名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

越中八尾・おわら風の盆 2

2012年09月02日 | セカンドルーム

 

二百十日の厄日に風を鎮め豊作を祈る風習が、「おわら風の盆」の起源と言われている。
毎年9月1日から3日まで開催されるが、初日が土曜日になるのは5年ぶりで、たくさんの観光客で賑わうと予想されていた。

 


無人駅のように小さな越中八尾駅は、ホームも駅舎も人がいっぱいだった。


風の盆は八尾町11の町内が、日程と場所を決めて路上や屋内、演舞場などで行われる。

午後3時から始まり、5時から7時までの休憩を除き深夜まで行われるので、ガイドマップを頼りに歩けば、どこかで輪踊りや町歩きの列に出会う。


特設の演舞場(指定席3.500円、自由席2.000円)では、ダイジェストを見ることが出来るが、ひなびた町なかで出会う踊りや三味の音が風情があると思う。


小さな町が人口の10倍以上の見物客で溢れ、カラフルな露天が立ち並ぶ町並みからは、日ごろの静かな町は想像も出来ない。
40年ほど前に、月明かりの中で編み笠を目深に被り、質素な浴衣と黒い帯の女性が、哀調を帯びた胡弓や三味に合わせて艶やかに踊る姿を懐かしく思い浮かべた。
地方に根付いた伝統行事が、何かで脚光を浴びて変わっていくことは世の常で、もはや時計の針を戻すことは出来ない。

2012_09010083.AVI

コメント (4)
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