けろっぴぃの日記

最近、政治のことをはじめとして目を覆いたくなるような現状が多々あります。小さな力ですが、意見を発信しようと思います。

結局、参拝しても何か変わる訳ではない安倍総理の靖国参拝

2013-12-26 23:58:55 | 政治
安倍総理がついに靖国参拝を果たした。気の利いたコメントはないのだが、折角なのでつまらないことだが書いておく。

過去にも何度か靖国参拝ネタでブログを書いたが、安倍総理の政治信条と公約からすれば少なくとも在任中に参拝が1度もないというのは有り得ない。ただ、その参拝が政治問題化する影響・インパクトが最小となる時に行われるのが国益的には好ましいので、その意味では日中、日韓関係が最悪のタイミングの時がベストのタイミングだろう。だから、防空識別圏問題で中国が拳を世界に鼓舞した状態から一息つき、一方の韓国との間でも銃弾提供問題で揉めに揉めている今こそがチャンスである。ただ、我々がその様に総理の深層心理を読もうとするのとは逆に、実際のところは安倍総理は中韓との関係の如何にかかわらず、1か月以上前からこの日に参拝しようと決めていたのではないかと思うようになった。あまり根拠はないのだが・・・。

中国、韓国の反応は相変わらずだが、既に最近のかの国の反応は何をしても瞬間湯沸かし器的な反応をしているので、非難の文言自体は過激になっていても、思いの外、「(自国政府の声明は)単なるポーズでしたね!」という空気が中国、韓国の国内には流れている様に見える。面白いのは中国版ツイッター「微博」では冷静な反応や中国共産党批判のつぶやきもみられており、政府側が削除に苦慮しているらしい。丁度、毛沢東の生誕120年の祝いの日でもあり、「こんな日にぶつけるなんて!」と非難の声も聞かれるが、「日本の侵略で死んだ中国人よりも、中国政府が殺した中国人の方が少ないとでも言うのか?」と共産党批判の声も聞かれ、中国政府の世論誘導と反日キャンペーンが徐々に機能しにくくなっている状況も読み取れる。韓国にしても、命を守るのに必要な銃弾を提供しても噛みつかれるのだから、多くの日本国民も、「(少なくとも韓国に関しては)ここまで来たら何をしても同じ」と思っているのではないだろうか。今日も朝鮮日報には面白い記事が書かれていて、日本が提供した銃弾の価格が32万円であることを理由に、「【社説】日本にとって32万円の弾薬提供はそんなに騒ぐことか」という社説を書いていたが、例えば山の中でマムシに噛まれたときに、たまたま通りがかった人が血清を持っていたとすれば、「その血清を然るべき場所で買えば通常幾らで買えるか」という話は、マムシに噛まれた人にとっては「全く無意味な問題」であり、その人にとっての価値はまさに「命の値段」そのものである。それが手に入らなければ死んでしまうのだから・・・。にも拘らず、「たかだか32万円で、でかい顔するな!」と言われるような国であれば、遠慮してもしなくても、結果は同じである。日本国内でも靖国参拝は記事にはなっていたが、(マスコミだけではなく)経済界など外野が結託して日本政府を非難する様な動きは以前よりは少ないように見える。

この様に考えれば中国、韓国などはどうでも良い話で、最後に気になるのはアメリカの反応という事になる。駐日アメリカ大使館からは「失望」という言葉を使って過去に例を見ない厳しい声明が出されたようだが、これもアメリカの「ポーズ」なのだろう。アメリカからすれば、中国も韓国も既に「コントロールできない国」となっていて、事態の改善のためには日本など他の国が腫れ物に触るように丁重になだめて対応するしかない。であれば、腫れ物に触るのではなく、腫れ物を潰しにかかったような今回の日本の態度に対して幾ばくかのメッセージを送らねばならないから、この様な声明が出されたのだろう。しかし、私から見ればこれも「中国韓国へのポーズ」でありメッセージそのものだと感じられる。それは「(中国、韓国よ)お前たちのことを、見限ってはいないよ!」という精一杯の声だから、日本も国益に反しない範囲でそれを容認してスルーするのが良いのだろう。ただ、これは当てずっぽうでもあるのだが、最近のTPP交渉での日本のタフ・ネゴしエータ振りに頭を抱えたアメリカ政府筋の人間が、今回の件を利用して「日米間は決して蜜月ではないよ!」というメッセージを込めて、「次回はもう少しTPPで譲歩しろ!」と訴えているようにも見えた。

いずれにしても、日本政府としては米中韓のいずれの国に対しても、特に騒ぎ立てることをせずに、状況を冷静に見守るのが妥当ということなのだろう。

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