マイケル・モーパーゴ作の『時をつなぐおもちゃの犬』を読んだ。
今年の読書感想文コンクールの課題本で小学校の高学年用である
この本も仕事がらみで読んだのだけれど、読後感はかなり素晴らしかった!
もし、私が11歳の少女だったら大感動したに違いない。
ただ、もう少し題名が素敵だったらなあとは思ったのだが…
原題は『LITTLLE MANFRED』だが、私は『リトル・マンフレート』の方が絶対にいいと思う。
多分、子供用にそのものずばりの題名にしたのだと思うが…
第2次世界大戦の時、軍艦に乗っていた2人のドイツ人兵士マンフレートとヴァルターは船が沈められ、イギリス軍の捕虜になる。
2人は、イギリスで地雷の撤去などの強制労働をさせられていたが、やがて、イギリスの農場で働かされることになった。
最初は農場の一家と2人は元々敵同士なのでよそよそしい関係だったが、そのうちに、お互いに馴染むようになって来た。
特にマンフレートは祖国に小さな娘がいたので、農場の娘のことを可愛がり、2人は、農場の一家に暖かく受け入れられるようになった。
戦争も終わり、いよいよ、2人がドイツに帰国できるようになった時、2人は、そこの少女に手作りの犬のおもちゃを作って与える。
まあ、そんな話なのだけれど 哀しい出来事があり、何十年も色あせない思い出が残り、子供たちと共に次の時代に受け継がれてゆく…
そして牧羊犬のマンフレートが可愛くて、犬好きの私はつい微笑んでしまった。
マイケル・モーパーゴの名前を意識したことはなかったのだが、実はこの人の本は小学校の図書室に何冊かあることが分かった。
これは是非とも、読んでみなくては、と思っている。
木莉
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます