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サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

mini review 06157「PROMISE プロミス」★★★★★★☆☆☆☆

2006年07月01日 | 座布団シネマ:は行
中国の巨匠、チェン・カイコーを監督に迎え、圧倒的なスケールで描くアクション・ファンタジー大作。主演に『ラスト サムライ』で世界にもその名が知れ渡った真田広之と『ブラザーフッド』のチャン・ドンゴン。ワイヤーアクションと特殊効果の融合で、まるでマンガのコマ割りをそのまま映画化したようなおもしろさ。緻密(ちみつ)な脚本は観るものの心を最後までとらえて離さない。[もっと詳しく] 日本神話の荒ぶる神々の . . . 本文を読む

mini review 06153「春の雪」★★★★★★★☆☆☆

2006年06月11日 | 座布団シネマ:は行
『世界の中心で、愛をさけぶ』の行定勲監督が、妻夫木聡と竹内結子主演で描く大正時代を舞台にした切ないラブストーリー。三島由紀夫の“豊饒の海”シリーズの第1作「春の雪」を映画化した作品。共演に『パッチギ!』で注目を浴びた高岡蒼佑。本作でもその素朴なキャラクターを生かした演技を見せる。撮影監督に『花様年華』『夏至』のリー・ピンビンを迎え、日本の貴族の華やかな生活を見ごとな映像美で映し出している。[もっと . . . 本文を読む

mini review 06147「博士の愛した数式」★★★★★★★★☆☆

2006年05月14日 | 座布団シネマ:は行
50万部を超えるベストセラー小説を原作に、『雨あがる』『阿弥陀堂だより』の小泉堯史監督が映画化した感動のヒューマンドラマ。交通事故で記憶が80分しか続かない天才数学者の主人公を、小泉監督と3度目のコンビとなる寺尾聰が静かに力強く熱演。彼の世話をする家政婦に深津絵里、彼女の10歳の息子に子役の齋藤隆成。家族にも似た関係性の中で人を愛することの尊さを問いかける。彼らの心の機微を美しく切り取る映像美も味 . . . 本文を読む

mini review 06130「ベルベット・レイン」★★★★★★☆☆☆☆

2006年02月19日 | 座布団シネマ:は行
香港四天王のアンディ・ラウとジャッキー・チュンが16年ぶりに共演したフィルム・ノワ-ル。闇世界に生きる男たちの宿命と絆を、“第二のウォン・カーワイ”の呼び声も高い新人のウォン・ジンポ-監督がスタイリッシュに描く。大先輩に負けず劣らず艶やかな演技を見せているのは、新・香港四天王と目されるショーン・ユーとエディソン・チャン。新旧2組の男たちの運命が交差する予測不可能な人間ドラマに魅了される。[もっと詳 . . . 本文を読む

mini review 06128「星になった少年」★★★★★☆☆☆☆☆

2006年02月18日 | 座布団シネマ:は行
カンヌ国際映画祭で主演男優賞に輝いた柳楽優弥の最新作。自らの意志でタイに渡り“ゾウ使い”の道を志しながらも20歳にて逝去した少年の半生を描いた実話。監督は「抱きしめたい」「人間の証明」などのTV作品の演出で知られる河毛俊作。音楽は世界的な音楽家、坂本龍一が担当する。ラストは涙なしには見られない。タイの美しい景色と象の利発さに要注目。[もっと詳しく] 「ゾウの楽園」という夢は特異な母子によって、成立 . . . 本文を読む

mini review 06122「ファイターズ・ブルース」★★★★★☆☆☆☆☆

2006年01月08日 | 座布団シネマ:は行
香港四天王の一人アンディ・ラウと「もういちど逢いたくて/星月童話」の常盤貴子主演で描くヒューマン・ラブストーリー。キックボクシングのメッカ・タイ。日本から来たシスターの澪子は孤児院で親をなくした子どもたちの世話をしている。ある日、孤児院に香港から出所したばかりの男がやって来る。男の名はタイガー。彼が服役中に亡くなった恋人ピンのひとり娘プロイを訪ねてきたのだった。突然の父の出現に戸惑い反発するプロイ . . . 本文を読む

mini review 05121「微笑みに出逢う街角」★★★★★★☆☆☆☆

2006年01月07日 | 座布団シネマ:は行
自分探しをする3人の女性を描いた作品。オリビアを演じるソフィア・ローレンは、この映画で出演作品が100本目であり、カルロ・ポンティとの間に生まれた息子のエドアルド・ボンティがメガフォンをとり、監督デビューを飾っている。キェシロフスキ監督の『トリコロール』のスコアを担当したズビグニエフ・プレイスネルが、本作でも美しい音色を提供している。[もっと詳しく] <翳>を持つ女たちが、快活な笑顔を取り戻す . . . 本文を読む

mini review 05115「ベルリン、僕らの革命」★★★★★★★☆☆☆

2005年11月29日 | 座布団シネマ:は行
現代社会に怒りを抱えた20代の3人の男女の抵抗と愛を描いた作品。主演は『グッバイ・レーニン』のダニエル・ブリュール。現代ドイツ版『突然炎のごとく』とも評された、理想に燃える2人の若者の間で揺れ動く1人の女性をスタイリッシュに描く。[もっと詳しく] レジスタンスを「アート」する、繊細な若者たち。  ドイツからは実に11年ぶりにカンヌ出品作だという。まず、そのことに、驚き。日本人の幸福な錯 . . . 本文を読む

mini review 05101「復讐者に憐れみを」★★★★★★★☆☆☆

2005年10月22日 | 座布団シネマ:は行
2004年カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した、『オールド・ボーイ』のパク・チャヌク監督による“復讐三部作”の第一章。この後『オールド・ボーイ』、そして現在撮影中の作品へと続く。『殺人の追憶』や『大統領の理髪師』のソン・ガンホ、『JSA』のシン・ハギュン、『子猫をお願い』のペ・ドゥナら韓国の3大スターが共演。終わりのない復讐と悲劇のまっただ中で苦悩する男女を、それぞれが圧倒的な存在感でみせる。[ . . . 本文を読む

mini review 05086「Bridget ブリジット」★★★★★☆☆☆☆☆

2005年09月26日 | 座布団シネマ:は行
『ファストフード・ファストウーマン』のアモス・コレック監督とアンナ・トムソンが2年ぶりにコンビを組んだ意欲作。『エクソシスト』以来、29年ぶりにアーサー・ストーチがブリジットを熱愛するピートの父親役で映画出演している。サティの「ジムノペティ第2番」をソロ演奏するジョー・デリアも見逃せない。[もっと詳しく] 主役のアンナ・トムソンは、まるで「マグダラのマリア」のように。 この映画は、ブリジットを演 . . . 本文を読む

mini review 05084「香港秘密警察」★★★★★☆☆☆☆☆

2005年09月21日 | 座布団シネマ:は行
香港完全復帰を果たすジャッキー・チェン主演作。アーティストとしても活躍するニコラス・ツェーや香港のトップアイドルTWINSのメンバーの一人、シャーリーン・チョイなど香港のトップスターが集結。特に高層ビルの垂直の壁をロープ一本で駆け降りるアクションは必見。[もっと詳しく] 中国本土に、果敢に挑戦しようとするジャッキー。 ジャッキー本人が、今まで一番思い入れがあるのは「ポリス・ストーリー/香港国際警 . . . 本文を読む

mini review 05070「陽のあたる場所から」★★★★★★★☆☆☆

2005年09月06日 | 座布団シネマ:は行
会話ができない女性患者と若い女医の心の軌跡を描いた物語。女医コーラを演じるのは『天使が見た夢』でカンヌ映画祭主演女優賞、セザール賞をW受賞したエロディ・ブシェーズ。監督の優しいまなざしが随所に感じられる心温まる作品。[もっと詳しく] 「共依存」関係を、誠実に描写している。 夫婦であれ恋人であれ友達であれ、同性、異性を問わず、対なる関係は、相互に影響をもたらす。まして、心理学などでよくいわれる . . . 本文を読む