気まぐれ日言己2

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コ1型

2017-10-09 11:30:00 | 金失ネタ
連休中のネタ。
連休といっても9月の方で、この10月の方ではありません。

9月23日に生駒市富雄に墓参りに行った帰りに寄ったのが
生駒山麓公園。

去年、たまたま訪れたのですが、娘達が遊具にハマり今年も再訪。

遊具で遊ぶ娘達の見守りは@嫁に任せて、私はふらりと散策。

見に行ったのがこの車輌。



ここにあるのが近鉄生駒鋼索線で活躍していた
コ1形「いのり」。


この車輌は昭和3年(1928年)11月に製作され、平成12年(2000年)
2月末に引退するまで、実に81年ちょいもの間活躍していました。

塗装は登場当時のものでしょう。
晩期は2色ツートンカラーだったはず。



山上側の正面。
前照灯が上を向いているのが分かるでしょうか?
ケーブルカーの特徴ですね。

ミラーが曲がっているのは、誰かが乗ったから?



横から。
波形の木製ホームが設けられています。
ドアは開放状態で自由に内部に出入り可能。

屋根のパンタグラフ、昨年来た時は写真右側の方がたたまれていた
のですが、今は上がっています。

化粧直ししたようで、その時に上げたのでしょう。

ちなみに現役の時は小さいパンタグラフが4基載ってました。



外吊り式の扉。

そんでもってリベット打ちの車体。
昭和初期製の戦前車輌ですね~。



車内。
ケーブルカーなので床が傾斜しています。

座席は板張り。痔持ちにはつらいです。

天井には扇風機が・・・。

冷房車が当たり前となった今ですが、冷房がない車輌には
こうして扇風機がありました。



運転台。
車体には動力はないので、じつにシンプルな運転台。
扉の開閉スイッチとブレーキなど、必要最小限しかありません。

ケーブルカーの運転は、山頂側の駅にある運転室で行われます。



山下側の正面。

山上側と違って端に雨樋があります。
金色に塗られているのが雨樋。

こちら側が下になり、屋根からの雨が全てこちら側に
流れてくるので雨樋があるのです。
山上側にないのも納得です。

こちらが山下なので前照灯が下を向いているのが分かります。



今では子供達の遊び場となっていますが、この車輌は近代産業遺産に
登録されており、定期的に保守整備が行われているようです。
昨年と比べると塗装が新しくなってました。

末永く保存して欲しいものです。

現役時代のコ1形の写真、ググればいくつか見つかるので
興味ある方はお調べください。


◆信貴山上に鉄道があった?

生駒ケーブルを調べていたら、信貴山上の鉄道についての記事
見つけました。

信貴山のケーブルカーとは別に、山頂に鉄道があったとは
知らなかった。

ちなみに鉄道車輌は、鋼索線の軌道を利用して山を上がった
そうです・・・。



生駒山周辺には近鉄の前身となる大阪軌道のデボ1形が保存
(放置?)されているなど、
鉄ネタ的にディープな場所なのかも知れません。

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