Light in June

文学やアニメ、毎日の生活についての日記。

嘘みたいな古書店

2013-09-20 23:54:44 | 本一般
それは驚くべき古書店でした。

河出の「怪談集」シリーズが、全巻揃っていました。ラテンアメリカも、ロシアも、東欧も。

更に、創元SFのロシア・ソビエトと東欧のSF傑作集もそれぞれ揃っていました。

更に更に、ハヤカワの『宇宙翔けるもの』『竜座の暗黒星』『アトランティス創造』の3冊が揃っていました。

信じられない・・・。

もちろん、「怪談集」シリーズが揃っているお店は他にもあるかもしれないし、ハヤカワの3冊が並んでいるお店も探せば見つかるかもしれない。でも、これらが同じ書店の中の「出来事」(これは単なる現象ではなく出来事ないしは事件だ)であることに、驚かずにはいられません。

店内を物色していたぼくは、ムスカ状態に陥っていました。ムスカが「読める、読めるぞ」と言うときに「えー!?え!?」と小声でぜいぜい興奮していたように、ぼくもあんな表情で息を荒げていました。これほど充実した品揃えは、ちょっと想像できません。仮に誰かがぼくに、「怪談集」シリーズがあって、創元SF文庫もあって、ハヤカワも全部あって・・・などと言おうものなら、ぼくはその人物をほら吹きと断じていたでしょう。あるいは、そりゃ君の夢物語だよってことで憫笑していたでしょう。

そしてこのお店には他にもたくさんの貴重書・良書があるようでした。あんまり欲しいものが多過ぎて、8700円を費やしてしまったよ。ちなみに価格帯は相場ってとこでしょうね。

感動したのでお店の人にその感動を告げてみたら、これらの本は最近買取したようなことを言っていました。近在の愛書家でもお亡くなりになりましたかね・・・。

何はともあれ、すごい。