北青鵬、上手を取っただけで突っ立っている
大相撲名古屋場所七日目、大相撲をなめてるなあと思ったのが北青鵬である。
相手・宇良に立ち会いに飛び込まれたが右上手は取った。なにせ身長204.0cmで宇良の身長175.0cmを29 cmも上回っている。大人と子供であり肩越しに楽々上手が取れてしまう。上手一本で宇良を振り回す。投げ捨てようとする。
ふてぶてしい。このとき宇良、負けるなよと思った。北青鵬は相撲に足して不遜であり相手に対して失礼である。そういう輩に負けてはならぬ、という気持ちになった。
宇良は再三の投げに踏ん張って北青鵬の後ろに取り付き、結局、送り出して勝った。
師匠の宮城野親方(白鵬)は相撲の基本を教えていないのか。15代武蔵川の「まわしを取ったあとに、なぜか何もしないんだよ(笑)」との発言があるように、とにかく立ち合いが鈍いしその後態勢をつくる気配がない。
きのうの取り組みもなぜ上手一本で満足するのか。左手はまったく使っていない。小生は立ち合いに突っ張って相手をいったん起こすべきではないかと思う。それに少しは前傾するとか、腰を下ろすとかして相手に正対すべきではないか。正対すれば両上手取る確率が高くなる。そうなると負けない。
現状ではでかい図体を持て余しているように見える。本人は「相撲の概念をぶっ壊す」と豪語するほどに自分の戦い方にこだわりをもっているらしいが、上手一本で振り回すのがそれなら大相撲はそう甘くないだろう。
もう少し相撲のために身体を使うことを覚えないと宝の持ち腐れになってしまう。横綱を張れるだけの素材なので早くきちんとした形を見せてほしいのである。
宇良は後ろにとりついて、送り出し