サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

宜保愛子忌日

2006年05月06日 | インドア歳時記
5月6日は「宜保愛子忌日」。2003年、71歳。

現在、テレビに露出しまくりの細木数子は、宜保愛子の後釜のように出てきたといえなくもない。ただ、僕の印象は、このふたりは随分ちがう。「霊能」の本質は、カウンセリングにある、と思う。わずかな情報と、誘導尋問のなかで、あたかも、全部が霊視できるかのように、きわめて注意深く、断言したり、脅迫したり、洗脳したりする。その、やり方が、スマートかどうかで、大衆性が決定する。

その意味で、細木数子は、僕は好きではない。相手の顔色、社会的な力関係、意志の強さというものを、窺いすぎるからだ。特異な人生のなかで体得した、はったりと処世術。それは、ほれぼれするほどうまいし、視聴率を稼げるのもよくわかる。けれど、どこか、守銭奴の匂いがする。

宜保愛子はそうではなかった。困難な依頼を楽しんでいる風情があった。奥目で、とても、テレビ映りがいいとはいえない。だけど、とても、知的なのである。洋服も、それなりに、場をわきまえて、着こなしていた。そして、どこで、勉強したかしらないが、英悟もよくこなしていた。なにより、とても詐欺を働いたり、一儲けしようというタイプではなかった。高額な見料を要求することもなかったという。

「語り」と「実地検分」に能力を発揮した。まるで、一幕の、推理小説の劇を見ているようであった。

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2 コメント

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そうでしたか、、、 (猫姫少佐現品限り)
2006-05-09 19:09:05
あたしは宜保愛子さん、大好きでした。

彼女は、本物だと信じています。

しかし、宜保さんでさえ、「今ここにいるよ」と言うサインを送れないのでしょうか?

ちょっと寂しい。
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猫姫さん (kimion20002000)
2006-05-09 19:32:55
まだちょっとさ、サイン送るには早すぎるでしょ。まあ、数年たったら、なんか、宜保愛子の秘密文書かなんか発見されて、大騒ぎになる、なんてことになったら、楽しいだろうなあ。
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