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キはキモノのキ

キモノ‥愛してます

吟味喰らぶ『クエを食え!』

2008年11月19日 | 今日のキモノ

  …いや、そういうタイトルだったわけではないのですが。
  いつもの加寿也での『吟味喰らぶ』、今回のお題は『クエ』!それも、本クエでございます。うっふっふ~楽しみだ~。おなじみmayさんと期待の笑顔です。

 今日の着物:魚柄鰹縞紬(ヤフオクの反物を和裁教室で自作)
 今日の羽織:柿模様銘仙羽織(mikaさんからいただく)
 今日の羽織紐:緑うねうねトンボ玉(おーこさん)
 今日の帯:麻雀トランプ作り帯(ハギレからカクマさんに作ってもらった)
 今日の半衿:秋の味覚ハギレ(きむら)
 今日の帯揚:辛子色縮緬(大須商店街ワゴン)
 今日の帯締:山吹色組紐(義母にもらった)
 今日の簪:魚柄七宝(ちゃいず)
 今日の足袋:薄紫雪(まねきや)
 今日の下駄:赤い花緒のじょじょ(松屋)

 今日のコーデは…何はともあれこの『柿の羽織』を着たかったのです。そのココロは、クエをいただくので『柿クエば、鐘が鳴るなり法隆寺』っ。くっ苦しすぎ。苦しすぎて恥ずかしいのでその場では言えなかったっ。
 ほんで、あとは何となくばたばたと。あ、この帯はこっちの面を締めるのは初めてですが、実はリバーシブルになっていてもう一面は『丸い鶴』の模様。小つる師匠のき楽寄席のときに一度締めて行きました。

 今日のお酒。

 お題が『クエ』とあって、お酒も気合の入ったものばかり!
 さぁ、板さんの乾杯の音頭でクエの吟味喰らぶ、はじまりはじまり~。

 
 うひゃ。のっけから板さん飛ばしてます。先付け3種、鱧と松茸と銀杏ですわ!
 移り行く季節を感じつつ、いただきます~。ああなんて美味しい。

 
 美味に浸っていたところに「こんなもんぢゃねえぜ」と!!
 『クエ大根』です!! …クエのあらと大根の煮つけ。 …えとあの、どうしましょういきなり。これ、最終兵器?クエのあらの、ぷりぷりした歯ざわりを感じているほどなくんわり深い味わいが湧いて来るこの。
 そして、すべてを吸い込んだ大根のなんて滋味あふれる味わい。しかも、中心は大根本来の爽やかな味わいを残して、その対比がまた…。

 
はぁはぁと荒い息をついているところにナマモノ攻撃。甘エビと自家製イクラ。そして定番ヒット商品鰹の石ラーユッケ。

 そして季節の幸せ寒ぶりのお刺身、生きてて良かった生うにぃ!うわーすげーぜいたくうーの幸せに浸ります。板さん、こんなん出してくれちゃって…赤字だよねこの会、すまんす。


 たたみかけるように出てきたのがこれ、クエのから揚げ。表面さくっと爽やかに見せておいて、淡白にして深い味わいのクエの身がこれが。ああ、ぜいたく~。


 さあそして…今回のメイン、鍋なんです。
 まずはクエのあらを煮て、野菜を入れて。ゆっくりいただいていくうちに、お鍋の出しは凶暴なまでに美味しくなっていきます。そこにおもむろにクエの身を投入し、ほどよきころに加寿也特製ポン酢でいただき……。
 ぷり。ふわ。じわあ。…うまあ~~~。

 
 お鍋をいただいてしまうと、あとのためにいったん引いていきます。
 そのインターバルに出てきたのがこれ。板さん特製カラスミ。大根の薄切りといただくと、あああ、なんぼでもお酒が美味しい。

 
すべての旨みを吸い込んだ雑炊。
 
 そして、定番お好みアイス(これはあずき)。
 あまりにも満足して、脱力感さえ感じる中で、吟味喰らぶは粛々と果てたのでありました。……板さん。参った。

 
 帰り道。名古屋駅は恒例のイルミネーションでにぎわっていました。

 おまけ画像~。
 
 mayさんが撮ってくれた写真。ありがと!
 今回もこのようにフショウフズイで撮っていたのでございます。

 この写真以外はオット054が撮りました。毎回カメラマンありがとーねー。 


キモノがひとり

2008年11月10日 | 今日のキモノ

 土曜日は中島みゆきファン仲間と飲み会でした。
 洋服の中にキモノがひとり。

今日の着物:紫市松お召し(ヤフオク)
今日の帯:ピンク牡丹昼夜帯(ヤフオク)
今日の半衿:ピンク白市松ハギレ(カヨイコマチ)
今日の帯揚:ピンク白市松ハギレ(カヨイコマチ)
今日の帯締:紫グラデーション組紐(目黒のたんす屋)
今日の足袋:黒にちっちゃいリボン(まねきや)
今日の草履:紫縞畳表台(松屋)

 他のみんなは洋服で来るだろうなーと思いつつ、近頃は遊びに出るときはたいがいキモノです。キモノ着て出たい!というよりも、洋服がない…。仕事用か、家でごろんごろんするとき用以外の洋服がほんと手薄になりました。

 このお召しはヤフオクで、確か5000円くらいで求めたもの。これも気に入っていて出番の多いキモノです。次の『洗い張り・仕立て直し』要員かな。もうたんすもぱんぱんなので、数を増やすよりも気に入ったものをお手入れするのにお金を使おう、とこのときは思っていたのですが…。

 


栗パフェの季節

2008年11月05日 | 今日のキモノ

 お馴染みの『カフェ・スウィート』に栗のデザートが出る季節がまたやってまいりました。ご近所のキモノ仲間と誘い合わせてくりだします。栗パフェいただくから栗色のキモノです。
 
 今日の着物:葉っぱ模様錦紗縮緬(風雅舎)
 今日の帯:秋模様名古屋帯(すうざんや)
 今日の半衿:秋の味覚模様ハギレ(きむら)
 今日の帯揚:紫雪輪ハギレ(大須骨董市)
 今日の帯締:銀杏色組紐(義母にもらった)
 今日のショール:葉っぱ模様ベロア(きむら)
 今日の簪:螺鈿の櫛(きむら)
 今日の帯飾り:シェル葉っぱ(覚王山の雑貨屋)
 今日の足袋:黒古典模様(まねきや)
 今日の草履:酒袋台すうちゃんお見立て花緒
 今日のバッグ:紫古布がまぐち(島工房)

 この葉っぱ着物、2年前大阪に行った折に求めたもの。柔らかな錦紗縮緬の肌触りがとても気にいていたのですが、いかんせん小さくて着にくかったのです。それを、思い切って洗い張りに出して仕立て直しました。身丈が足りないのはどうしようもないけど身幅が自分サイズになったおかげでずいぶん着易くなりました。また、洗い張りのおかげで肌触りはさらにとろーんとなめらかに。この官能がわたくし大好き。いちばん好きな素材です。
 この着物は確か、8000円で求めたもの。それに、洗い張り+仕立て直し、胴裏八掛取替えで25000円くらいかけてる。元の着物の3倍ですわ。これからは、アンティークにはそのくらいかけるつもりで、よほど気に入ったものだけを求めていくつもり。

 ご一緒したのは同じ市内に住むトモさん・すうざんさん・ことりちゃん。それぞれ秋の香りのするコーディネイトです。

 トモさん、アンティークの帯が素敵。帯揚げの青が差し色で効いててニクイです。
 すうちゃんのその帯はブログで見た大須骨董市の戦利品ね。最近いいものが少なくなったというけれど、すうちゃんのトコには引き寄せられるんだなあ。
 ことりちゃん、長い髪をそのままにキモノ着てるとホントお人形みたいです。かわゆい。

 さて、まずはランチをいただき、しかるのち真打・栗パフェ!

 栗パフェ、横から見た図と上から見た図。濃厚な栗クリームの下は生クリーム、そしてアイスクリームと栗クリームの層。その中には煮た栗がぎっちょり。

 あとのみんなは栗クレープ。こっちもおいしそう~。

 美味しい物をいただきつつ、お着物談義にも花が咲きます。
 ことりちゃんの帯締め結びが可愛いのでぱちり。

 片方を長くはしっこで結んで、ねじねじしたのだそう。

 帯締めといえば、わたくしコーデで帯締めに悩んだのです。「うーん、帯締めだけ浮いちゃってる感じで惜しいわぁ。紫か、朱か。黄色でももっと辛子色の方が…」コーデ達人すうちゃんのアドバイスに聞き入ります。


 カフェスウィートを出てすうちゃんと(ハグして)別れたあとは、ことりちゃんトモさんと『安城市文化センター』へ。1月10日(土)にことりちゃんと開催する落語会りらっくご会場の下見です。

 
 高座はどこに作ろうか?座布団何枚並ぶかな?会場を見ながら打ち合わせ。
 ことりちゃんは噺家さん桂こごろうさんと連絡を取り合って打合せにもおさおさ怠りなくりらっくご』に向けて気持ちが高まります。あと2ヶ月!皆さん、来てねー。


 文化センターでことりちゃんトモさんと(ハグして)別れた後は、夕飯の買い物をして帰宅しました。
 ウチに着くなりしたことは…「帯締め、やっぱりこっちのがよかったかなあ~」
 
 紫のグラデーションのんもあったし…紫×辛子色のんもあったし…。
 と、いろいろ考えていたところにすうちゃんからメール。「帯締め、こんなのどうかしら?」と写メールでした。まあー、考えてくれてたのね。嬉しいわぁ。じゃあこんど、実際に合わせて見てみよう、という話になりました。ありがとうねすうちゃん♪

 栗パフェ食べて、りらっくごの下見して、コーデに悩む。短い時間でいろいろあった半日でした。お気に入りの着物の仕立て下ろし。その甲斐のある時間を過ごしたことでありました。


急ぎ更新:明日のために!

2008年10月25日 | 今日のキモノ

 明日はいよいよ『キモ玉』ですね!参加のみなさま、準備はおっけーですか?

 わたくし、気合い入っております。お洒落するぞぉー!!
 というわけで、今日ははるばる犬山は栗栖まで、我らがカリスマ美容師みっちゃんのところに行ってまいりました。そして…
 
 こんなんなって帰ってまいりましたよー!

 この頭、みっちゃんに『山のあなた』みたいにして!と言って作ってもらったもの。「ま、できるでしょう!」といつもの力強いオコトバでこのようになりましたー。
 すごいなあ。言うたら何でも作ってもらちゃうねえ。みっちゃん、こういうスタイルは初めてだ!と言いながら(そうよなあ、今どきこんな注文ないよなあ)しかしよどみない手つき。さすがプロじゃ。

 明日はわたくし、コテコテアンティークで行くつもりですの。今日は気楽に木綿に半幅で出かけましたが、明日は錦紗縮緬に昼夜帯ですわよ。だいぶ感じが変わるはず。うっふっふー楽しみだ!

 ではでは、みなさま、明日会場でお会いいたしましょう。わたくしだとわかったらお声をおかけくださったら嬉しく存じますわ。
  
 問題はこの頭を崩さずに眠れるかどうか…。
 

 


『らくだ』を聴いたー。桂雀三郎楽語会

2008年10月23日 | 今日のキモノ

 昨夜は、名古屋の居酒屋『楽』にて開催された、『桂雀三郎楽語会』に行ってまいりました。『楽』さんで演るから『楽語会』なのね。トリに大ネタ『らくだ』がかかるとかって、わくわくして出かけました。
  
 今日の着物:紫縞縮緬(ヤフオク)
 今日の帯:おすピー名古屋帯(すうざんや)
 今日の半衿:雀ちゃん刺繍半衿(ヤフオク・日本刺繍の凛)
 今日の帯揚:黄緑縮緬(大須商店街ワゴン)
 今日の帯締:緑グラデーション(祖母のもの)
 今日の足袋:草色水玉(まねきや)
 今日の下駄:紫縞花緒畳表台(松屋バーゲン)

 今日のコーデの主役は半衿です!
 
 上の写真でにんまり指さしている先には、この刺繍がございましたの。
 雀三郎師匠がおいでですもの。これはもう、この日のために購ったと言っても過言ではありませんわ。
 こういうアソビが決まると、心うきうきいたします。一緒に行くのはことりちゃん。会ってすぐに「葉さん、その半衿!」と気づいてくれて、ますますうれしい気持ち♪

  
 そのことりちゃんはお母さま譲りの柔らかい小紋に半幅帯でかわいらしく。うーむ、連れが可愛いと目が楽しくていいのう。

 『楽』には早めに着いたので、一番前に席を占めることができました。

 今日の演目は
 桂さん都  『つる』
 桂雀三郎  『ちしゃ医者』
 桂雀喜   『明石飛脚』
 桂雀三郎  『らくだ』

 さん都さん、汗をぽとぽと垂らしながら『つる』熱演。喜ぃやんにからまれる大工の徳さんの、木を削ったりかんなの目を立てる様子がとてもリアル。おーがんばってるぅ。フレッシュで、応援したい気持ちです。

 雀三郎師匠の『ちしゃ医者』。出てくるひと出てくるひと呑気もんばっかし。げらげら笑ってほのぼのと暖かい気持ちになるという、楽しい落語でした。オーバーアクションが可愛らしい感じで、フト枝雀師匠の面影も見えたりして。

 雀喜さんの『明石飛脚』。「どっこいさのさ~」と賑やかに鳴り物が入って、行く先々の風物を織り込んだ短い噺がテンポ良くつながって行きます。大爆笑というのでなく、ほっこり笑って気分がほぐれていくというていの噺。

 そして再び雀三郎師匠で『らくだ』。さっき呑気もんを演じていた雀三郎師匠、こんどはヤクザものの熊五郎になってドスの利いた演技。…この噺って、ちょっと間違うと笑えなくなっちゃうと思うんです。だって、前半部は暴力で人を脅して無理を通す話ですもの。熊五郎は怖くないとあかんし、でも変な怖さだと聴けなくなっちゃう。そこんところのキワキワを雀三郎師匠うまいこと笑わせてくれて、後半部主客が逆転するところの笑いに持ってきてくれました。ああ、ドキドキして可笑しかったぁ。
 噺は葬式行列の途中で『らくだでございました』と終りました。これで40分。あっという間でした。

 というわけで、最後に大ネタがあるにもかかわらず中入り無しで突っ走った楽語会。しかし、ほんとにあっという間で、とても楽しい時間でした。
 聞けばこの『桂雀三郎楽語会』、今後も年に4回開催していく予定だとか。次回は1月22日(木)ですって。トリはまたしても大ネタ『地獄八景』。聴きた~い!しかし、その週末は遠征したいし…。楽しい予定が目白押しで、嬉しい悲鳴です。なんとまあ能天気な人生でしょう。
 
  いやほんま、ほんとに楽しい時間でした!また行きたいわー。

 


古今亭志ん五独演会に行く

2008年10月18日 | 今日のキモノ

 久しぶりの更新です。半月以上もお休みしていましたのに、その間も毎日見に来て下さる方がいらっしゃって…申し訳ないことでございます。
 お休みの間も、先週はキモノで出かけたりしていたのですが、ばたばたしていて写真が取れなかったのです。そのときの話も、いずれさせていただきたいと思っています。

 さて。
 来月11月15日、金沢にておなじみ『き楽寄席』が開催されます。いつもは上方落語の笑福亭小つる師匠を迎えて行なうき楽寄席ですが、今回は初めて江戸落語『古今亭志ん五』師匠をお迎えいたします。わたくしもスタッフ参加で行ってまいります。

 その古今亭志ん五師匠が今日、名古屋で独演会をなさるとのこと。これは行ってみなければー…と出かけてまいりました。気候もよし、今期初めての袷着物です。
  
 今日の着物:秋色雪輪柄平紬(ヤフオクを和裁教室で自分サイズに直した)
 今日の帯:牡丹柄黒繻子名古屋帯(mikaさんにいただく)
 今日の半衿:菊葉柄市松ハギレ(白鳥骨董祭)
 今日の帯揚:アイスブルー縮緬(祖母のもの)
 今日の帯締:草色三分紐(きものなかむらさんにいただく)
 今日の帯留:髑髏蜘蛛(竹蔵龍)
 今日の簪:富貴花(竹蔵龍)
 今日の足袋:黒色リボン柄(まねきや)
 今日の草履:黒コルク台黒銀市松花緒(松屋)

 江戸落語といえば粋。というわけで粋な感じにならんかなあと思ってこのコーデ。どでしょ。それから、この着物は秋になると着たくなるもの。オレンジの雪輪なんて、秋にしか…と思ってしまいます。そして、この帯。黒い帯ってコーデに便利ですね。この帯は特に出番が多くて…mikaさん、ありがとう~。

 というわけででかけていった名古屋市は市青少年センターの第1スタジオ。100名ほどの小さい部屋は満員になりました。演目は

 古今亭志ん八 『唖の釣り』
 古今亭志ん五 『宿屋仇』
 (中入り)
 古今亭志ん五 『大工調べ』

 前座の志ん八さんは志ん五師匠の3番弟子だとか。『小僧さん』と言いたくなるような風貌で、のんびりちゃっかりした与太郎と舌がつっちゃったにーさんで楽しませてくれました。

 そして、志ん五師匠。苦みばしったいい男って感じのおじさまです。
 その志ん五師匠の『宿屋仇』。この演目は上方落語・米朝師匠のを聴いたことがありましたが、江戸弁でテンポよくまくしたてられるとまた感じが違いますね。どうしても騒いじゃう始終三人組の舞い上がりっぷりや番頭の困惑ぶり、お武家様のいかめしい様子など、何人も人がいるみたいで。とても笑わせてもらいました。
 それから『大工調べ』。何と言っても与太郎が面白い!小憎らしくて可愛くて。それと、江戸っ子な棟梁のやりとり。そして因業大家とのやりとりなど、ちゃきちゃきと歯切れよく進んでいく話に、長い話のはずがあっという間に笑って終わっちゃいました。たいへん楽しい時間でした。

 笑わせる上方落語・聴かせる江戸落語とよく対比して言われます。なので今回もじっくりと聞かせてもらう感じかなと思いつつ行ったのですが、思いがけずの大笑い。終演後ご挨拶がてらこのことを言いましたら、おかみさん「古今亭はガツン!ですから」と仰っておられました。

 その、志ん五師匠に来月また金沢で会うことができます。こんどはまた違う顔も見せていただけそうで、今からたいへん楽しみです。
 ガツン!あり、ホロリもありの江戸落語、志ん五師匠の世界。みなさまもよろしかったら来月15日、金沢にお運びになりませんか?
 詳しくはのリンクにて。一緒に楽しい時間を過ごしましょう!


ことりちゃんとすうちゃんと

2008年10月01日 | 今日のキモノ

 昨日はことりさんすうざんさんとランチしてお茶しておしゃべりしました。9月の30日、着納めの単です。
  
 今日の着物:雪輪紋紫縮緬色無地単(ヤフオク時代着物)
 今日の帯:秋草雪輪名古屋帯(ヤフオク時代着物)
 今日の半襟:百合模様モスハギレ(すうちゃんにいただく)
 今日の帯揚:桃白市松ハギレ(カヨイコマチ)
 今日の帯締:緑桃ぶっとい帯締(きむら)
 今日の簪:魚紋七宝簪(ちゃいず)
 今日の足袋:ピンク小花(まねきや)
 今日の下駄:紫縞花緒畳表台(松屋)

 この帯も幅が狭いので、たれを斜めの変わりお太鼓にしましたが…車運転してるうちに崩れてきちゃった。かなり短いのを無理矢理結んだせいもあります。これを締め納めに、半幅帯に直そうかな。

 ことりちゃん、すうちゃん。このふたりは、わたくしのキモノ始め時代に目から鱗を落としてくれたふたりの先達です。
 着付け教室で教条的に教えられたルールに反発しつつも、では自分はどのようにキモノと付き合って行きたいのかわからずにいた頃、わたくしはおふたりと出会いました。そして、ことりちゃんを見て「キモノってこんなに楽に自然に着られるんだ」と感じ、すうちゃんを見て「キモノってこんなに華やかに個性的に着られるんだ」と感じて、今に至っているのです。
 この辺の話は、以前ここで連続して書いていた『わたしのきもの道』に書く予定でいたのですが…止まっちゃっていますわぁ。いずれ、詳しくお話させていただくかもしれません。よろしくです。

 さて、今日はことりちゃんは残念ながらお洋服でしたが、すうちゃんはいつもの華やかで粋な着姿を見せてくれました。
 
 もっといっぱい写真を撮りたかったけど、おしゃべりに夢中で忘れていましたー。
 すうちゃんと会うのはひさしぶり、3人で会うのはもっとひさしぶり。あっという間に時間が経ちました。楽しい時間でした、また会おうねー。

 

**
 そのことりちゃんが落語会を催します。わたくしもスタッフとしてお手伝いいたします。もちろんわたくしたち、キモノ着て。

『りらっくご vol.1』
2009年1月10日(土)14:30開場・15:00開演
安城市文化センター1F和室(JR安城駅南口より徒歩10分)
前売¥2000 当日¥2500
出演:桂こごろう、桂紅雀、他

 詳しいご案内はいずれこのブログでもさせていただきますけど、まずはお知らせだけ。よろしかったら日程をあけておいてくださいませ。上方落語でご一緒に笑いましょう~。  


『一期一会の会』に行く

2008年09月23日 | 今日のキモノ

 飲み仲間のMASAさんから「ボクの秘蔵酒を飲む会をやるんだけど」とお誘いいただきました。「行く!」二つ返事です。MASAさんはディープな酒マニア。その秘蔵酒ってどんなんだろう、とワクワク。
 21日の日曜日、高浜の酒屋さん『マルア』にてその会は行なわれました。『マルア』の定例お酒の会『一期一会の会』の特別編。マルアさんでお酒を買ったことは何度かありますが、この会には初参加です。

 さて、酒の会ならば、やっぱりキモノ…というのがマイルール。
 
 今日の着物:阿波しじら(ヤフオク)
 今日の帯:林檎模様半幅(彩匠)
 今日の半衿:菊葉模様市松(白鳥骨董祭)
 今日の帯締:青水色丸ぐけ紐(いただきもの)
 今日の簪:マーブル模様トンボ玉(ふちこまさん)
 今日の下駄:青縞花緒市松台

 今日のコーデのテーマは「気楽な着物」
 
 しぼのある木綿のしじらは皺も気にならないし、半幅をヤの字にしましたから嵩張りません。着付けもらくちんゆるゆるに(しすぎてちょっと後ろの衿がっ)。髪も髷を作らず簪2本でぐるぐるっとまとめて固めもせず。裸足に下駄をつっかけて、ちょいと風呂あがり~♪という風情、のつもり。

 酒の会にはキモノ、というのがマイルールではありますが、そのせいで他の人に要らん気を使わせてしまっては申し訳ないと思ってこのいでたちとなりました。このマルアの『一期一会の会』、常連さんも多いアットホームな会のよう。雰囲気を乱しませんように…と願いつつ。

 HPで拝見すると、参加の皆様お持込みの肴でにぎわっているようす。わたくしも一品、こしらえました。
  
 秋刀魚とイクラの混ぜゴハン~♪
 この季節になるとわたくし、筋子をほぐして醤油漬けイクラを作るのがお決まりですの。なので、秋の冷蔵庫にはいつも自家製イクラ。それを使った一品です。秋の味覚・秋刀魚もたっぷりまぜこんで、ゴハンだけれど酒の肴にもなる、お気に入りのメニュー。
 
 では、行ってきま~す♪♪

 マルアさんの店内、いつもはお酒が展示してあるテーブルにお酒や肴が並んでいました。『一期一会の会』和気藹々と、利き酒会というよりもおうちの宴会に招かれたような雰囲気。

 MASAさんの秘蔵酒、まずは『枯淡 熟成大吟醸』をさらに冷蔵庫で11年寝かせたもの、から始まりました。とろりと甘い不思議な味わい。同じお酒の3年寝かせたものと比べると、年月がやらかした仕事がわかります。味の芯にはぴんと共通した米の旨みを響かせつつ、だんだん角が取れて丸くなっている感じ、かなあ。決して劣化した感じがしないのはお酒の底力でしょうか。
 「うーん、うまいじゃないか」「ほんとですねえ」みんなでわいわいと感想を言い合います。わたくしには初対面の方がほとんどでしたが、酒好き・美味いもの好きという共通項ですぐ打ち解けて話が弾む…これはキモノ好きとも共通ですわね。

 会の模様、この日のそのほかのお酒や他の方が持っていらした肴は、マルアさんのおくさまのブログ『おきらく日記』に載っています。どうぞご覧になって。
 
 『一期一会の会』とても楽しい会でした。キモノなんぞ着て初参加したわたくしを温かく迎えてくださって感謝です。お酒も、おくさまや他のかた作の肴も美味しかったぁ。店主ばぶさん・お気楽おくさま・MASAさんはじめ常連のみなさま、どうもありがとうございました。よろしかったらまた参加させてくださいませ。


快楽亭ブラック毒演会

2008年09月16日 | 今日のキモノ

 快楽亭ブラック師匠。前々から名古屋によくおみえのことは知っていましたが、過激だよーーとの噂に興味をそそられたり躊躇ったりしていたのです。でも先月桃葉さんが大阪のブラック師匠の会を手伝い、「とても書けない…」と書いていらっしゃったことでついに『背中丼』。行ってまいりました!

 ブラック落語にはやっぱり、ちょっと毒入りオトナなコーデよね、とこんないでたち。 
 
 今日の着物:セオα蜘蛛の巣(竹蔵龍)
 今日の帯:赤蜻蛉名古屋帯(きものなかむら)
 今日の半衿:秋の味覚模様ハギレ(きむら)
 今日の帯揚:秋草模様ハギレ(大須骨董市)
 今日の帯締:黒に赤三分紐(ふちこまさん)
 今日の帯留:蛇戦国玉(ふちこまさん)
 今日の簪:紅花模様トンボ玉(ふちこまさん)
 今日の足袋:黒地鼓模様(まねきや)
 今日の下駄:紫縞花緒畳表台(松屋)

 会場は名古屋の『』。居酒屋さんですが、定期的に落語会が催されているそう。
 
 案内してくれたのはことりちゃんです。ことりちゃんは最近落語熱があがりっぱなし。なので異色の落語にも興味津々。「シモネタがわからなかったら教えてね」「OK,まかせて!」…いや別に何の自信もありませんがわたくし。
 さらに「シモネタな落語なんだけど」「へー、楽しみ」と二つ返事でmayさんも同行してくれました。頼もしい友でございます。
 

 開場ぎりぎりくらいの時間に着きますと、すでに常連らしき人々が三々五々たむろしていました。落語の常連客ってなんか独特の雰囲気がありますが、この毒演会にたむろしていた人々はそれともちょっと違った感じ。ひとことで言って『濃い』感じ。

 高座はお店の二階。早めの整理券をもらって前から二番目ちょっとはすかいになるいいところに席を占め、下に降りてあらためて見てみますと…
 
 玄関横には芸人さんのサインがいっぱい。ここに来て寄席などなさったひとたちなのでしょうか。
 
 今日は営業していないけど、いつもは居酒屋さん。ありゃま、十四代がずらっとあったり、いいお酒置いてますわ!「わたしが好きなもので…」と店主さん。ご本人も高座に上がられるそう。居酒屋のお客になって、おしゃべりしながら美味しいお酒が飲めそうですわね。

 さて、時間となりました。出囃子の『青い目の人形』が鳴り、ブラック師匠の登場です。開口一番のマクラから毒入りの時事ネタいろいろ、そして歌舞伎の裏話で笑わせてもらってそのまま一席目は『蛙茶番』。マクラから続く芝居噺がとっても達者で印象的。後半のおげれつ部分は余裕で大笑いいたしました。ふ。シモネタって言ってもこれくらいならぜんぜんOKねっ。

 と思っていたら…二席目は…『一杯のかけそば』パロディ『一発の(ぴーー)』。のっけから連呼される関東四文字。うひゃあ。そして、シモネタマシンガン。うひゃあうひゃあ。おっ・・・おかしいっ!
 これ、元ネタ知らなくても十分笑えますが、かのお涙頂戴話がなぜかまともに受けてたあの頃に聞いたならばもっと破壊力あったろうなあ。あのとき聞きたかったなあ。今だったらそういうネタってなんだろう…あれなどどうか?などなど、触発されて黒い心がむくむくと沸き起こるわたくし。
 しかし、汚れちまったわたくしはともかく、清い心の我が友は大丈夫か?引いちゃおらんか?と横を確かめましたら、ふたりとも大笑いしてて安心いたしました。わたくしたち大人よね大人。

 中入りの後三席目は『七段目』これはエロなくすぐりはちょろっとありつつもたっぷりと芝居話を聞かせてもらって満足。

 そして、最後。「おう、今帰ったよお兼、なんだ真っ暗にしておいて…」マクラなしでいきなり始まりました。江戸弁の歯切れよいやり取りがここちよい、あ、これは江戸落語、名作『文七元結(もっとい)』ではありませんか!
 ちょこちょことくすぐりはありつつも、人情話がテンポよく語られていきます。身投げしようとしていた文七に、娘が身を売って作った五十両を呉れてやる名場面も、親父さんの葛藤がひしひしと伝わってきて…。
 ところが。店に帰って文七が店主と話してるところから話がどんどん。あれ?文七の奉公先が『四つ目屋』って…文七がお金をなくした理由って…ありゃりゃりゃと思っているうちに話がどんどんエロ方面へ!で「ここは泣くところ」というところで大笑いして快楽亭ブラック毒演会、お開きとなったのでした。
 ちなみにタイトルは『文七元結』ではなくて『文七○っとい』でございました(○は伏字でございます。任意のひらがなをあてはめてくださいませ)。

 と、そんなこんなで笑わせてもらった快楽亭ブラック毒演会。「ブラック師匠の落語は二度と行きたくないと思うか病みつきになるかどちらかなんですって」とmayさんが桃葉さんから聴いてきたとか。病みつきってほどではないですが、面白かった。二度と行きたくないなんてことないよね、また行こうねー…と、言い合って別れたことでありました。異色の噺を聴けたヨロコビとともに、友は大人だということも確かめられ、二重のヨロコビを感じた一日でした。
 
 『生涯変態』 潔いフレーズですわ。
 


重陽の節句ですね

2008年09月10日 | 今日のキモノ

 昨日、9月9日は重陽の節句。だからこの帯を締めよう!と、キモノを着ました。
 と言ってもいつもの普段着キモノです。

 今日の着物:ベージュ縞片貝木綿(和裁教室で縫った)
 今日の帯:大菊昼夜帯(すうざんや)
 今日の半衿:菊牡丹木綿ハギレ(居内商店ハギレセット)
 今日の帯揚:薄橙絞り帯揚(義母にもらった)
 今日の帯締:檸檬色組紐(義母にもらった)
 今日の下駄;市松台縞花緒(松屋バーゲン)

 この片貝木綿をまた着るシーズンになりました。木綿の着物は着ていて楽です。普段着オブ普段着ですわ。
 透けない単って、ある意味薄物よりも涼しかったりします。透け透けだと下着に手を抜けませんので、見た目は涼しげでも本人暑かったりしますの。最後に着た『紗』は暑かったー。
 その点、この単の下は手を抜きまくり。上は縫さんの半襦袢に半衿だけをつけて着て、下は湯文字のみ!キモノをゆるゆるに着付けてますので、秋の風が体を吹き抜けていきます。ああ、秋のキモノって感じだわ。菊の節句に菊の帯。気持ちが嬉しいなあ。秋だなあ。

 と、季節を感じつつどこに行ったかというと…おせんたく!
 車で20分ばかり行った西尾市に『あらいぐま』というセルフドライができる店があるのです。夏物、しまいこむ前に洗っちゃおうと思って。10キロまで2000円なので、今期着た正絹ものが全部洗えちゃいます。ついでに、薄汚れてきた帯締め類も洗うことにしました。

 久しぶりの『あらいぐま』。でも、係りのおばちゃんは覚えててくれました。この店、コインランドリーなのですがドライのところだけお手伝いをしてくれるおばちゃんがいて、要所要所を手伝ってくれます。キモノ好きの方なので、親切にしてくださって嬉しい。
 持っていった着物、一枚ずつネットに入れて機械の中へ。溶剤洗いを10分、そして隣の乾燥機に吊るして15分干します。

 乾燥したての着物にはまだ溶剤のニオイが残っていますので、しばしハンガーに。そして、片っ端からアイロンがけ。プロ仕様のアイロン、台がスチームを吸い込むようになっていて、面白いように皺が伸びます。おばちゃんも手伝ってくれました。さすが、手際がいいなあ。

 シミなどはあまりとれませんが、薄汚れはさっぱりして気持ちいい。あとは、ウチで一日くらい干して、しまいこむことにします。また来夏もよろしくねー。さあ、これで心置きなく秋! 


駆け込み夏キモノ!

2008年09月01日 | 今日のキモノ

 昨日8月31日、、駆け込みで今年最後の夏キモノ着てまいりました。
   
 今日の着物:濃紺露芝模様紗(ヤフオク時代着物)
 今日の帯:秋草源氏車名古屋帯(すうざんや)
 今日の半襟:薄緑透かし模様絽半襟(竹蔵龍)
 今日の帯揚:薄紫絽(えり華)
 今日の帯締:薄紫夏帯締(えり華)
 今日の足袋:麻白足袋(まねきや)
 今日の草履:パナマ台青花緒(松屋)
 今日の簪」朧月(竹蔵龍)

 帰宅して写真を見てから気がついた、長襦袢の衣文抜きが透けているぅ~~。
 紗、ホントにスケスケですもの、気ぃつけとかんといかんかったのに!夏の最後の痛恨。ここに記して来年への諫めにいたします。

 このいでたちで出かけたのは、仕事の研修会でした。講師の先生は長年ニューヨークに住んでいらっしゃる日本人女性の方だったので、キモノ姿をお見せしたくて。たいへん喜んでいただけてわたくしもとても嬉しゅうございました。
 その先生、海外にずっと暮らしていらっしゃるぶん、昔の日本のよいところを大切に残してしていらっしゃるのです。細やかな思いやり、そして美しい言葉遣い。仕事の上でも大いに学ぶところがありましたが、ひととして日本女性として見習いたいと思うところがたくさんあって、有意義なひとときを過ごしてまいりました。


 さて、今日からはもう単の季節ですね。夏もの片付けなきゃ。


『達人セット』で落語とディープ大阪

2008年08月20日 | 今日のキモノ

 8月17日は、またmayさんとおでかけ。『たまの小劇場』…花花で笑わせてくれた笑福亭たまさんが小さなカフェで落語をするということで、楽しみに出かけます。さらに、せっかく大阪に行くんだから!とmayさんが桃葉さんに連絡を取ってくれました。ゆっくりお話しするのは初めてで、これも楽しみ。
 せっかくのキモノおでかけだし、キモノ上手の桃葉さんに会うし…というわけでわたくし、満を持して登場のコーデでございます。宝物の宮古上布ちゃんに、科布で作ってもらった帯を合わせて。題して『達人セット』!!
 
 今日のキモノ:宮古上布「みやこちゃん」(きむら)
 今日の帯:科布名古屋(きむら)
 今日の半襟:薄緑絽すかし模様(竹蔵龍)
 今日の帯揚:飛び絞り絽(きむら)
 今日の帯締:白三分紐(コメ兵)
 今日の帯留:髑髏蜘蛛(竹蔵龍)
 今日の簪:鼈甲螺鈿櫛(きむら)
 今日の足袋:麻白足袋(まねきや)
 今日の草履:パナマ台青琉球風模様花緒(ヤフオク台に松屋花緒)

 科布の帯は今日初下ろしなのです。みやこちゃんを引き取りにいった時、おばちゃんが「こんなん合わせるとええねん」と乗っけてみてくれたそれにまた一目ぼれしまして。布の状態だった科布に麻布を継いで、名古屋帯に仕立ててくれるよう、その場でおばちゃんに頼んじゃったのです。キヨブタ!
 「こんな風に合わせたら、まるでキモノ達人みたいだねー」と、その場にいたぶるちゃんが言ってくれたことからこの組み合わせは『達人セット』になりました。

 『達人セット』そのうちmayさんぶるちゃんと『宮古三姉妹』をするときにお披露目しようと思っていましたが、どうやらこの夏中には実現できそうにない。ならば今!と張り切って着用に及んだのです。

 とーこーろーがー。
 締めてみると、お太鼓の真ん中に畳み目が来ちゃってます。うーん、ちゃんと伸ばして置けばよかったなあ。さらに、この帯テがとても長い…きむらのおばちゃん、わたくしをよっぽどでかいと思っているな。普段短い帯を無理無理に締めることが多いので、長い帯にはたいへんてこずっちゃいました。
 というわけで、こういう感じ。『達人セット』なので達人っぽく、どこに出しても恥ずかしくないぴしぃっとした着付けで着ようとか思ってましたが、やっぱり暑さに負けてゆるゆる着付けになっちゃった。でも。そのおかげでえらく涼しかったのです。宮古ちゃんの力も大きい。やっぱり夏はこれですねえ。

 と、達人的に乗り込んだ大阪。『たまの小劇場』会場は、この前ことりちゃんと『べにこご』に行ったのと同じ駅『中崎町』でした。mayさんと落ち合ってランチして、町をふらふら歩きます。昭和な町並みの、路地を入った古いアパートで若い人が雑貨屋さんやTシャツやさんをやってたり、不思議にカオスな町です。
 
 この先の細ーい路地にはまだ先がある…。どんどん探検したくなります。

 そんな町に『たまの小劇場』のカフェもありました。隅っこに小さく高座が組んであって、その後ろにはカーテンが張り巡らされています。そして、会場には椅子がぎゅうぎゅうに…それでも、50席くらいでしょうか。小さな会場。前から2番目に座ったので、演者が近い近い。いいなあこういうの。

 演目は
 東の旅発端   桂さろめ
 阿弥陀池    笑福亭たま
 遊山船      桂ひろば
 くっしゃみ講釈 笑福亭たま
 (中入り)
 漫談       ナオユキ
 壷算       笑福亭たま
 まるまる3時間!おなかいっぱいの寄席でした。たまさんは相変わらずパワフルだ。この寄席はたまさんのホームって感じで、いつもにましてのびのびと演じている感じ。
 『阿弥陀池』は…米朝師匠のをCDで聴いたことしかなかったけど、あんな元気でえっちな噺だったかしら?
 『くっしゃみ講釈』花花に続いて二度目だったけど、やっぱり笑っちゃいました。覗きからくりの歌って、わたくしこの噺でしか聞いたことがないのですが、やっぱり「ほえー」っていうのかな?
 『壷算』は、なんか自分流にいろいろ変えたと言ってた。ここでうまく行ったら外でもやりますわーって、そういう場所なのですな。
 それにしても、こういう小さい寄席があっちこっちにある大阪。やっぱりいいなあと思いますわ。満足。

 さあそして、桃葉さんとデートです♪
 地下鉄の駅で落ち合って、連れて行ってくれたのはここ!ディープ大阪。
  
 大阪のシンボル通天閣~~。なんともシュールな感じの建物ですわ。
 「これ、脚の部分がなんか20世紀少年に出てきたロボットみたいでしょ」と桃葉さん。そのセンス、好き。通じ合えるものがあると確信しちゃいました。
 
 その足元には、アホの坂田…でなくて坂田三吉の碑が(わたくし、どーしても混じっちゃうのです)。

 通天閣の向こうには、もっとディープな大阪が広がっているとか。元遊郭があった地域がそのまんま「女性立ち入りせんほうがええで」となって残っているとか。眺めやるとそこには、アジアな空気が色濃く漂っているようでした。今度は行ってみたいなああ。

 通天閣に登ってみる?という案もありましたが、あまり時間もないのでお店に。桃葉さんご推薦の「玉家」という店。「何を選んでも美味しいのよー」ということで、お任せでいろいろ出していただきました。
 和食の店だけど、こんな創作料理も。
 
 フォアグラのサンド♪メニューにはない特別料理だそうでうれしいな。
 「このタレ、なんだかわかります?焼き鳥のタレなんですよ。バルサミコはいってるでしょとか言われるけど、ぜーんぜん」マスター、楽しそうに料理の説明をしてくれます。『たこ焼きのようでたこ焼きでない』もの、とか。そして、お酒も料理にあわせてとりどりに奥播磨・くどき上手・秋鹿山など…うーん、こうさん~~。
 
 キモノの話、料理の話、落語の話。いろいろに話が弾んで、あっという間に帰りの時間。お名残惜しい…。
 
 ライトアップされた通天閣に再会を誓い、家路をたどったことでありました。

 mayさん、ふつか続けておつきあいいただきどうもありがとう。そして、桃葉さん。短い時間だったけど会えてとても嬉しかったです。またゆっくりお話したいですね。楽しかったあぁ。

#写真はおふたりからいただきました。どうもありがとうございました! 


松の寿&英君を、加寿也&よし亭で

2008年08月19日 | 今日のキモノ

 8月16日(土)、いつもの加寿也『吟味喰らぶ』は『(静岡)英君と(栃木)松の寿を吟味する!』というタイトルで開催されました。
 静岡の英君と、栃木の松の寿。この2銘柄は、酒飲み仲間の間では評判で定番の2大銘柄。どちらも飲みやすく料理の味を引き立てる飲み飽きしない味ながら、かたやシャープで切れ味のいい酒、こなたふくよかで繊細な酒、と個性的。というわけで並び立って愛飲されております。
 お酒が美味しいというだけでなく、どちらの蔵も蔵元さんが気さくに飲み手の中に出てきて、いろんな話をしてくれるのも愛されている理由。今回の吟味喰らぶにも、英君蔵元と松の寿蔵元夫妻が共に杯を酌み交わすために足を運んでくれました。

 さらに。英君と松の寿の蔵元が揃って、一次会で解散なんて有り得ない!というわけで、一宮の銘店『酒房よし亭』での二次会も企画されました。朝方募集をかけて夕方には満席に。蔵元の人気が伺えます。もちろん、わたくしは一次会二次会とも参加です。


今日の着物: 薄紫朝顔絽(金山ノスタルジックモール)
今日の帯:紫白鱗半幅(大須骨董市の名古屋帯を半幅に直した)
今日の半衿: 薄青緑紫唐草牡丹(金山ノスタルジックモールハギレ)
今日の帯締:薄緑三分紐(きものなかむらさんにもらった)
今日の帯留:シルクロード(竹蔵龍)
今日の下駄:縞花緒市松台(松屋バーゲン)
今日の簪:白地に◎トンボ玉(ふちこまさん)

 今日のコーデ、テーマは『飲み会!』
  他のメンバーはきっとTシャツにサンダルくらいで来るでしょうから、そのへんにふさわしくラフに着崩しちゃおうという気持ち。そして、暑いし足袋は履きたくないから裸足に似合う格好、でも昼間から出るので浴衣は着たくない(キモノオトナの意気地ぢゃ)…というわけで、こんなんなりました。

 写真はおなじみmayさんと、真ん中にいるのは『松の寿』の蔵元夫人・若葉さん。キュートな笑顔と可愛いボケで大人気の美人奥様。お顔をお見せできないのが残念です。ぜひじかにお目にかかっていただきたいわ。

   
 今日のお酒!同じ銘柄の中でもいろんなラインナップがあります。それぞれに個性的な味わいです。
 ちなみに、左から4番目の山吹色の『松の寿』と、左から二番目の緑の『英君』は我が家の酒冷蔵庫に欠かせないお気に入りお酒です。んまいす。
 
 加寿也に集った、英君&松の寿ファンの群れ。お揃いの黒Tシャツは酒HP『由紀の酒』チーム。英君&松の寿ブームの火付け役です。

 さあ、宴会が始まります。


 真ん中はジーマミ豆腐。沖縄料理ですが、すっかり板さんオリジナルと思う。トルコアイスのようにもちもち伸びる不思議な食感、こんなん食べたことなかったわー。

 
 英君蔵元・ひでさん。黙ってりゃ二枚目なのに、そのサービス精神からか本性からかしゃべるとエ○蔵元との異名も。でもここでは参加者(うるさがた)のつっこみにこたえてまぢめに造りの話などをしていた模様。
 
 松の寿蔵元兼杜氏の松井さん。イケメンであります。イケメンに注いでもらう酒はうまいのう。
 「山廃って、なんですか?」「えーと、まずお酒を造る酒母というのがあって…」こっちの席は初心者講座です。贅沢じゃー。


 どんどんお料理。真ん中はまぐろの石ラーユッケ。石ラー『石垣島ラー油』いろんなハーブやスパイスが入ったとっても美味しいラー油で、マグロの味を引き立てます。

 ほんでもって、遠来のお客さまのために名古屋メシ三連続!〆の「ひつまぶし」、香ばしい鰻にのっくあうとー。お腹いっぱいなのにお代わりしてしまいました。
 
 お好みアイスでいったん〆。二次会に向かいます…。

 
 
  二次会もやっぱりこのラインナップで。

 
 おなかいっぱいのはずなのにー。大将の料理に箸が止まりませんー。

 
 「新銘柄は『夜の英君』で行くんだよね。鰻エキス入り!」
 「あ、そしたら付録に蔵元のブロマイドをつけるよね。ブーメランぱんつで」
 「ぱんつがスクラッチで、当たりは金のエンゼルで!」
 「いや、当たりはやっぱり若葉ちゃんの水着写真の方が」
 ・・・・のっけからアホな話で飛ばしております。
 
 串揚げアツアツ。ミニトマトの串揚げをかぷっとやって口の中を火傷しても笑っちゃうハイテンションであります。


 ぐちゃぐちゃになる前に集合写真を・・・ということで、ハイテンションの群れ。
 
 わたくし、『お正月仮面』になってしまいましたー(って、ご存知?)。
 
 優しい味わいの鰻雑炊で〆。
 …とここでわたくしは帰宅いたしましたが、みなさんまだまだ盛り上がっていた模様。

 お気に入りの店(×2)でお気に入りのお酒(×2)を、しかも蔵元(×2)と飲む。大変贅沢な一日でありました。なんかもう、身も心もぱんぱんで、心はともかく身の方はどうしたもんでございましょう…。
 それはともかく、楽しい一日。英君蔵元ひでさん、松の寿蔵元松井さんと若葉さん、加寿也の板さん、よし亭の大将、そして参加のみなさん。どもありがとーー。


(おまけ)
 
 今日の写真もすべてオットが撮影したわけですが、それはこのように撮られております。mayさん撮影。thanks!
 オットは撮りツマは飲む。平和な光景でございます。 


栗栖の夏は『居酒屋みっちゃん』

2008年07月23日 | 今日のキモノ

  毎日暑い日が続きます。その猛暑の中、犬山は栗栖のみっちゃんちに行って来ました。お仕事がらみでなくみっちゃんのところに行くのは初めて。
 
 今日の着物:アカイロ流水夏お召し(ヤフオク時代着物で購入、和裁教室で自分サイズに直した)
 今日の帯:熱帯魚刺繍路(ヤフオク)
 今日の半襟:緑流水紗(きむらで買った着物にビリーが来たので解いた)
 今日の帯揚:水色紫花絽(きむらで買ったハギレ)
 今日の帯締:黒に赤線三分紐(ふちこまさん)
 今日の帯留:白蛇戦国玉(ふちこまさん作)
 今日の簪:胡蝶(竹蔵龍)
 今日の足袋:白麻足袋(まねきや)
 今日の下駄:葉模様台緑花緒(松屋)

 今日のコーデについてはいろいろと語りたいことが。
 まず着物ですが、これは去年のクリマに着ていったもの。ただし去年はお直し前だったので袖が長く身幅が狭いまま着ていました。これでは着にくいので和裁教室に持ち込みましたところ、実はこの着物『大四つ身』…12~3歳の少女の着物、だとのこと。どおりで衿が長かった。
 それで、袖を切って身幅を出すだけでなく衿付けも変えて、本裁ちの自分サイズに直したのです。これですっかり着やすくなりました。そして、そんなことがしてしまえるキモノの力をあらためて感じたことでありました。 

 そして、帯。去年の7月に初めて締めたところ、幅が狭くてなんかヘンだった…という話を9月にみっちゃんにしたところ、「こうしたらいい!」と教えてもらった、その結び方をやっと試してみたところです。
 
 なるほど、幅の狭さカバー。粋な感じですわね。…ちゃんとこういう変わり結びに見えるよね、お直しオバサンにつかまったりしないよね、とちょっと怖れつつのお出かけなのでした。教えてくれたみっちゃんに見てもらおう。


 仕立て直しあがりの着物に初めて締める変わり結びで、勇躍乗り込んだ犬山。トモさんも一緒です。
 
 トモさんは爽やか色の麻縮みに『きむら』で求めた帯。涼しげです。

 栗栖のみっちゃんち。いつもは美容院の方だけど、今日はおうち。みっちゃんと、娘ちゃんのれいたまちゃん、そして「はじめまして」の赤ちゃん、うり坊くん。
 
 うり坊くんはまだみっちゃんの一部みたいにいつもくっついてるし、まだまだ甘えたい盛りのれいたまちゃんもやっぱりくっついてるし。かわいいなあ。でも、お母さんはたいへんだなあ。
 「まぁたいへんって言っても自分の子だでねえ。たかが知れたたいへんだわ。どおってことないよ!!」
 相変わらずパワフルなみっちゃんであります。
 
 そして、テーブルの上にはぴかぴかの夏野菜。
 
 「これ、ぜんぶウチで採れた野菜よー!今日はウチの野菜ばっかり食べてもらうからねー」
 おお、すばらしい。
 「あ、キューリがないがね。畑にキューリ採りに行こう!」
 路地を挟んですぐのみっちゃんち畑。おじいちゃんおばあちゃんの丹精で、大いに茂っています。トマトやナスが鈴なり、そしてキューリもあっちにこっちに「まぁご立派」なのがぶらんぶらん。
 「採ってすぐ食べるって、いいでしょう。切るからね、持ってて!」
 掴んだキューリはとげとげが手に刺さって痛いくらい。キッチン鋏で蔓から切り離すと、清々しい青い香りがぱあっと立ちます。わあ、ステキ。これぞ『キューリ切って感動』(違)。
  
  キューリ弄ぶ人妻ふたり。

 みっちゃん、うり坊くんとれいたまちゃんをまとわせながら、そしておしゃべりもいっぱいしながら、次から次へと料理を出してくれました。ところてんに始まって、キューリの塩もみ・冷やしトマト・かぼちゃのスープ・ナスの塩もみ・ピーマンの生姜いため・そしてメインのタコライス!
 
 どの料理も、野菜の味が濃くってとっても美味しい!それにつけてもみっちゃんの手際のよさには感嘆。居酒屋みっちゃんですねえ(わたくし、お酒もいただいちゃいました)。

 そして、まだデザートが。
 じゃーん!!登場したのは懐かしいカキ氷器。
 
 これと全くおんなじ器械がウチにもあったわ!一気に漂う昭和のかほり。そして、ノスタルジイ。子供の頃、先を争ってぐるぐる回したよね!カキ氷、好きでした~。
 高速回転するみっちゃんの手。期待に満ちて見つめるわたくしたち。
 
 「いっただっきま~~す♪」

 みっちゃん特製抹茶シロップと練乳がけのカキ氷。しっかりと抹茶の味と香りがして、上品な淑女のデザートでした。…とは言え、必死でぐるぐるして大はしゃぎで食べてるわたくしたち。結局2杯ずついただいちゃいました。

 美味しいお料理ばかりでなく、おかみのほかに若いコたちがおもてなししてくれる『居酒屋みっちゃん』。
 
 れいたまちゃんとうり坊くん。そっくりきょうだいです。
 初めのうちはふたりともみっちゃんにぴったりくっついていましたが、だんだんうちとけてくれて嬉しかった。れいたまちゃんは「あのね、あのね…」といっぱいおしゃべりするし、うり坊くんはだっこさせてくれたし。ちいさいこはいいなあ。新品のいのちはまぶしいなあ。

 
 だいまんぞく、のトモさんとわたくし。

 大いに楽しんでいるうちにあっという間に時間は経ちました。自家製夏野菜をお土産に頂き、いっぱい喋って笑った楽しい気持ちで帰途に着いたことでした。
 みっちゃん、美味しい料理と楽しい時間をどうもありがとうー。冬野菜の居酒屋みっちゃんにも期待してますー。今度は酒下げていくねえ。 


はもはもくらぶ

2008年07月05日 | 今日のキモノ

 おなじみ加寿也の『吟味喰らぶ』も第30回となりました。記念すべきお題は『はも』。夏の魚です!mayさんご夫妻と、初参加のにっぽんちゃんと繰り出しました。
 
 今日の着物:セオα蜘蛛の巣(竹蔵龍)
 今日の帯:薄緑源氏車(すうざんや)
 今日の半衿:薄緑草花透かし模様(竹蔵龍)
 今日の帯揚:草色花柄絽(すうちゃんよりいただく)
 今日の帯締:黒に赤三分紐(ふちこまさん)
 今日の帯留:蛇戦国玉(ふちこまさん)
 今日の足袋:水玉夏足袋(まねきや)
 今日の草履:酒袋台すうちゃんお見立て花緒(松屋バーゲン)

 あいにくの雨なので、ポリ着物。でもお宝。竹蔵龍さんとこの蜘蛛の巣です。mayさんも雨対策とて木綿。保多織が涼しげです。

 
 毎度皆さんの持ち込みお酒撮影から始まる吟味喰らぶ。今回は間違いが一本…これは板さんの在庫でしたー。
 
 まずはもの骨せんべい(&枝豆)、そしてはもの玉子と肝の時雨。さくさくと香ばしい骨せんべいや深い味わいの肝、ほろっとほぐれる玉子に期待が高まります。
 

 これは私の持ち込みお酒。名前に惹かれて。そして、撮影風景。mayさんが撮っていてくれました。

  はものたたきにめじまぐろのお刺身。一ミリほどに薄く刻まれたはも、骨の存在を感じさせません。

 はもしゃぶしゃぶ。お出汁につけるとぱあっと花が咲いたように実が広がります。ポン酢も添えられていましたが、お出汁だけで味わうとはもの淡白にして深い味わいがよっくあじわえて素敵。
 そして、はもの押し寿司。
 いずれも、見よこの骨切りの技!という感じです。滑らかな舌触り。

 厨房では板さんがずーーっと骨切り骨切り。20人分、25尾のはもを料理したそうです。すごいー。

 初参加のにっぽんちゃんも満足そう。料理ももちろん、そして日本酒の美味しさにも開眼してくれたそうでわたくしもうれしい。にっぽんちゃんはこの『郷の誉純米吟醸』がことにお気に召したらしい。
 「私も、日本酒って臭くて不味い、おじさんの飲むお酒だと思っていたのよ。でも、ここで紹介してもらったお酒を飲んで日本酒のイメージが変わったの。美味しいよねえ日本酒って!」と、mayさん。そう、日本酒って、ホントは美味しいのよ!美味しいお酒を飲もうよ~。普及活動につとめております、私。

 和風甘酢あんかけ。さっぱりとした味わい。はもをこんな風にいただくなんて、ぜいたくだわあ。
 冷汁にもはも、入っています。汗が引くような爽やかな味わい。おなかぱんぱんのはずなのに完食してしまいました。

 お好みアイスで〆。今回も満足の吟味喰らぶでしたー。


 宴果てて、満足の笑顔。料理もお酒も美味しくて、しやわせであります。板さん、ありがとう。
 mayさんにっぽんちゃん、また行こうねー。吟くらだけでなく、キモノ乙女宴会もやりたいねえー。