Light in June

文学やアニメ、毎日の生活についての日記。

幸せを君たちに

2013-09-16 01:58:04 | Weblog
努力している人や頑張っている人を否定するわけじゃあないんだけど、興味ないんだよなあ、そういう人たちに。いかに努力して、悩んで、頑張って、それを成し遂げたか。そういう話に、何の関心も湧かない。こんな困難があったけれども、こんなにスキルアップできました。あっそ。全く申し訳ないけれども、共感できない。

どんなに努力しても駄目でしたって話も、それほど好きなわけじゃあない。そういうのを聞くとこっちまで悔しくなってきてしまうから、嫌だ。

そういうのじゃなくて、どんなに努力しようと思っても、結局努力できませんでしたって人には共感できる。やる気がなくて、だるくて、めんどくさくて、頑張りませんでした。だから平凡な人生を歩んでいます。なりたい職業に就くことができませんでした。不平不満ばかりが溜まります。大きな壁にぶち当たったら必ず逃げるようにしています。・・・

努力する人が偉いとか、頑張っている人を応援しようとか、そういうコピーって一種の脅迫なんだよ。そんなふうにできない人たちがいるってことを忘れないでほしいんだよな。甘えだろうが卑怯だろうが、どうしても逃げ出してしまう人がいる。頑張ろうと思っても気持ちが奮い立たない人がいる。体に鞭打とうとする気力がない人がいる。

努力する人が偉いだって? 何の取り柄もなく挫折感を抱いたまま無気力に生きている人を自分は尊敬したいね。だってどう考えてもそっちの方が尊いじゃないか。自分は生きるに値しないと思って生きているんだよ。皆から「あいつは敗北者だ」と思われながら生きているんだよ。それでも生きているんだよ。

これは自明のことのように思われるんだけど、でも多くの人は頑張っている人の方が偉いと考えているみたいなんだよな。必死に英語を勉強しながら一人で会話練習を続けているサラリーマンと、無気力に打ちひしがれて机に突っ伏しながら今日も生きてしまったことを後悔する受験生と、どちらが尊いか。明らかですよ。

こういう当たり前のことが正確に認識される世界になってほしいものだと切に願う。

ところで昨晩夢を見た。旧友が何人か出てきた。君たちは、尊くなくてもいいから楽しい人生を送っていてほしい。どうか、幸せを君たちに。