氣楽亭 日乗

大阪生まれで奈良県広陵町の長閑で氣楽な田舎暮らしの氣功師が氣ままに綴る懐かしい昭和の年代記です。

模型の進化

2005-06-24 10:14:46 | 模型懐古譚
模型と言えば昭和20年代後半は木製模型しか有りませんでした。
ゴム動力の飛行機は竹ひごをローソクの火であぶり(説明図にあわせて曲げる)ニューム管で接続し紙を張り主翼、垂直尾翼、尾翼を作ります。
子供には到底無理な話です。
竹ひごを燃やしたり、強く曲げすぎて折れたり・・・
木製の0ゲージのトロッコ、電気機関車、貨車、客車、線路も木製です。
モーターボートや戦艦、巡洋艦、航空母艦、駆逐艦、潜水艦・・・木製です。
自動車、戦車も木製です。
全部がただの木の細切れ状態で箱絵とは似て非なる物でした。
想像力とイマジネーションが唯一の武器だったのです。

昭和30年代中頃に国産のプラモデルが登場しました。
戦闘機の曲線や風防、リベットまで再現してあるのには驚いた。
今思えば玩具に近いものでしたが・・・

プラモデルのメーカーは雨後の筍のように誕生しました。
木製模型メーカーの田宮模型や玩具メーカーのマルサン商店などが2派の流れの源流です。
木製模型メーカーの流れは静岡県に集中し、玩具メーカーは東京に集中していました。
愛読している月刊誌、少年、少年クラブ、少年画報、漫画王、冒険王、ぼくら、おもしろブックや週刊少年マガジン、サンデーにはプラモデルの広告が満載されていました。
ベビーブーマーの団塊の世代の我々をターゲットにした商戦国時代の幕開けです。
其の頃の雑誌や模型メーカーは殆ど残っていません。