goo blog サービス終了のお知らせ 

月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

光るキノコを見に行った3

2009-07-07 17:11:33 | イベント
……?こんなにたくさん生えてたっけ?

もう一度遊歩道に戻ると、そこかしこに光るものが見えるようになっていた。どうやら目が慣れたらしい。夜空も本来の闇を取り戻したのだろう。

いい所にあるのを見つけた。2本だけだけど大きめのキノコ(といってもせいぜい径1.5センチ)で、三脚から狙えるところに生えている。ISO200、絞りはf7、シャッター速度を60秒に設定、ローアングルから狙って……

シャッターをきってから、撮れるまでが長い。身じろぎもせずに待つ。……静寂。聞こえるのは、波が岩場に打ちよせる音、ただそれだけ。暗闇。見えるのは、眼下に光るキノコ、ただそれだけ。だんだんと気持ちが澄んでくる……キノコ撮影をはじめて以来、こんな感覚を味わうのは初めてだ。

少し遠くの方からキノコ仲間の歓声が聞こえた。キノコ好きには夢のような空間だ。



撮れた。身もフタもない、ホントに撮れただけって感じだけど。

でも光るヒダが美しい。飯沢耕太郎『世界のキノコ切手』のヴェトナム切手を見てから、絶対に撮りたいと思っていた「光るキノコ下からアングル」だけど、こうして見るとやっぱりこのキノコはこのアングルをおいて他になし、ということを確認できた。100点にゃ程遠いけど、ま、最初だからこんなもんでしょ。

各自それぞれの感慨を胸に、引き上げ開始。最初過ごしやすいと思っていた外気も、帰る頃にはねっとりと肌にからむような湿り気を帯びていた。明日は雨だ。運がよかった。

今回、光る葉っぱも確認できた。詳細はこちら