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天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

金足農を判官贔屓したが

2018-08-21 17:09:32 | 野球

金足農のエース吉田輝星


夏の甲子園の高校野球、決勝は熱戦とはならなかった。
金足農のエース吉田輝星が1回裏の1番に四球を出したとき疲労が限界にあると感じた。次の打者にヒットを打たれ、一塁三塁と広げられこの回に3点取られたとき金足農の敗色濃厚と思った。
せめて3回まで大阪桐蔭を零封しないと金足農に勝ち目はないと踏んでいたが初回でもう潰えた。

4回に3点本塁打を打たれ勝負あり、であった。
辛かったのは5回に6点取られたとき。投げれば打たれ、投げれば打たれで、アウトカウントが増えないのは、見るに耐えなかった。
プロに入って活躍してほしい吉田君をここで消耗させたくなかった。しかしアウトが取れない。コールドゲームはないし……とにかく辛かった。
6回から市川投手が投げたときはホッとした。5回途中から代わればよかったくらいだ。
打川君はよく投げた。二番手はいないと思っていたのでとにかく代りがいることに感謝した。

大阪桐蔭の選手たちは勝って泣いていた。
それはわかる。春夏連覇を狙う絶対王者などと言われてきてその重圧は並のものではなかったであろう。
勝つのが当然と言われるチームは勝ち続けるのはむつかしい。大阪桐蔭は負けない強さがあった。序盤劣勢でも中盤以降相手に慣れてくると真価を発揮する。王者の強さを備えていた。
戦力、特に投手はよそのチームのエース級を3枚くらい持っていた。今日も柿木が崩れたら遊撃手の根尾が登板しただろう。それは嫌だからエースナンバーの柿木が頑張る。戦力がそろっているからできるチーム内の競争である。

古代史にたとえると大阪桐蔭はローマ軍。対する金足農はカルタゴ。カルタゴにはスーパースターのハンニバルがいてローマをたびたび脅かした。
象を使ってアルプス越えしてローマを急襲するとか、戦術・戦略に長けた知将であった。しかし、総合力・組織力、全体の戦力でローマに及ばなかった。
ハンニバルの憂愁を吉田投手に重ねて見ていた。

吉田君、プロでその雄姿を見せてほしい。



泣くな、君にはプロ野球が待っている
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