最近、2冊の本を読んだ。
エンデの『モモ』ともう1つ、モハメッド・オマル・アブディンと言うスーダン人の書いたエッセイである。
『モモ』は昔読んだことがあって、光の花の咲く様子がずっとイメージとして残っていて、とっても懐かしかった。
これはばおばぶの課題図書として読んだのだが、生憎のことにチューターの人がインフルエンザに罹り、例会の日が1週間伸びて私は参加できなくなってしまったのだ。残念!!
もう1つの本、『わが盲想』と言う本は2013年初版の本なのだが、全盲の人がパソコンの音声読み上げソフトを駆使して漢字までちゃんと使って書いた本である。
彼はスーダン人でイスラム教徒で19歳の時に日本の盲学校に留学し、日本語や英語や鍼灸の勉強をする。
日本語が好きでお寿司が好きで、お酒も宗教の禁を破ってついに飲んでしまう。
めちゃ元気者でダジャレの大家でブラインドサッカーを愛し、とっても活動的!
全盲でもこんな人がいるのかと驚いてしまった。
変な劣等感や遠慮や、ひがみなどみじんもなくて、こんな性格だといいなあと心底羨ましくなった。
もし、私が目が見えなかったら、もう悲観ばかりして人を妬んで人生をすっかり拗ねて暮らしたと思う。
本当に凄いなあ
本当に私はヘタレで著臆病でへっぴり腰なのでめちゃ恥ずかしくなる。
少しでもこんな人にあやかることができたらと唸ってしまった。
木莉