Light in June

文学やアニメ、毎日の生活についての日記。

ベリンスキーを追って

2013-09-24 23:54:52 | 本一般
ベリンスキーの評論が読みたくなって、岩波文庫の『ロシヤ文学評論集』を自宅の本棚に探す。この上下巻はもう何年も前に、たしか神田の古本屋で購入したもの。それから何度か別の古書店でこのベリンスキーの本を見かけたことはあったけれど、もう購入済みなので無視してきました。2年前に復刊されたときも、「ふ~ん」程度でした。

ところが、いざ本棚を探しても、見つからない。何度も何度も見返し、本棚以外の場所(平積みされてるところとか)も丹念に探しましたが、どうしても見つかりません。すると、これは段ボールに入れて階下の納戸に仕舞い込んだ何冊もの本の一つだろうか、という考えが頭をよぎりました。やれやれ、ベリンスキーの評論も段ボール行きにしちまったか。深夜だったので、納戸の探索は翌日に回すことにして、その日は寝ました。

ところが、翌日になって二箱の段ボールの中を引っ掻き回しても、ベリンスキーが出てきてくれない。おかしい。それに段ボールは他にもあるはずなのに、それが見当たらない。どういうことだろう。消えてしまった段ボール(とベリンスキー)!

埒が明かないので、再び購入する作戦に切り替えました。2011年に復刊されているので、まだ新刊書店にもある可能性が高いし、実際つい最近もどこかの書店で目にしたばかりでした。とはいえ新宿や神保町に出るのはめんどいので、地元の新刊書店を片っ端から当たることに。

1軒目は駄目。2軒目(ブックオフ)も駄目。3軒目も駄目。とうとう最後の4軒目。ここになければその日の内に入手するのは諦めるしかないというところで、ついに邂逅。やったね。早速購入。

しかしながら、この『ロシヤ文学評論集』には、読みたいと思った評論が掲載されておらず、結局、図書館で著作集を借りることになったのでした。これまでの奮闘は何だったんだ。

余談ですが、ポーランドの詩集『北の十字架』も本棚から消えている。これはあの二箱の段ボールにちゃんと入っているんだろうな。・・・