
完敗した御嶽海(左)
大相撲名古屋場所、逸ノ城(前頭二)が6連勝の快進撃を演じている。きのうは御嶽海を何もさせずに引き付けて片付けた。おとといの横綱戦もそうだったが今場所は立ち会いの瞬間に左上手を取っている。照ノ富士も上手を取られてどうすることもできなかった。
なぜ簡単に上手を取れるようになったのか。なぜ以前は上手を取れずにもたもたしていたのか。わからない。同じような動作で立ち会って何が変ったのか。相撲は人に伝えにくい秘伝のようなものがあるのだろう。
いまいちばん強いのが逸ノ城であり横綱相撲である。次元の違う強さである。
相撲は両者が手をいっぱい繰り出して賑やかなのだが逸ノ城の相撲は自分も相手も手数がほぼない。すぐに体を密着してしまう。後は前へ出て土俵の外へ出すだけ。これを磐石という。ブルドーザーがバイクを押して行く感じ。
さてあと9連勝できるか。このまま勝ち続けるのは至難であろうが優勝争いのいちばんであるのは間違いない。逸ノ城は顔がよくないが強ければいい。どんぐりの背くらべ状態から逸ノ城が抜け出す気配を感じる。
全勝せよ、逸ノ城。圧倒的な強さを見せ続けてほしい。