ロシア通で知られる日本維新の会の鈴木宗男参院議員が16日、自身の公式ブログを更新。ロシアによるウクライナ侵攻を念頭に「ゼレンスキー大統領は『武器を供与してくれ、少ない』と訴えている。欧米諸国は協力する姿勢を示しているが、それでは戦争が長引き、犠牲者が増えるだけではないか」とし、「自前で戦えないのなら潔く関係諸国に停戦の仲立ちをお願いするのが賢明な判断と思うのだが」と続けた。
2月24日に始まった侵攻から約4カ月が経過しようとしているが、まだ終結は見えない。鈴木氏は「名誉ある撤退は『人の命を守る』上で、極めて大事なことである。また、物価高で世界中が悲鳴を上げていることを考えるべきだ」とロシアではなくウクライナに訴えかけ、「『ウクライナは負けない』と強弁してきたが、国力からしてロシアと1対1の戦いでは、その差は明らかである。ここはゼレンスキー大統領の勇気ある決断を願ってやまない」とした。
鈴木さんの言う「勇気ある決断」とはウクライナは負けを認め武装解除してロシアの立場をほとんど受け入れろ、ということだろうか。
戦争で人が死ぬのはロシア人にしろウクライナ人にしろ悲しいことであるが、しかし、だからといって、戦争を止めて無法を犯したものの言いなりになりましょう、はあまりにも後ろ向きの意見ではないか。彼が対ロシア政策で卓見を持ち志ある姿勢をとってきたことをずっと評価しているが、その結果よもやロシアに取り込まれてしまったのではないかと恐ろしくなった。
鈴木さんが国会議員団副代表をつとめる日本維新の会。
日本維新の会という勢力を参議院選の有力な一派と思ってきたが副代表がここまで腰砕けだとこの政党じたいを疑ってしまう。
ウクライナ産の小麦が戦争のため動かないのであれば、戦争とはちがう視点でこれを動かすことを考えるべき。
オデッサの港の開放を考えるべきではないか。黒海がロシアによっての海上封鎖されているならばそれを打破する。西側は小麦搬出のルート確保に実力行使してもいいのではないか。国際社会の食の安全供給を謳うならNATOの武力行使の名目は立つ。この戦争に対しての取り巻きの行動は歯がゆい。後方支援はいいとしておしゃべりばかりが目立つ。対抗措置として連合軍のモスクワの空爆も議論に出てきていい。プーチンを威すべきである。
鈴木さんがウクライナ側に立った具体的な提言をすべき。いままでの日本維新の会はそういった現実性を持っていたような気がする。