
取り直しとなった玉鷲と霧馬山の土俵際
老人の待ち望みゐし初場所ぞ
きのう大相撲初場所が始まった。ここ3年ほどその開始を失念していたが今年はちゃんと覚えていた。それは年を取ったせいか。
横綱休場、大関陥落で上が寂しいがやはり大相撲は凄い。頭と頭がぶつかる。ラグビーのぶつかり合いも凄いが頭はめったに当たらない。昨日の解説者の舞の海さんはそれは痛いからやらなかったという。大相撲からプロレスに転向した選手が頭突きが強いのがわかる。
初場所の塩を浴びたる高島田
砂かぶりにはきれいどころというお客が鎮座するのは初場所らしくめでたい。めでたいといえば「初場所のまことめでたき勇み足」という句を元日に書いたら初日にそれが出来して驚いた。錦富士が竜電に勇み足で勝ちを献上した。舞の海さんは「かばい足のようにも見えた」と同情した。笑ってしまった。
鉄砲を冬木に見舞ふ力士かな
国技館の壁に「シコテッポウ厳禁」なる貼紙がある。外の大木なら文句あるまい。
脚高き四股踏む力士贔屓とす
その筆頭は阿炎である。この人の身の軽さ、柔軟性はプロレスもできそうだが大相撲で活躍してほしい。
初場所や拝むやうな寄りを見つ
若景隆が明星を寄り切った。これは拝むような姿勢であった。髙安がたやすく負けた。気合が入っていない。若景隆、阿炎、貴景勝あたりが優勝争いをするのか。先が読めない。
若景隆、快心の寄り切り
