『ロシア・アニメーション傑作選集1』を見る。
この巻にはナザーロフとフルジャノーフスキーの短編アニメーションが収録されている。ナザーロフのアニメは映画祭などでこれまで見てきたものも多かったが、内容をほとんど忘れているので改めて最初から見た。
ナザーロフの「アリの冒険」という作品は、かの宮崎駿が長いこと構想を温めていて、『もののけ姫』とどちらを制作するか迷ったという『毛虫のボロ』に内容が少し似ている。一匹のアリが、強い風によって遠くに飛ばされてしまう。そこから様々な虫の助けを借りて巣まで戻る話。それだけの話で10分くらい。この話で特徴的なのは、全編が虫の視点で作られているところ。日が沈もうとするシーンが何度も途中に挟まれるんだけど、太陽はいつも草の陰に隠れている。あと、色々な虫が登場しておもしろい。ちょっと体が痒くなるような気もするけど…いや、別に虫嫌いじゃないんだけどね。中でもドタドタッと土の上を疾走する虫がなんとなくユーモアがあった。
宮崎駿が虫の視点でアニメーションを作ったらどんなのができるのかなあと楽しみだけど、そういえば実際ジブリ美術館用に「水グモもんもん」を作ってるな。以前、雨が降るにしても、人間と虫とではその見え方が違う、というようなことを言っていて、この人が虫の視点で作ったらすごいものができるんじゃないか、と大いに期待したものだ。「もんもん」はというと、叶精二は「傑作」と絶賛しているけど、おれの期待は下回ってたかな。たあ一度しか見てないからなんとも言えないなあ。
あと、フルジャノーフスキーの作品について。この巻に入っていたのは大体のところ諷刺作品だった。作画技術というより演出と諷刺の切れ味で勝負する作品。別につまらなくはないんだけど、途中でうとうとしてきてしまって、3秒くらい完全に寝てしまった。寝不足かな?それとも春眠暁を覚えずってやつか?
フルジャノーフスキーの作品はソ連社会を諷刺するものだったため、長いことお蔵入りになっていたらしい。迫害されていたのは文学だけじゃないんだね。
この巻にはナザーロフとフルジャノーフスキーの短編アニメーションが収録されている。ナザーロフのアニメは映画祭などでこれまで見てきたものも多かったが、内容をほとんど忘れているので改めて最初から見た。
ナザーロフの「アリの冒険」という作品は、かの宮崎駿が長いこと構想を温めていて、『もののけ姫』とどちらを制作するか迷ったという『毛虫のボロ』に内容が少し似ている。一匹のアリが、強い風によって遠くに飛ばされてしまう。そこから様々な虫の助けを借りて巣まで戻る話。それだけの話で10分くらい。この話で特徴的なのは、全編が虫の視点で作られているところ。日が沈もうとするシーンが何度も途中に挟まれるんだけど、太陽はいつも草の陰に隠れている。あと、色々な虫が登場しておもしろい。ちょっと体が痒くなるような気もするけど…いや、別に虫嫌いじゃないんだけどね。中でもドタドタッと土の上を疾走する虫がなんとなくユーモアがあった。
宮崎駿が虫の視点でアニメーションを作ったらどんなのができるのかなあと楽しみだけど、そういえば実際ジブリ美術館用に「水グモもんもん」を作ってるな。以前、雨が降るにしても、人間と虫とではその見え方が違う、というようなことを言っていて、この人が虫の視点で作ったらすごいものができるんじゃないか、と大いに期待したものだ。「もんもん」はというと、叶精二は「傑作」と絶賛しているけど、おれの期待は下回ってたかな。たあ一度しか見てないからなんとも言えないなあ。
あと、フルジャノーフスキーの作品について。この巻に入っていたのは大体のところ諷刺作品だった。作画技術というより演出と諷刺の切れ味で勝負する作品。別につまらなくはないんだけど、途中でうとうとしてきてしまって、3秒くらい完全に寝てしまった。寝不足かな?それとも春眠暁を覚えずってやつか?
フルジャノーフスキーの作品はソ連社会を諷刺するものだったため、長いことお蔵入りになっていたらしい。迫害されていたのは文学だけじゃないんだね。