気まぐれ日言己2

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しらせ(二代目) その1

2017-10-15 10:25:00 | 船ネタ
生駒山をウロウロした翌日は神戸港に向かいます。

9月24日(日)、神戸埠頭第四突堤で砕氷艦『しらせ』の一般公開が
6年ぶりに行われたのです。

事前申し込み(応募多数の場合は抽選)だったのですが、何となく
応募したら当選。
家族で観に行きました。

指定されたのは午後の部。
正午前に現地着。
公開開始前でしたが、岸壁までは誰でも入ることができたので、
まずは岸壁へ。

『しらせ(2代目)』(以下、”2代目”と表記)とご対面。



第一印象は『でかい』

艦橋が高く艦首寄りにあるからなんでしょうかね?

艦の全長は138mで艦幅は28mなんで、以前舞鶴で見た
補給艦『ましゅう』よりも小さいのです。

ちなみに十字型したマストの交差部には白い箱形の構造物が
ありますが、これは上部見張所。

南極で氷を砕きながら進むときに、ここから確認や観測をして
指示を出すらしいです。



岸壁からみるとこんな感じ。

上部構造体が大きい。
ここにはブリッジの他、乗員の居住区や観測室や研究施設や公室や
食堂やらがあるそうです。

ブリッジはかなりの高さにあることがわかります。

どれだけ高いかというと・・・



ターミナルの『ようこそ!神戸へ』(和訳)の文字看板と、
ブリッジ後方の甲板がほぼ同じ高さなのです。

さて、もう一度艦首を見てみます。



葡萄色(?)とオレンジ色の境目付近が喫水線。

艦底から120cm付近ですね。
通常の喫水は92cmとのことなので、最大積載で120ということ
でしょう。
ちなみに満載排水量は20370tです。

喫水線付近から下の部分は耐氷帯(アイスベルト)と呼ばれる
部分。

海氷帯を行く船なので、かなり強い海氷圧力や氷加重が局所的に
加わるため、耐氷帯付近の外板は分厚く強固に作られています。

2代目の耐氷帯にはステンレスクラッド鋼が使われています。

「なんぞや?」と言われても専門でないので分かりませんが、
鋼板の表面に全体の厚さの約1/10のステンレスを合わせて
圧延された鋼板だそうです。

これを採用することで、防食性能向上と海氷や積雪との摩擦係数
の低減をはかることができるそうです、

先代は氷海塗料を使用していましたが、めちゃ剥離するので
毎年補修が必要でした。

さて、喫水線の上に丸い穴がいくつもあります。
これは散水装置のノズル。

ノズルから散水することで、海氷や積雪地帯を進むときの
船体との摩擦抵抗を低減させ、砕氷能力を向上させることが
できます。

砕氷船、氷海を進むときは前進しながら氷を割って
進むのではなく・・・



こんな感じで進むのです。(スラミング砕氷)

このときに散水すると砕氷能力が向上するわけですね。

艦首に傾斜がついているのも、氷に乗り上げるためなのです。

<<続く>>

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