木いちごつみ

5月の緑の森に入って木イチゴを摘むような気持ちで、日々のキラッとしたことを書いていきたいと思っています。

☆『わが盲想』と言う本を読んだ!☆

2020-02-19 16:50:12 | 読書
         
 最近、2冊の本を読んだ。
 エンデの『モモ』ともう1つ、モハメッド・オマル・アブディンと言うスーダン人の書いたエッセイである。
 『モモ』は昔読んだことがあって、光の花の咲く様子がずっとイメージとして残っていて、とっても懐かしかった。
 これはばおばぶの課題図書として読んだのだが、生憎のことにチューターの人がインフルエンザに罹り、例会の日が1週間伸びて私は参加できなくなってしまったのだ。残念!!

 もう1つの本、『わが盲想』と言う本は2013年初版の本なのだが、全盲の人がパソコンの音声読み上げソフトを駆使して漢字までちゃんと使って書いた本である。
 彼はスーダン人でイスラム教徒で19歳の時に日本の盲学校に留学し、日本語や英語や鍼灸の勉強をする。
 日本語が好きでお寿司が好きで、お酒も宗教の禁を破ってついに飲んでしまう。
 めちゃ元気者でダジャレの大家でブラインドサッカーを愛し、とっても活動的!                          
 全盲でもこんな人がいるのかと驚いてしまった。
 変な劣等感や遠慮や、ひがみなどみじんもなくて、こんな性格だといいなあと心底羨ましくなった。
 もし、私が目が見えなかったら、もう悲観ばかりして人を妬んで人生をすっかり拗ねて暮らしたと思う。
 本当に凄いなあ
 本当に私はヘタレで著臆病でへっぴり腰なのでめちゃ恥ずかしくなる。
 少しでもこんな人にあやかることができたらと唸ってしまった。    
                              木莉
       

☆カズオ・イシグロ!!☆

2017-10-07 06:35:39 | 読書

   

 カズオ・イシグロがノーベル文学賞を取ったということを聞いて、私はとっても嬉しかった。
 彼は英国籍だが、両親は日本人。彼は5歳まで長崎にいたのだ。
 異文化を生きたことで素晴らしい感性が練られたのかもしれない。

 私は彼の本は1冊しか読んだことがない。
『わたしを離さないで』と言う本を何年か前に読んだだけである。
 同人誌の読書会で読んだその本を私は毎晩数ページずつ読み、そして、いつも寝付くことができず、睡眠不足で少し困ったのだが……
 自分の深いところに強く共感するものを感じていた。
 臓器移植のためのコピー人間を子供のうちから施設で養育するというとても怖ろしい話だったのだが……
 まさかと言う内容のようだが、権力のある人間たちは同じようなことをしてきたと思う。
 この作家のものをもっと読まねばと思う。
                               木莉
 
 
 


☆『嫌われる勇気』を読んだ!☆

2016-02-07 22:18:41 | 読書
 
             

 この本は2014年に売上70万部、年間第1位になった本だ。
 私は心理学の本が売り上げ第1位とは珍しいなと思いながらも、さっそく図書館で予約をかけた。
 なんと何百人もが予約を持っていた。
 やっと1年越しで『嫌われる勇気』を手に取ることができた。
 この本の内容は私にとってはまさに「びっくりポン!」の連続であった。
 しかし、じっくり読み込もうとしたために返却期限が来てしまい、すぐにコープこうべのネットに注文をかけた。
 本を自分のものにしてからは、1、2か月かけて、夜眠る前に少しずつ読み続けた。

 私は中学生のころ、フロイドに出会い、それから中年に至るまでの長い期間、ユングに、憑りつかれていた。
 臨床心理学・夢分析・箱庭‥
 トラウマという言葉に心を占領されてしまっていて、自分の不幸の原因をすべて過去のトラウマのせいにしていた。
 自分に、とことん自信がなかった。

 でも、この本は、はっきりと「トラウマはない!」と言い切っていた。

 私は50代のころに、やっと自分の仕事が楽しいと思えるようになり、色々なことを見直すことができるようになりかけていた。
 そして、今、60代半ばで、やっと、「アドラー」に出会うことができた。
 本当にこの本に出会えて良かったと思っている。
 アドラーの心理学をもう少し若い時に知っていたらとも思う。
 しかし、多分、長い年月、私が迷い悩み苦しんで生きて来たから、今、やっとこの本を理解することができたのかとも思う。
 遅すぎるのかもしれないが、本当はちょうどその時だったのかも知れない。
 人生はシンプルで、いつでも幸せになれる!
 そのことをやっと信じらて、超臆病者の私なのだが、生きていく勇気が少しずつ湧いてきた。
            
            木莉

 

☆ソールスターの小説☆

2016-01-21 11:52:08 | 読書
    
             

 今、今週末の読書会のための本を読んでいる。
 ノルウエイの作家、ダーグ・ソールスターという人の小説である。
 のんびり読んでいるので、まだ、後70ページくらい残している。
 主人公の生き方にいくばくかの感動を感じながら、「こんな生き方ねえ!」と思いながら読んできた。
 今、(彼はかなりひどい男ともいえるのだが、)以前、新しい女性との生活のために捨てて来た実の息子が成人して、彼のもとで一緒に暮らしている場面である。
 まだ、まだ、これから、どう展開していくのか??
 ミステリアスである!!

 私は、この小説を読んで自分の若いころのことを少し思い出した。
 色々なことに憧れ、いくつかの恋もした。
 華やかな青春であったと言えなくもない。
 でも、今、思い出すと恥ずかしくてくだらなかったなと思う。
 若い日の私は、臆病で傲慢で不埒な女だったと情けなくなる。
 おばあさんになった私は、だから、昔のことを「あの頃は良かった!」とは思えない。
 今のほうが絶対楽しい!!と言い切れる。
 
 『ノヴェルイ11・ブック18』を読んで、私は主人公と息子の嫌なところを若い日の自分と重ね合わせてしまっている。
 でも、これから、何が起こるのか、解決や和解や明るいほうへと向かうのか、さらなる悲劇、想像できないような破綻へ行くのか??
 これからのお楽しみである。                           
           木莉 
 
 

☆『嫌われる勇気』を読んでいる!☆

2015-09-17 16:42:55 | 読書

      

 この本は少し前に、図書館で長い予約期間の末に貸し出したが、2週間で読めなかった。
 ちょうど面白いところに差し掛かっていたのに、返却期限が来て返してしまった。
 それで、コープ神戸のネットで手に入れたのだが‥
 その後、忙しかったからか、手に入れてしまい、いつでも読めると安心したからか、ずいぶん長い間、ほっとらかしてあった。
 やっと2,3日前に、この本を手に取り、どこまで読んだかも忘れているから、もう1度最初から少しずつ読み直すことにした。

 この本は、アドラーの心理学について書いてあるのだが、トラウマなど関係ない!ということを書いたすごい本だ!
 私は中学生のころから、フロイト・ユングと読んできて、心の傷というものに共感して、人生をあきらめて、そのままおばあさんになってしまった。
 そんな超おバカな女なのだが‥
 さて、私はこの本で、変われるのか??
 この歳で今更とも思うが‥ここで、やっと楽になれるのなら、それは素晴らしいこと!!
 遠い昔、「朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり」という言葉を習ったような気がする。
                         木莉