天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

夢を見せてくれた日本サッカー

2018-07-03 05:48:54 | スポーツ

2点目を上げた乾選手(左)


決勝トーナメントの日本VSベルギー。
前半0-0で終ったとき予想外の日本有利な展開にうきうきした。すると後半3分に原口が蹴り込んだ。日本が先制。嘘かと思った。
その後うとうとしていたらテレビが喚声を上げた。目をあけると日本が2点目を取っていた。6分55秒ほどのこと。乾の無回転ボールがネット右へ吸い込まれた。さっきの原口のシュートのリプレイかと錯覚したほど1点目から時間がたっていない。

点が入ったのはいいが早すぎると思った。まだ40分も相手に時間がある。
守りに入るなよと念じたら選手たちは攻めてくれた。けれど相手のセットプレーからの頭で来る攻撃はやはり手ごわかった。
横からボールが入って身長の高い選手が頭で合わせるのは防ぎにくい。あっという間に2点返された。こちらの誰が悪いという失点でないのが向こうの強さの証明。

相手の3点目は絵に描いたようなカウンターであった。
日本のコーナーキックを相手キーパーがキャッチしたときヤバいと思った。それは選手、監督、サポーター全員がそう思ったはずだ。
キーパーからのボールに反応し右サイドを走った敵の走力のすばらしさ。中央へ折り返したボールの軌跡、それに跳び込んでくる中央の選手を見たとき点が向こうに入ると観念した。敵ながらあっぱれで美しかった。
日本の美しい散り方であった。
ブラジルVSメキシコで、勝つ見込みのないメキシコ選手がいたずらにブラジル選手の(特にネイマールの)足を蹴る汚いしーんばかり見たあとで日本は美しかった。

課題はカウンターと空中戦であることがはっきりした。カウンターはするも守るも陸上選手並の瞬発力が必要。空中戦は身長の高さであり、日本人が不得手な領域である。わかっていて大きな課題である。

ワールドカップでの日本選手や西野監督のパフォーマンスには満足している。しかし、裏舞台での前監督の解任は納得していない。あまりに不明朗である。それは予選突破してベルギーに肉薄したという戦績とは違う問題である。
西野さんが静かに負けるという賭けができる胆力がある点で監督としては評価する。ならばなぜサッカー協会ははじめから西野監督にしなかったのか。なぜワールドカップ直前になってバタバタしたのか。そのへんは西野さんも幹部であるから政治的な責任は負うべきだろう。


写真:デイリースポーツ/神戸新聞社
コメント (1)
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