というわけで、コミケに行ってきました。
ぼくは初心者だったので、案内してくれる友人に連れて行ってもらいました。時間とか飲み物とかアドバイスをもらい、いざ出発。
夏コミは過酷だという評判を聞いていましたが、とりあえずの感触はそれほどでもないかな、というところ。それでも会場までの道のりは午前9時半だというのに凄まじい人混みで、まさにお祭りといった雰囲気。その人混みに紛れて会場を目指します。
会場では列を作り、10時を待ちます。やがて開場すると、速足で(駆け足ではない)目的地へゴー。
ところで、整列している間に知ったのですが、コミケに参加する人たちの間では、ある種の黙了のようなものがあるらしく、なんか「ノリ」が普通の人たちと違うんですよね。係員の人が「聞こえた人は手を挙げてー」と言うと(これだけでもうびっくりですけど)、皆が一斉に「はーい」と手を挙げるんですね。いや、驚きました。なんか平和だ。
で、目的というのは、サークル「みぎめ」さんの頒布する、『ほしのこえ』10周年記念本『ほしから星へ』。10時の開場と共に乗り込んだので、見事購入できました!それがこれです。
かなり貴重な新情報があったり、未公開作品の「字コンテ」があったり、ファン垂涎の本であること間違いなしです。残念がら、午前11時頃には本日分は完売してしまったらしいのですが、明日と明後日にも委託販売されるそうですので、今日購入できなかった方は是非。また、どうやら書店での販売も検討され始めたようですので、コミケに参加できないという方にも、入手のチャンスがあるかもしれませんね。
とりあえず目標は達成したので、あとはコミケ見学へ出かけました。企業ブースを巡り、コスプレ会場を彷徨い、暑さと歩き疲れでへとへとになって、一旦会場の外へ。サイゼリヤで休憩した後、ちょっとうんざりしそうな予感を抱えながら(コミケって大変です)、でも再び会場に戻りました。そしてこれが大吉と出ます。
サークル「みぎめ」さんのところへ寄ってみると、なんとそこへ新海誠監督ご本人がいらっしゃるではないか!いや、確かに「自分も参加します」的なツイートをしているのを見たけど、まさか本当にお会いできるとは思ってもいませんでした。遠くから新海監督をじっと見つめていると、ふと目が合い、監督が軽く会釈されるんですよね。うわあ、気付いてるよと思ってこっちも軽く会釈して、それから慌てて午前中に買ったばかりの本を取り出して、お決まりのサインをねだります。ところが、今日はサインはできないことになっているらしくて、というのも、たぶんサインで行列ができたりすると他のサークルの人たちに迷惑だからだと思うのですが、とにかくサインはNGで、でも握手なら、ということだったので、握手をしてもらいました!想像以上にがっしりとしていて、そして温もりがありました。しかし心残りなのは、監督が両手で握手して下さったのに、ぼくはといえば、左手に出したばかりの本とバッグとを持っていたため、右手しか差し出せなかったことです。これは無礼だった!握手している最中から猛烈に反省しました。いまだに悔いています。う~~~。あと、何か監督の印象に残るような、気の利いたコメントでも残せればよかったのですが、結局何も言えず。会話と言えば、「ああ、手に入れられたのですね」「はい、朝一で来て買いました」くらい。ぐはっ。ぼくがどんなに新海さんの作品が好きで、どんなに自分にとって大切か、それさえ言えたら、それさえ伝えられたらいいのに、と思っていても、いざとなるとこの体たらく。無様だ。それにしても、新海監督と対峙しているとき、両足がぶるぶると震えて止まらなかったです。嬉しさや感動で足が震えたことなんて、今までの人生で一度もなかったのに。新海監督は実際にお会いしても、大変気さくで且つ温和で、誠実に対応して下さったので、感激しました。この思い出を一生の宝物にします。
コミケからの帰り道、ふくらはぎが暑さと疲労でぷるぷる痙攣・・・はしていなかったけど、でもそれくらいあってもいいくらい、痛みが続いてました。特に企業ブースの混みようは半端でなく、やはりコミケは過酷です。ちなみに2日目、3日目は更に過酷らしいです。
さて『ほしから星へ』ですが、ここにはネットで投稿を募ったファンのイラストやメッセージが掲載されています。今回は長文の感想は募集していなかったので、ぼくは投稿を見送りましたが、もしいつか同じような企画があるなら、ダメもとで長文の感想がOKかどうかを問い合わせてみるつもりです。口ではうまく自分の思いを伝えられないなら、文字で新海さんにこの思いを伝えたいし、ファンの皆様ともそれを共有したい。いつかきっと。