Studioきのんち

作編曲家でOWLのキーボーディスト 木ノ下達也のブログ

【JP-8000】電池交換によるコントローラーのリセット問題【バッテリー】

2012-05-13 21:35:23 | 楽器、PC
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AN1xの記事でもお目見えしましたRoland JP-8000
随分前に中古で入手してからメンテナンスしようと思いつつなかなか手付かずででおりましたがようやく裏蓋を開ける決心をしました。


なにせお安く手に入れた物ですから状態もあまり良くなく。ツマミの接触不良もありホコリだらけの傷だらけ。鍵盤の隙間などひどいヤニ汚れで喫煙者の自分ですら目を背けたくなる状態であります。
前オーナーの愛の無さが伝わる様ですが、そもそも日本には古来より万物には神が宿ると言われ、物は大事にすればするほど…
ということで重い腰をあげてみましたよ。(体重は軽いんですけどね)


もう10年選手ですからついでに電池交換もしておこうと思いますが、どうもその際コントローラー類がリセットされることがあるらしいのでその対策は下の方で後ほど。


まあ、鍵盤まで全バラしとなると丸一日仕事ですから気合いが必要ですが、”子供の頃はプラモデルとかよく作ったもんだぜ ”な方なら余裕な作業かと思われます。
ツマミ類がつぶされないようサイドにウマを咬ませて裏蓋を外します。
内部中央辺りに鉄板で覆われた基盤があるのでそれを外せばすぐ電池ホルダーがあります。(電池はCR-2032 3V)
注)電池を外す前に必ずバックアップを


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鍵盤の分解ですが至ってシンプル。
根元の軸受けをドライバーなどの先で広げてやれば手前に引き出す様に外せます。
中にスプリングがありますが固定されてるので飛び出してくる様なことはありません。
しかし、軸受け部はあんまり広げすぎて割っちゃわないように気をつけて。
手前にズラすので白鍵から先に取り外しましょう。
鍵盤の可動部分にはグリスが着いてますからその辺に置いちゃうとベッタリになります。
全部洗浄するので次々にバケツへ放り込みます。


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これらを中性洗剤で洗うのですがこれも結構面倒い作業で…
まだ49鍵ですからあれですが、88鍵の時は途中で休憩が必要です。
後はよく水気を切って元通り組上げればオケー。
もう裏までピッカピカでございますのよ!
ホホホ

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因に各ツマミのガリですが、ツマミをパネル側から引っこ抜くとボリュームポッドが見えますのでそれに開いてる小さな穴や基盤との隙間などを狙って接点復活剤を注入しグリグリするとオケーです。(でした。)


さて、組上げて電源を入れるとプリセット名が何やら宇宙文字に…。
やはり初期化してファクトリープリセットを呼び出した方が良さそうです。
そして懸念していたコントローラー類もやはりリセットされているようで、うんともすんとも効きません。
ネット上で調べてみるとわずかですが情報があります。


それによるとJP-8000をテストモードで起動し、コントローラーの振り幅を記憶させ直さなければならないようです。
一応得た情報の原文も載せておきます。


http://fragments.g.hatena.ne.jp/chanbara/20120312/1331555563
1) Turn on power while holding [OSC2 SYNC], [-12dB/-24dB] and [FILTER TYPE] to enter Test Mode. Wait until display
indicates "[1] MIDI Test."
2) Press the [3] button to display "[3] Bend Mod."
3) Push the bender lever left fully and gradually return it to the center. Press [LOWER].
4) Push the bender lever right fully and gradually return it to the center. Press [UPPER].
5) Push the bender lever to the MOD position and then gradually return it to the original position. Press [KEY MODE].
6) When the '*' appears on the display, press [UP].
7) From the previous display, press [4] to display "[4] Ribbon."
8) While pressing down on the left edge of the ribbon controller, press [LOWER].
9) While pressing down on the right edge of the ribbon controller, press [UPPER].
10) While pressing down on the center of the ribbon controller, press [KEY MODE].
11) When the '*' appears on the display, press [UP].
12) Turn off the power of the JP-8000.



上記によると、まず [OSC2のSYNC]、[-12dB/-24dB] 、 [FILTER TYPE] の3つのボタンを押しながら電源を入れテストモードで起動させます。
自動で各項目をテストした後 "[1] MIDI Test."という画面で止まります。



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そのまま「3」ボタンを押すと"[3] Bend Mod."と表示されベンダーの設定状態になります。
そして、その画面表示のままベンダーを一度左いっぱいに倒してから手を離し [LOWER]ボタンを押します。
今度は右にいっぱい倒して手を離し[UPPER]ボタンを押します。
更に、モジュレーションを掛けるように一度上に倒して手を離し[KEY MODE]ボタンを押します。



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ベンダーの設定は以上で次はリボンコントローラーの設定です。
「UP」ボタンをおしてベンダー設定画面から抜けます。
次は「4」ボタンを押すことで"[4] Ribbon."と表示されリボンコントローラーの設定画面に入ります。


その画面のままリボンコントローラーの左端を押さえて押したまま [LOWER]ボタンを押します。
同じく右端も押したままで[UPPER]ボタンを押します。
最後にセンターを押したまま[KEY MODE]ボタンを押します。
「UP」ボタンを押し設定画面から抜け電源を落として完了。


通常に電源を入れて各コントローラーを試してうまくいってないようであれば上記手順を繰り返してみてく下さい。