5月31日朝、NHKテレビがJアラートを発令した。
ただいま北朝鮮からミサイルが発射されたもようです、のあと、地下へ逃げてください、みたいなことをいった。対象は沖縄県であったが、全国の人が戸惑ったのではないか。
危機を素早く国民に伝えるシステム(全国瞬時警報システム)は重要である。津波なら高いところへ行く、地震なら火を消すなどできる。が、ミサイルの来るのに国民はどう対処するのか。太平洋戦争時でないので地下壕や防空壕などあるのか。
政府が国の安全保障に関して国民におもねっているように思える。政府はきちんと情報発信していますよ、と。けれどミサイルが来ますよ、と知らせることが政府の本来の仕事なのか。それが来ない手立てを講じるのが仕事ではないのか。そこがうまくいかないので国民の目をそらしているように思えてならぬ。
一方、4月に宮古島市で発生した陸上自衛隊UH60JA多用途ヘリコプターが海へ墜落した事故の原因等について、国民は何も聞かされていない。現場の偉い人のクビをすげかえただけである。
天候もそう悪くないときの事故であり、安全保障に従事するプロのとしては恥ずかしいと言われても仕方ない不祥事であった。これだけ時間がたつのに事故原因についてひとことも報道を聞いていない。そして訓練飛行は再開するという。そんなうやむやなことでいいのか。
軍事に関しては、Jアラートでいたずらに不安をあおることよりも伝えることのできる不祥事を正確に伝えるべきである。政府、防衛庁の意図的な怠慢かもしれないが、野党もなんの興味をもっていないのか国会で話題にしていない。この事故は安全保障の根幹にかかわるのではないか。
政府、防衛庁は、ミサイルの発射は容認できるものではありません、とことがあるたびに判で押したようにコメントを発表するが、では具体的に何をやっているのか。国民は日本海で自衛隊が安全保障のために何をやっているのか具体的に知りたいのである。
報道ももっとていねいに安全保障関連の取材をして国民に知らせるべきである。
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