天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

川柳は頭の体操

2023-07-19 06:08:02 | 文芸



島田駱舟さんから彼の主宰する「銀河」7月号が届いた。そこにおもしろい題詠があった。すなわち、「好きでもあり嫌いでもある」で句を書けというのである。以下、好みの句を紹介する。

和泉あかり選
平然と好きだと言えた舌の先 池田文子
川柳は好きだが好きでない選者 阿部闘苦朗
お小遣いに付いてきましたお説教 久々公美子
横文字は嫌でも歌ふビートルズ 洲戸行々子
饅頭は怖い美味しい嫌だ好き 佐藤孔亮
パイナップル酢豚の中に入れないで 稲盛あこ
誰にでも優しいキミと居る不安 中川めぐむ
離婚した夫に似てる孫の顔 五十嵐幸夢
憧れのスターさっさと嫁貰う 北川キミ代
唯一の趣味を仕事にして悩む 森吉留里惠
天国も地獄も行ける憎い酒 野村克己

いろいろな発想があって楽しく、おもしろい。俳句ではできない言葉の世界である。
さて小生の句で「好きでもあり嫌いでもある」は何かと考えて、一句浮かんだ。
四万六千日勝気な妻のあとに付く わたる
半世紀前結婚したとき勝気とは思わなかった。それが今や口論などしようものなら打ち負かされる。昔は付いて来たが今は小生が付いて行く。
コメント
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