本当にあわただしくて、身体の具合が不調で、ザワザワした気持ちで11月を送ってしまった。
歯のせいと言うより、多分、顎や口の粘膜の具合が悪くて、食事がほとんどできない、哀しい日々が続いた。
一応動き回ってはいたのだが、おかゆぐらいしか食べられないのは寂し過ぎた。
そういう時って、明るいブログはとても書けなくて……書かなかった。
でも、やっと少し元気を取り戻したかな?!と言う感じだ
昨日は、S大学で文学講座を聞いた。
本は『フランケンシュタイン』だった。
著者はイギリスの詩人シェリーの妻、メアリ・シェリーと言う人で、19歳の時(1816年)に書いたのだそうだ
フランケンシュタインと言うのは怪物の名前ではなくて、そのモンスターのような人造人間を作った科学者だということは知っていたのだが‥‥
何とも残酷で、惨めな話だった。
19世紀初めのことだから勿論クローン技術なんかないし、空想で書いたのだと思うが、めちゃくちゃ怖ろしい話だった。
フランケンシュタインに作られた、大柄で醜くておぞましい人造人間は、まさにモンスターとしか言いようがない。
死体をつぎはぎして作られていて、誰が見ても悲鳴を上げて逃げ出してしまう。
彼は本当に気の毒過ぎる。
人間に怖れられ排斥される自分の運命を呪い、作り主のフランケンシュタインに復讐をするのだが、最後は自分から氷の海に入って死んでしまう。
醜くて怖ろしい姿ゆえに、誰からも、嫌われ怖れられて、ずっと孤独なままの彼に私は共感を覚え同情してしまう。
これはモンスターの出て来るホラーではなくて、恐ろしい悲劇の話だと思った。
さて、もう今日が過ぎたら11月も4日しかない。
1か月と4日で今年が終わるのだね。
去年も今年もろくなことがなかったが‥‥、来年はどうかなあ?
でも、幸運なことに今私の周りには素敵な人ばかりいてくれる。
そのことがとっても嬉しいと思う!!
ま、あまり深刻に考えずに、「ぼちぼちいこか!」と思う
木莉