Light in June

文学やアニメ、毎日の生活についての日記。

一難去って・・・

2012-10-31 03:22:13 | Weblog
(昨日のつづき)
昼前に目を覚ましたとき、室温は18度でした。そこでぼくは決断したのです。そうだ、ストーブを買おう。

というわけで、ストーブを買ってきました。一人で段ボール抱えて(せめて取っ手付きの箱を用意してほしかった)、寒風の吹きすさぶ中を。部屋に帰って(このとき室温は17.8度だった)開けてみてびっくりしたのは、これが組み立て式だったってこと。キャスターやネジ、あと見たことのないような部品も幾つか。ぼくは工作が苦手なので、うんざりしながらも組み立てようとしましたが、図入りの説明書がない。「誤算だったな」とトランクスの台詞を呟きながら、頭を抱えました。でも、とりあえずキャスターはここに付けるんだろう、という目算で無理矢理はめ込んでみました。あとはドライバーでネジを締めればいいのですが、当然ドライバーなんてないわけで。しかしドライバーなんて本当に必要なんだろうかってくらいちっきりはめ込まれたので、少なくとも今日はこれでよしとしました。ただ、他にも細かい部品があって、しかもそれは使い道がどう考えても分からないものばかり。仕方ないので説明書(文字だけ)を一から読んでみると・・・どうやら、このストーブは壁にも掛けることができるらしいのです。そして他の部品は、その際に必要なものらしい。つまり、床の上に置く限りでは、必要なものはキャスターだけだったってことです。これで謎は氷解し不安は晴れたので、早速ストーブを点けることにしました。・・・が、とにかく機械に弱いぼくはここでも苦戦し・・・まあしかしその詳細は省略して、再び説明書にかじりついたってことだけ書いて終わり。

さて、熱気がぼわ~っと出てきたときは、感動しました。これならみるみるうちに暖かくなるかもしれんぞ、と期待しながら、とりあえずちょっとだけ外出。・・・氷の降る中を帰宅すると、なるほど部屋が少し暖かい。それから食堂で夕飯を食べて帰ってきましたが、今度はそれほど暖かさを感じられません。それどころか、食堂へ行く前よりも室温が下がっている!ぎりぎり20度を保っている程度。首を傾げながらも暖房を強めて、宿題の続きのため机に向かいました。すると、普段よりも寒いのです。確かに今日は猛烈に寒いけれど、でもどうしてこんなにカーテンがゆらめているのだ?そう思って窓を確認すると、開いているわけですよ。おまけに鍵が掛からない(そして鍵の掛け方も分からない)。悪戦苦闘している内に、どうやったらこの窓は鍵が掛かるのかは分かってきましたが、しかしそれを実行に移せない。錆付いているのか、閉まらないのです。ほとほと困り果てました。せっかくストーブを買ったのにこれでは・・・。どん底に落ち込んだ気持ちで、でも一縷の望みをかけて人に電話してみましたが、修理屋に頼んでみれば、というつれない返事。半ば絶望し、半ば自棄になって、もう一度窓をぐいと押して、鍵を掛けてみました。すると今度は鍵が締まる!いやあ、奇跡です。ぼくは奇跡を信じます。

現在、23.2度。23度に達してからは、なかなか上昇しませんが、でも許容範囲ですね。ほっと安心はしましたが、しかし気になることも。こんなに寒くなったのって、セントラルヒーティングが弱いせいではなく、窓が開いていたせいではないのか?それに気が付いたのが、たまたまさっきだったってだけで。つまり、窓さえ閉めればそれで解決していたんじゃないか?つまりつまり、ストーブいらなくね?

よし、試しにストーブを消して室温をチェックしてゆこう・・・。

厳としてある事実

2012-10-30 02:58:29 | Weblog
なぜなのかは分からない。しかしそこに厳としてある。その事実と向き合わなければならない。外から帰ってみると、暖房が消えていました。

寒い。エレベーターの前の張り紙に、本日の10時から15時まで暖房停止と書いてありました。しかし理由は相変わらずよく分かりません。そして、15時をとうに過ぎているのに、暖房は回復しない。ようやく、18時頃に再び運転し始めましたが、部屋の中は依然として寒いままです。無駄に広いので、温まる気配がありません。室温はずっと20度台をキープしていますが、窓から冷気が突き刺すように入ってくるため、この窓辺の机に向かっているのは少々しんどい。今日はもうシャワーを浴びてさっさと布団にくるまろうか、と思ったら、誰かに先にお風呂に入られてしまう。

それにしても、このままでは室温が上昇しないのではないか。いったん下がってしまったら、この弱い暖房では再び上昇させるのは困難のような気がします。外は既に氷点下です。なぜ、こんな小雪の舞うような日に、そういう時節に、暖房を止めなければいけなかったんだろう。愚か過ぎます。

お風呂から人が出たようだ。さっさとシャワー浴びて、一杯温かいお茶でも飲んで、そして寝よう。布団の中に入れば、きっと・・・。

雪と青春

2012-10-29 07:01:28 | Weblog
昨夜、どうも寒いと思って窓の外を見たらどうやら雪が降っているようでした。そして今朝、雨の音で目が覚めて、もう雪は止んだかなと窓の外を見たら・・・



確かに、既に雪は雨に変わっているようでしたが、それでもこんなふうになっていました。でも、一日中降り続いた雨のせいで、今ではこの雪はほとんど溶けてしまっています。それに、今日は外出しませんでしたが、昨日に比べれば暖かだったみたいですね。

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さて、きのう友達とメールで話していたのは、寮生活と言っても、岡崎と春原みたいに部屋で一緒にだべったりはしないよ、それは幻想だよ、ということ。
ところが。今日、食堂で早めの夕飯を食べ終えて部屋に戻り、しばらく休んでいると、ドアをノックする音が。隣の部屋のトーリャが呼んでいるのです。何かと思ったら、スープを作ったので一緒に食べないか、ということらしい。さっき夕飯食べたばっかなんだけどなあとは思いつつ、断るのも悪いので承知して、彼の部屋でスープを頂きました(しかもたっぷり二杯!)。それが大体20時くらい。それから、ぼくらは延々と話し続けて、気付けば深夜の24時でした。よくもまあ、片言のロシア語で4時間も話し込んだものだ。

これって青春なのか?青春の一コマなのか?そう自問しつつ、夜は更けてゆく・・・

生活風景

2012-10-28 04:24:51 | Weblog
先月読み始めた論文・資料を、ようやく今日読み終えました。実に一月半もかかってしまった。最初は快調だったのですが、次第に億劫になって読むペースが極端に鈍り、やがて放置するようになってしまった。しかし必要に迫られて、昨日と今日で残りの部分を読み切りました。長い道のりでした。明日からは新しい論文に取り組みたいと思います。こちらは順調に片付けられるといいのですが。12月に突入するまでには論文を数本読了しないといけない(と決めている)。大変だなあ。

ところで、gooブログが表示されない(あるいは時間がかかる)という現象が広範に起きているようです。ぼくは今のところ問題なく開けていますが、普段ここに来て下さっている方でそういう方がいたら、悲しいなあ。

留学中は積極的に外へ出る人の方が、そうでない人よりも「偉い」のだ、みたいなことを言う人がいますが(「偉い」と言うと語弊がありますが、しかし実際のところそう思われているわけです)、そして確かにどんどんロシア人と交友した方がいいのだろうとは思いますが、改めて考えてみるに、ぼくは日本にいたときから、そんなに頻繁に外出しなかったではないか・そんなに頻繁に友達と遊びに出掛けたりしなかったではないか。どうしてロシアに来たら人が変わったように外交的になれるというのだ? 外交的な人でさえもがロシアでは内向的になりうるというのに! やれやれ。どうせぼくは部屋に籠ってますよ。一日誰とも喋りませんよ。

そろそろビザの延長手続きをしないといけないらしい。嫌だー。この国で「手続き」ほど嫌なものはない。

パンと水を買いに夕方外へ出たら、深い水たまりが凍っていた。

思えば、今年こちらへ来てからまだ一度もロシア料理屋に入っていない。学食以外でボルシチを食べていない。来月あたり、ちょっと行ってみたいな。

こういうふうにして、早く年が暮れてくれればいいのに。最近は年末のことばかり考えています。とりあえずさっさと11月になあれ。

初雪

2012-10-27 03:38:16 | Weblog
初雪が降りました。
授業中、窓が真っ白になっていたので、「もしかしたら」と予想はしていましたが、外に出ると植え込みの中で白いものが斑模様を作っていました。積もっている、という程ではありませんが、中空では小雪が風に舞い、ちりちりと顔に当たって来るのでした。寒い。夜道を歩こうとしたら、舗道が凍っていることに気が付きました。とりわけ横断歩道の白い線の上はつるつるで、女性が一人転びそうになっていました(彼女が滑ってくれたおかげでぼくは慎重に歩を運ぶことができたのですが)。

きのう布団を買ったので、夜は暖かく寝ることができました。それに、なんだか昨日から部屋が少し暖かいのです。暖房が強まったのだろうか。それならば、ストーブを購入する必要はないでしょう。相変わらず乾燥しているため唇がかさかさになりますが、それくらいで済むならば、有難いことです。

そろそろダウンジャケットを出してもいい頃合いかもしれません。東京の秋用のジャンパーで降雪を凌ごうなんて、無謀ですから。あとは帽子ですね。帽子さえ買えれば、完璧。今のところは・・・。

近頃気になるのは、部屋の窓がぎしぎし音を立てていること。この窓、風で開いたりしないだろうか。目下それが心配。(ロシアの建物は立て付けが極端に悪いので、しばしば窓が閉まらないことがあるのです。)

スキー場

2012-10-25 05:42:34 | Weblog
スーパーから外に出たら、スキー場に出たみたいな体感。スキーウェアに身を包んで、さあ滑るぞとゲレンデに出たときに得られる体感(ぼくは滑れないけど)。それくらい外が寒かった。空気感がスキー所のそれと酷似していて、自分のいる場所を錯覚してしまいました。・・・で、冬にバスってロシアじゃあり得ないです。待てど暮らせど来ないバス。バス停に佇んでいる間に、ぼくは健康上の危機を覚えました。たぶん、そのとき氷点下だったんじゃないかと思いますが、ぼく薄着なんですよね。いや、冬用のコートはあるのですが、それを着るにはまだ早いっていうか、やっぱり皆もそれほど着込んでいないわけです。自分の中では、雪が降ったら冬用のコートを着ようと思っているのですが、しかし既に気温は0度前後まで下がっているわけで、もう着込んだ方がいいような気がしなくもないです。いま着ているのは、日本では15度くらいのときに着ていたジャンパー一枚。寒いはずだよ。でもなあ、もう最終兵器を出すってのは、どうなんだろうなあ。まだ10月だよ。

ちなみに、室内も微妙に寒い。いずれ気温はあと20度くらい下がるっていうし、そうなると危険領域にまで室温が低下する恐れあり。その前に、手を打たねば。とりあえず今日は膝掛けを買いました。大きいサイズなので、体ごとくるまれます。・・・いま試してみたけど、体をくるむのって難しいんだな・・・やっぱり膝掛けってことで。布団は今週中に買います。買わねばならない。買わないとまずいです。

フォネチカの授業、挫折しそうです。ああ、全然ロシア語ができるようにならないよう。

ああ、色々となんかもう嫌だー。

太っちょと痩せっぽち

2012-10-24 03:44:14 | Weblog
洗濯場には、太ったおばさんと痩せたおばさんの、少なくとも二人いるのですが、当たり外れが分かってきました。痩せたおばさんは、細かいことは言わないし、仕事も早いのですが、しかし雑。太ったおばさんは、仕上がりが遅く、おまけに料金をときどき高く取るのですが、仕事は丁寧にこなします。痩せたおばさんの場合、幾つかの洗濯物は生乾きのままですが、太ったおばさんの場合、洗濯物はまだホカホカしており、きちんと乾いています。

今日は、痩せたおばさんの日でした。そしてついに恐れていたことが起きました。靴下を一足紛失されたのです! 自分の寮に戻ってからそれに気付きました。いま文句を言いに行けばひょっとしたら見つかるかもしれないと思いつつ、洗濯場まで歩くのは微妙に遠いので、諦めてしまいました。ちょっと気に入ってた靴下だったんだけどなあ。

きっちり一週間分の靴下しか持っていないので、買う必要が出てきました。それに、洗濯に出す度に一足の靴下の糸がほつれてぼろぼろになっていくので、それの代わりも欲しいと思っていたところです。

ロシアで安く衣服を買えるところがまだよく分かっていないので、これから探してみます。きのう寮の近くに服屋を見つけたので、そこに寄ってもいいかも。

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昨晩から、湿度計が計測不能になっています。どうやら20%を下回ると「LL」という表示が出て計測不能になることが分かりました。今いったい何パーセントなんだろう・・・。喉が渇くのは、乾燥しているせいでしょうか。ちなみに室温は22度台。少し寒いです。毛布だけでなく布団も買わないとまずいかな。今日の外気温は、2℃前後だったようです。本格的に冬支度を始めないとマジで死にそうなので、来月分のお金は多めに下ろそうかな。靴下、布団、それに膝掛け、あと夜に羽織るものも欲しい。ああ、日本だったらこんなの簡単に手に入るのにぃ。というか、寝具一式くらいは用意しとけよって思う。あったのは砂だらけの毛布・シーツだけだよ? モスクワ大学って阿呆なのか?

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そういえば、寮の食堂が昨日から再開しました。うれしいですが、今日の夕食はやたら味が濃くって、食べた後お腹を壊しました。それに、昨日・今日とメインディッシュがどれも高い上に、あんまり美味しくない。肉団子でも用意してください。じゃがいもだけじゃなくお米も欲しい。改修するんだったら、料理を改善してほしかった。

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ネット料金を払いに行ったら、まだ月末まで一週間あるので、本当は800ルーブルのところ、715ルーブルで済んでしまいました。・・・あれ? ぼくは来月分を前払いしに行ったのだから、あと一週間残ってるとかって関係ないんじゃない? ぼくは今月分を支払ったってみなされたのか? いやでも、それは既に支払い済みだぞ・・・。しかし715ルーブルでよかったってことは、やはり今日払ったのは今月分だ・・・くそう・・・どうなっているんだ・・・前回支払った800ルーブルを返せ・・・というか、この寮は前払い制ではなかったのか・・・ではやはり今日払ったのは来月分?・・・じゃあどうして85ルーブル安くなったんだ?・・・謎が謎を呼びますが、とにかく来月以降もネットが使えればそれでよしとしましょう。

どこかで折り合いを付けなければ、この国では生きていけない。

靴と日本

2012-10-23 01:34:28 | Weblog
長らく懸案であった靴を買いに行きました。
初めて乗る路線のバスに飛び乗り、いざ目的地へ・・・と言っても目的地は寮に比較的近いんですが。

で、地図によれば曲がるはずの道を直進してゆくバスに揺られながら、ぼくは考えました。「これはもうけものだ。いつも乗っているバス以外の路線バスが、寮の近くまで行くとは知らなかった。今度からはこのバスも利用してやればいい」。地図で見る限りでは、バスの路線は途中で脇にそれるはずなのですが、ところがこのバスは直進して寮に向かうのです。そして寮の前で大きくカーブして、Uターン。逆走を始めました。やがて然るべきところで曲がり、目的地に到着。

バス停から少し歩いた所に靴屋はあります。ここはロシア人から教えてもらった、割と安いというチェーン店。特に道に迷うこともなく入店して、物色を始めましたが、男物は少ないですね。店内の大半は女性物でした。それにしても想像以上に安いです。冬靴を買いに来たのですが、日本で買えば1万円は下らなさそうなのが、3000円程で買えてしまうのです。どうやら人工皮革にはそういう安値が付いているみたいですね。それ以外の靴はやや高めですが、それでも1万円以下。それにそういう靴は数が少ない。かなり迷いましたが、結局店内で一番高い靴を買いました。と言っても1万円以下。別に安いのでもよかったんですけど、まあ色々と思うところもあり・・・。

帰り道。寒さに身を縮めながらてくてく歩いていたわけですが、目の前に奇妙なお店を発見。看板には「日本カフェ」、アニメキャラ(何のアニメかは分かりませんが)の絵がでかでかと壁に張られています。しかもその絵、どう見てもレズだなあ。中の様子はちょっとオシャレな感じで、お客は男性客のグループが1組だけ。ああ、入ってみたい・・・!なんでしょうね、ここは。一見するとメイド喫茶ぽいのですが、実際はどうなんだろうな。メイドだったらメイドって書きそうなもんだから、やっぱり違うか。いずれにしろ、今度覗いてみます。

そこからしばらく行くと、今度は日本食料品店「ニッポン」がありました。日本の食料品を(輸入して?)販売しているところのようです。そういうところがある的なことをきのう聞いたばかりだったのですが、こんなところに。でも話によれば、かなりお高いようです。まあ一回くらいは入ってみようかな。

それと、この通り沿いには「ドーム・クニーギ」というロシアで有名な書店の支店がありました。ここも今度覗いてみよう。この通りをもっと行くと、そこにも支店があるはずです。

今日の授業では、イリフとペトロフの『12の椅子』の抜粋を少しだけ読みました。先生がこの小説を知っているかと聞くので、「知っている」と答えたら、「どんな話か説明して下さい」と言うので、「随分前に読んだから忘れてしまいましたが、イカサマ師の話です」と苦し紛れに答えたところ、これがけっこう先生のお気に召したらしい。「イカサマ師」という単語を知っているのはクラスにぼく一人で、ちなみに「醜悪」という単語を知っているのもどうやらぼくだけらしく、けっこう頻出単語だとは思うんですが、クラスメイトから変な目で見られないかなと、それが心配になったりもしました。

なお、『12の椅子』は日本語で読みましたと言ったら、「日本には翻訳があるのですか、すばらしい!」と先生が感激していました。江川卓さん、ありがとう。

武器庫

2012-10-22 03:56:20 | お出かけ
クレムリンの武器庫に行ってきました。

クレムリンはモスクワ最大の観光地ですから、ぼくも当然足を運んだことはありますが、この武器庫に入ったことはまだありませんでした。武器庫に入るためのチケットは高額だし、行列も長いので、ついつい入るのに二の足を踏んでしまいがちですが、クレムリン最大の観光スポットと言っても過言ではなく、ロシアでは非常に有名な博物館のようです。そう、武器庫といっても、現在は博物館として機能しており、様々な宝飾品が展示されています。もちろん武具も見ることができます。

残念ながら撮影は禁止されていたのですが、たいへん立派な展示品が多く、圧倒されました。貴族のドレスや、司祭の装束、大杯など、いずれも煌びやかな宝石によって飾り立てられており、見応えがありますが、中でも凄かったのが、やはり箱馬車でしょう。ぼくは箱馬車というものを、ひょっとしたら初めてこの目で見たかもしれません。もちろんテレビなどではしょっちゅう目にしていたと思いますが、現物は初めてかも。いやはや、すごいですよ。とにかくド迫力でした。箱馬車の装飾には様々な意匠が凝らされており、緻密な細工が施されていました。そして当たり前かもしれませんが、大きいのです。これほど巨大なものがかつて通りを走っていたのだと考えると(もちろんそこには馬もいたのですから)、王侯貴族の威光は凄まじいものがありますね。彼らの用いているものは、馬車に限らずどれも金ぴかで、驚くばかりです。秀吉の金の茶室というものが日本にもありましたが、ロシアでは全てがそんな感じです。

夕飯は日本食レストランですき焼きを食べました。しかし、やっぱりちょっとロシア的なすき焼きかもしれませんね。タレも少し違うし、パプリカとか入ってるし。まあでも、これはこれで美味しいのかな。でも、シメにうどんが出てきたので、うれしかったです。ロシアに来てからうどんを食べたのはこれが初めて!懐かしいなあ。・・・って感じるほどにはロシア生活はまだ長くないはずですが。

日本食レストランって、本当に色々な種類の料理があるので、何を食べようか迷うんですよねえ。安く抑えたいなら、それこそうどんとか焼きそばとかラーメンとかでもいいわけですが、せっかくレストランに来ているんだからお刺身も食べたいよなあとか、いやいや鍋だろとか、葛藤があるわけですよね。今回は鍋にしましたが、やはりちょっと高いので、次はカレーとかそういう安いのにしようかなあ。そしてその次には、いよいよお寿司かお刺身!いやでも、このへんでロシア料理も行っときたいなあ。う~ん、お金が足りません!

カップラーメン事情 in モスクワ

2012-10-19 04:52:53 | Weblog
19時少し前、突然部屋のドアが開いて、そこに若いロシア人女性が!

「こんにちは」
「?」
「誰それはどこかしら」
「知らない」

終了。

せめてノックしてからドア開けてよね。

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さて、モスクワのカップラーメンについてですが、ぼくがいつも買っているお店には何種類かのカップラーメンが販売されています。ぼくが食べた商品は、「ドシラク」「ビッグランチ」「ビッグボム」の3つです。この内、「ドシラク」は最も有名なロシアのカップラーメンであるらしく、味の種類も豊富にあります。麺も、少なくともラーメンとパスタの二種類があります(しかし麺自体にはほとんど違いがない?)。

今日はドシラクのビーフ味を食べてみましたが、けっこう辛いですね。パッケージの見た目は「ぺヤング・ソース焼きそば」そっくりなのですが、作り方がちょっとだけ違います。まず蓋を開けて、袋を取り出す。袋の中身を麺にかける。熱湯を注ぐ。蓋をして3-4分待つ。・・・ここまでは同じです。違うのはここから。日本の焼きそばは、それからお湯を捨てますよね。そうして蓋を開けて、かき混ぜて食べます(あるいはこの際にソースをかけます)。しかしドシラクは、お湯を捨てません。つまり、日清のカップヌードルのように、お湯はおつゆとしていただくわけです。そしてこのおつゆが辛かった!まるでキムチ鍋を食べているときのように、異常なほど汗がだらだら出てきて、困りました。そんなとき、ロシア女性がドアを開けたのです。

ところでドシラクは、もともと韓国のメーカーらしいです。しかし、今ではドシラクは韓国ではあまり人気がないそうです(韓国人留学生からの情報)。

続いてビッグランチ。名前から想像されるような大盛りでは決してなく、確かにパッケージは大きめですが、しかし分量はドシラクとほとんど変わりありません。つまり、麺は少ないのにつゆが多い。あと、いまいち味が薄いというか、コクがないというか、なんとなくはっきりしません。でもそれにしては、妙にしつこかったりします。

そしてビッグボム。これ、食べたらお腹が痛くなりました。いや、これが原因かどうかは分からないのですが、日本人の先輩も同じことを言っていました。もっとも、その先輩はロシアのカップラーメン全般についてもそう言っているようでしたが。

それから、そういえばもう一種類食べたのですが、名前を失念しました。ただし、それは非常に量が少ないので、どうせお勧めできません。

結論としては、ドシラクが一番マシです。種類もたぶん一番多いのではないでしょうか(ぼくの通っているお店限定だけど)?

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木曜日の先生はとてもきれいで、廊下で目があったりすると目配せしてくれたりするので、なんか憧れちゃうなあ。しかも年下なんだよなあ。26歳だって!この先生だったら居残り授業も大歓迎。

生気がない

2012-10-18 01:45:39 | Weblog
音声学の授業で、自分のロシア語の発音を初めて自分で聴いたのですが、気になったのは発音どうこうというより、自分の声の生気のなさ。よく言えばソフトなんだけど、悪く言えば死にかけている。あと、なんとなく新海監督の声に似ていて、あの声をもっと弱々しくした感じ。そういえば大人になってから自分の声を自分で聞いたことはなかったなあ。小学生のときなんかは、なんやかやと、そういうこともあったのだけど。

それにしても、いつもぼくはあんな張りのない声で会話しているんだろうか?今日は授業だったので、やっぱり授業用の声ってやつだったのか、それとも常にああいう調子で喋っているのか。ああ気になる。でもだからといって自分の声を録音して聞いたりはしたくない。


う・う・う。そうか、ぼくはソフトな語り口だったのか。いや普段は違うのかな・・・。興奮して何かについて熱弁をふるっているときは、たぶん違う調子で話しているんだろうなあ。ただそういうことはそんなに多くないので、概してぼくは生気のない人間と思われているんだろうか。ま、いいけど。


追記

いまお風呂に入ろうとしたら、誰かの洗濯物の入っているたらいがあって、シャワーを浴びられない。おまけに床がびしゃびしゃ。しかも、なぜか風呂の壁がぶっ壊れている。なんなんだ一体・・・。ああ嫌だー。せめて二人部屋なら・・・

ジブリは

2012-10-17 05:29:43 | Weblog
ネットでジブリ映画の断片を見るにつけ、ああやっぱりジブリって奇跡だよなあという思いを強くする。これほどの水準の作品を連発って、奇跡としか言えない。いや水準っていうとアレだけど、最高の作品を連発してくれてるんだよなあ。

最近のジブリは・・・なんてよく嘆かれるけど、やっぱりこのスタジオは奇跡のスタジオなんだと思います。

ところで明日学校行くの嫌だなあ。月曜と水曜は特につらい。木曜も金曜も辛いけど。明日は3コマもあるんだよなあ。月曜もだけど。大学さえなけりゃあ、こっちでもそれなりに暮らしていけると思うんだけど、それじゃあこっちに来た意味がないわけで。ああ、嫌だあ。

うま~くサボれたらいいんだけどな。

モスクワの日本食レストラン

2012-10-16 05:48:50 | Weblog
比較的リーズナブルに食べられる、モスクワで有名な日本食レストラン・カフェをまとめてみました(面倒だったのでリンク貼ってません、ごめんなさい)。

ю-мэ(夢)            

аозора(青空)             

сакура(桜)      

ичибан боши(一番星)            

сайзен(最善)

окономи(オコノミー)     

удонъясан(うどん屋さん)

値段の高低は大体の感じですが、上に行くほど高く、下に行くほど安いです。で、上の4つはまあ同じくらいのレストラン(特に「青空」や「桜」はほぼ同じレベルか?)、下の2つはレストランというよりは、まさに「~屋さん」という所で、当然安いです。レストラン「最善」は、HP見る限りではメニューはそんなに豊富にありませんが、値段はいずれもリーズナブル。

他にも、モスクワには日本食レストランがたくさんあります。ぼくの寮の近くには、「ацумари」(集まり)というレストランがあります(どうでもいいけど、ふつう「集まり」じゃなくて「集い」にするよなあ、なんて思ったりする)。まだ食べに行ったことはありませんが、歩いて10分少々のところなので、いつか行ってみたいですね(しかし中途半端な場所にあるので、なかなか人を誘えない)。でもおいしいのかなあ・・・。また、やっぱり寮の側に横断幕がかかっていたのですが、それによると、もうすぐ日本食レストランがオープンするそうです。そこも行ってみたい。

せっかくロシアにいるんだったらロシア料理を探せよ、と思われる方がいらっしゃるでしょうが、それは正しい。でも、毎日が「パン/カップラーメン/学食」だと、なぜだか日本の料理が恋しくなるのです。折しももうすぐ鍋の季節。あ~、食べたい。

ちなみに、ロシアの日本食レストランは、メニューが居酒屋やファミレス並みかそれ以上に豊富で、お寿司・お刺身から天ぷら、焼きうどん、牛丼、キムチ鍋まで、かなり色々な種類の料理が楽しめます。でも、お寿司と牛丼を一緒に食べることは普通しないわけで、そのバリエーションを存分に味わいつくすことは、一度や二度ではできません。通わないと!

オコノミー

2012-10-14 18:28:08 | Weblog
ついこの間までは、ブログへのアクセス数が高止まりしていて、ほとんど毎日変わらなかったのですが、ここ数日で、急激にアクセス数が減少しつつあります。何か悪いことでも書いたかなあ。

さて、先日はちょっと遠出しました。「遠出」といっても、東京の例でいうならば、三鷹から鴬谷へ行ったくらいの距離なので、別にこれといった遠出では全くないのですが、ぼくにとってはちょっとした「遠出」でした。

そして昨日はお好み焼屋へ行ってきました。洋服に臭いが染み付いて取れません。セーターを着て行かなくてよかった。

モスクワのお好み焼屋には、席に鉄板がありません。したがって、お客が自分で調理することができません。だから料理を注文すると、完成されたお好み焼きが出てくるまでただ待っている他ないのです。お好み焼屋の醍醐味の一つが失われているような気もしなくはないのですが、どうやらロシアの法律では、お客が日本のように自由に調理することはできないようですね。

で、肝心のお味ですが、けっこうおいしかったです。ソースの味が違うようにも感じましたが、これはこれでいけるかなと。モスクワに旅行された折には、是非このお好み焼屋へお寄りください。雰囲気も割といいですし、お勧めです。ちなみに、ぼくらはこのお店に入る直前、間違って別のお店に入ってしまいました。同じ建物に別のレストランが入っていたのです。へーこんなおしゃれなお店なのかあと意外に感じつつ入店、店内の内装がおしゃれ過ぎて、いやいやここはお好み焼屋ではないだろうと思いつつ着席、とりあえずメニューを見てその高額さに恐れをなし、退散。で、いったん外に出て、本当のお好み焼屋に入店できたわけです。そこはいかにもって感じの雰囲気で、カジュアルで、好ましい印象でした。

ああそういえば、今夜食べるものがない。パンも尽きた。カップラーメンも尽きた。食堂はたぶんまだ閉まっている。どうしよう。買い物はめんどい(し、どうせパンかカップラーメンだ)。

旧知のロシア人

2012-10-12 04:00:26 | Weblog
ここ最近、伝手を頼ったり頼らなかったり、よく知らない人にメールを出していたのですが、よく考えたら、ぼくには旧知のロシア人がいるではないか、ということに気が付いたのです。

ロシア人の友達が欲しくて、色々とあくせくしていたわけですが、ぼくは昔ロシア人と一緒に浅草で遊んだことがあるのです。たしかそのことはこのブログにも書いたような気がします。でもそれから結局その人とは一度も会うことがなく、時間だけが過ぎて行ってしまったのですが、このたび、あれやこれやの経緯がありまして、その人に再びメールを送ることにしました。ぼくのこと覚えてるかなあ・・・

それにしても、自分に旧知のロシア人がいるということに驚きました。まあ、また会えるかどうかは分からないけど、日本にいたときにアクションを起こしていてよかった。かな?

さあてと、明日は朝が早いので、今日は0時前には寝たいものだ。