氣楽亭 日乗

大阪生まれで奈良県広陵町の長閑で氣楽な田舎暮らしの氣功師が氣ままに綴る懐かしい昭和の年代記です。

和光同塵

2006-10-14 00:04:14 | 名言
「和其光 同其塵」(其の光を和らげ其の塵に同じうす)
老子の名言です略して「和光同塵」と成りました。
老子は万物の根源に「道(タオ)」の存在を思索し万物はこのタオから生まれ
出て来ると考えました。
タオは大宇宙を創造し万物を生成したのです。
この宇宙の創造と言う大きな働きをビックバン誕生の150億年前から現在も
未来永劫休む事無く変化変転し一瞬たりとも休む事は有りません。

タオは此れほど偉大な働きをしても自己主張せず静かに沈黙しています。
老子はこのタオの働きを「無為自然」ととらえました。
「無為自然」は老荘の徒が理想とする最高の境地でも有ります。

老子の名言「和光同塵」は人もタオの持つ偉大な徳を身に体得する為の方法を
教えた言葉である。
「光」は知識や才能を意味し「塵」は世俗を意味します。

本当に才能や知識を持っている人は特別な場所に居るのではなく世俗の市井に
俗住して才能や知識を表さない。
別の考え方に「自己の才能を見せびらかさず世俗と同調する」が有ります。
私はどちらかと言えば先の方が気に入っています。