けろっぴぃの日記

最近、政治のことをはじめとして目を覆いたくなるような現状が多々あります。小さな力ですが、意見を発信しようと思います。

まるで道化師(ピエロ)であることになぜ気が付かない!

2013-04-25 23:58:57 | 政治
失礼だが、思わず笑ってしまった。韓国が北朝鮮に対して開城団地再開への会談を提案し、明日までに北朝鮮側が会談に応じなければ「重大な措置を取らざるを得ない」と発表したニュースである。

「重大な措置」という恫喝は北朝鮮の専売特許だが、チキンレースで誰よりも早く降りようとした韓国が、車のハンドルを抜き取り韓国に良く見えるようにして遥か彼方に投げ捨てた北朝鮮に対して、今更チキンゲームを仕掛けてどうするというのだろう。多分、北朝鮮はこれを拒否する以前の問題として無視を決め込み、韓国がこの上なく馬鹿にされてさらに追い込まれるという事態が予想される。その時、韓国はいったい何が出来るというのか・・・?まるで道化師(ピエロ)の様である。

所で話は変わるが、今日、25日は朝鮮人民軍創建81年の記念日であるが、今月初めの状況と現在では大きく異なる点がある。あまり報道では扱われないのが不思議でしょうがないが、4月上旬には何があっても表舞台に姿を現さなかった金正恩が、ここ最近は何かあると姿を現すようになった。この事態が意味することは単純で、アメリカがB2爆撃機まで投入して金正恩暗殺のためのピンポイント核攻撃のブラフをかけていたのに対し、そのブラフが全く通用しなくなり、金正恩が身の危険を感じなくなったという証拠である。

以前のブログにも書いたが、現状の北朝鮮の状況を打開するためには、金正恩を排除すると共に核の放棄を条件に集団指導体制への移行を容認するというシナリオが最も有効であった。このためには、金正恩が身内の裏切りのクーデターにより失脚し、チャウシスクの様に処刑されるシナリオが現実味を帯びる必要がある。どうせピンポイントで金正恩が抹殺されるなら、先に金正恩の首を差し出すことで軍事的な被害を最小化し、安定的に政権を移行することを望む者が現れる土壌を築く必要がある。だから、北朝鮮のチキンゲームには最後まで付き合わなければならないはずだったのだが、ジリ貧の韓国経済が北朝鮮リスクで更に悪化し、景気の先行き不安で政権の足元が揺らぐことを恐れた韓国政府が「もう勘弁してくれ!」と最初に逃げ出してしまった。アメリカはやる気満々のはずだったが、韓国が白旗降参と宣言しては挑発的な行動を取ることも出来ず、刺激的な軍事演習を控える判断をオバマ大統領もせざるを得なくなった。その他の理由もあるのだろうが、概ねこの様な話が軸になるのだろう。つまり、韓国は自ら自分で自分の首を絞める行動を決断したことになる。これは、閣僚の靖国参拝を理由に外相の訪日を取りやめて、日中韓の間に楔を打ち込みたい北朝鮮に自ら協力した形である点とも共通する。

2月27日のブログ「どこかで見た風景?(韓国朴新政権は大丈夫か?)」の中で、私は朴槿恵大統領率いる韓国の新政権が以前の民主党政権に酷似していると書かせて頂いた。今思えば、ここまで酷似しているとは思っていなかったが、当時の小沢一郎幹事長の先導のもと、日米同盟を捨てて中国に傾倒しようとしていた行動も、まさに朴政権の現状と瓜ふたつである。韓国は、中国のリスクを痛いほど知っているはずであるし、韓国国民が長い歴史の中で中国を嫌うDNAが体の中に組み込まれていることも知っている。しかし、短絡的には拗れた日中関係の隙間に生じるビジネスチャンスを奪い取り、更には対日本の歴史問題カードの威力を増大させるために、中国との共闘関係を選択した。北朝鮮に対する中国の影響力が今となっては色あせているにもかかわらず、中国と仲良くすれば、同一民族の北朝鮮が攻めてくることはないだろうと楽観的な期待も抱いている。しかし、中国にしても北朝鮮にしても、その様な甘い罠を仕掛けて身を落とさせ、気が付けば身ぐるみ剥がれて捨てられるという戦略を描いている。国益を最優先する国は、何処まで行っても国益が優先であり、温情などかけてはくれないのである。

多分、韓国政府の頭の中には次のようなシナリオがあるのだろう。「北朝鮮に中国と韓国が靡けば、上げた拳を振り下ろす先を模索する金正恩が攻撃対象として選ぶのは日本だろう。そのためには、北朝鮮が日本に核攻撃をしやすい状況を作る方が好都合である。アベノミクスで韓国経済に被害が出ている以上、北朝鮮が日本に核ミサイルを撃ち込んでくれれば日本経済が壊滅し、その隙を韓国が奪い去ることが出来る。」こんなところだろうか?

しかし考えてみれば分かることだが、もし北朝鮮が日本を攻撃したら、即座に米軍が北朝鮮全土に爆撃を開始する。これを受けて、北朝鮮は韓国にも攻撃を仕掛ける。日本に対しては中距離のミサイル攻撃が中心だからミサイル防衛が機能すればそれなりの撃墜が期待できるが、ソウルなどは迎撃の余裕などの時間はない。確実に首都ソウルは壊滅し、現時点ですら希望のない韓国経済は崩壊に至るだろう。一方で日本はどうかといえば、何処までの精度でミサイル迎撃が成功するかにもよるが、アベノミクスで希望の光が見え始め、政治的な決断力のあるリーダが国を治めている状況から、東日本大震災並みの被害が仮に出ても、韓国に比べれば雲泥の差でましな状況である。結果として韓国の思惑は外れ、一人貧乏くじを引くことになる。

如何にも自業自得の結末であるが、しかしその様な結末を誰も望んではいない。だから、自ら率先してその様な悲劇を封じる行動が求められるのだが、ついこないだの日本の失敗を他山の石として学んだ形跡は韓国にはない。我々も高い授業料を払って現在があるのだが、多分、韓国は我々以上に高い授業料を払う可能性が高いのではないだろうか。仮に北朝鮮が戦争を仕掛けなくても、IMF通貨危機の再来の様な何かが起こるかも知れない。しかし、それは自ら撒いた種であることを忘れてはならない。

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