早朝の広小路通は、車も人の往来も少なく、
ほんの一瞬だけ静けさを取り戻している。
蝉しぐれがかしましい、伏見通から桜通を歩き、
神明社で手を合わせ、柳橋中央市場を一回りして来た。
街はまだ動き始めていないが、朝の早い市場は、
仕入れに来た人たちで賑わっている。
今夜のおかずに、的矢湾の岩牡蠣と、
木曽川のシジミを仕入れて来た。
真牡蠣は冬が旬だが、岩牡蠣は「夏かき」
とも呼ばれ、暑い夏が旬である。
的矢湾は、牡蠣の養殖で有名だが、畔蛸(あだこ)町は
タグを付きで出荷し、料理人や食通の評価が高い。
生牡蠣をポン酢で食べたが、プリプリで
クリーミーな食感と、磯の香で食が進んだ。
シジミは味噌汁が定番だが、今回はスープの素で作った。
さっぱりと仕上がったが、香辛料を効かせて
冷スープにしたら、暑い夏には合いそうだ。
牡蠣もシジミも、ビタミンや鉄分、ミネラルを
多く含んでいるので、これで猛暑を乗り切りたい。