サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

植物学の日

2006年04月24日 | インドア歳時記
4月24日は「植物学の日」。1862(文久2)年、植物分類学者の牧野富太郎が高知県佐川町の豪商の家に生まれた。94歳でこの世を去るまでの生涯を植物研究に費やして、新種・変種約2500種を発見・命名し、「植物学の父」と呼ばれた。

牧野富太郎の質素な記念館には、数回訪れた。生涯にわたる、その精緻な観察に舌を巻いた。日本では、ほとんど、独学に近かったと思う。

しかしながら、牧野富太郎は、帝大の博士ではない。アカデミーとは無縁の人であり、研究費用にも、事欠いていた。むろん、アカデミーの権威の世界から見れば、どうでもいい人であり、存命中はいっさいの尊敬は払われなかった。東大でも、研究を続けたが、最後まで、講師の身分。小学校出の彼は、実家の資産を使い果たしたのである。

熊楠もしかり、在野の博物学の先人たちは、同じように、変人扱いされた。現在でも、基本DNAは、あまり変わっていないかもしれない。


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