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天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

憂愁のツートップグリーズマン&メッシ

2018-07-11 05:48:51 | スポーツ


サッカー・ワールドカップ、準決勝第1試合フランスVSベルギーは前者が1-0で勝った。
勝ち負けはさておき有力選手たちを眺めると、一番印象に残ったのはフランスの7番ゲームメーカーのグリーズマンである。
フランスには快速のエンバペ、能力の高いポグバ、ベルギーには獰猛なルカク、必殺仕掛け人デルブイネらスタープレイヤーがひしめくが、なんといってもグリーズマンが絵になる。
1991年3月21日、27歳。身長:175cm、体重:72kg。


この男の持つ憂いに満ちた表情がそのすべてである。
彼がシャンゼリゼ通りのカフェでひとり静かにカミユなど読んでいる光景を想像するとわくわくする。ドイツ系フランス人という。
準決勝に出て来る選手たちはみな並外れた運動能力とスーパーテクニックを持つ。しかしそれを封じたかのような静けさを漂わせるグリーズマンはもはやプレーヤーを越えた味わいなのだ。
勝っているのに憂愁の表情を持ち続けるというアンバランスがサッカーを忘れさせてくれる。

憂愁といえば、リオネル・メッシを忘れるわけにはいかない。
アルゼンチンははやばやと負けたのでメッシの表情に憂愁が増幅されてしまった。それで、勝っていて憂愁さを持ち続けるグリーズマンの憂愁を上に見るのだが、この二人は本大会の憂愁のツートップである。



彼らに比べるとロナウドやデルブイネなどはたんにサッカーのうまいガキ大将という感じで人生の深みがいまいち。
まあサッカー選手に舞台に立つ役者みたいな雰囲気を求めるのは筋違いかもしれぬが、人間のすべてが出る舞台がピッチであると痛感した。

とにかく、決勝でもう1度グリーズマン(本人はグリエズマンと呼ばれたいようだ)が見られる。グリエズマンは文弱の男を引きつける名優である。
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