古美術 崎陽

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幕末の長崎で活躍した人~小松帯刀(8)

2010-05-08 15:25:11 | 長崎の歴史
「小松清廉」


(8)


愛妻家で、

新婚時代の安政3年4月23日~5月6日にかけて

当時珍しい新婚旅行で

霧島の栄之尾温泉に滞在した記録がある。

この滞在には千賀の父も同行した。

ちなみに日本初の新婚旅行を行ったとされる龍馬は

寺田屋事件直後の慶応2年(1866)であり、

実際には帯刀清廉のほうが10年早く

新婚旅行を行っていたことになる。


寛容で雄弁明快な人柄で人望が厚く、

若くして薩摩藩の重職に取り立てられた。

西郷隆盛に初めて会いに行った際、

西郷が、身分としては遥かに上とはいえ

自らより7歳若い小松の度量を試そうと、

わざと部屋で横になり小松を待っていたところ、

小松はその姿を見て立腹することなく、

むしろ西郷のために枕を持って来るよう従者に促したため、

西郷はその一言を聞くや居住まいを正し小松に詫び、

忠誠を誓ったという。

新政府においても将来を嘱望された。



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