2023年12月号記事

 

ウクライナは自滅し、アメリカは転落に向かう

 

ウクライナ問題をめぐり、視野を広くし、深く考えるためのインタビュー集をお届けする。

 

 ゼレンスキー大統領の正体とは

 バイデン大統領の判断が裏目に

 トランプ氏は何と戦っているか

 

 

ロシア-ウクライナ戦争が長期化し、来年も続く公算が高まる中、バイデン・ゼレンスキー両大統領に逆風が吹いている。

ウクライナによる鳴り物入りの反攻作戦が失敗したほか、今年9月末に成立したアメリカ政府の暫定予算からウクライナへの追加支援が除外され、継戦能力に黄色信号が灯り始めた。

ゼレンスキー氏は外遊する度に各国から支援を引き出してきたが、最近は"食傷気味"扱いとなっており、支援内容も先細りに。さらにウクライナ国防省の汚職が相次いで発覚し、厳しい目を向けられたウクライナ政府は9月に国防大臣と次官を一斉に解任したが、汚職問題は今後もくすぶり続けると見られる。

そんな矢先に中東では、軍事衝突が突如発生。西側諸国の視線は一気に中東に向き、バイデン氏もゼレンスキー氏も、なぜ今のタイミングに起きるのかと天を仰いでいるかもしれない。

 

 

指導者の本心と力量を見抜く

歯車が狂い出す中、ウクライナ問題に一石を投じ続けている大川隆法・幸福の科学総裁は、「国際政治においては、指導者の本心と力量を見抜くことが大事である」と指摘する(*)。

「一国は一人を以て興り、一人を以て亡ぶ」(「管仲論」)と言われているように、トップ一人の性格や考え方で国家の栄枯盛衰が決まる。特に民主主義社会は、選挙で選んだリーダーの責任を最終的に国民がとる政体である。

その意味で、ゼレンスキー氏はどういう人物であるか、バイデン氏のリーダーシップは正しいかなどを冷静に振り返り、日本の方針を決める必要がある。

今回それを考える上で、目から鱗が落ちるであろう、有識者の見解を紹介する。

(*)大川隆法著『ウクライナ発・世界核戦争の危機』(幸福の科学出版)

 

 

 

次ページからのポイント

ロシア国立研究大学高等経済学院准教授 バイシャ・オリガ・アナトリエヴナ氏インタビュー
「ゼレンスキー大統領は亡国の使徒にしか見えない」

桃山学院大学教授 松村 昌廣氏インタビュー
「ウクライナ戦争から手を引かねば、米国覇権の衰退は加速する」

トランプ氏の登場でアメリカの覇権をめぐる対立構造が激変