐く御嶽が眺望できた。







御嶽社の奥の院に来たつもりなのに、中心には、
なぜか大日大聖不動明王が祀られていている。

わきには、例によって霊神碑やコンクリ像が建ち並び、
霊界の雰囲気を醸し出している。

奥の院も、混沌とした不思議な世界で、一般的な寺社仏閣の
概念では判断しかねる事が多すぎる。

多くの神仏を信じれば、より多く救われるという庶民信仰の由縁を、
もう少し知りたくなった、岩崎御嶽山登拝だった。



コメント (2)
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