けろっぴぃの日記

最近、政治のことをはじめとして目を覆いたくなるような現状が多々あります。小さな力ですが、意見を発信しようと思います。

いつか何処かで見た記憶

2011-12-02 23:54:41 | 政治
いつか何処かで見たような記憶が蘇る。

一川防衛相と山岡消費者問題担当相の話である。思い出したのは、安部政権での松岡元農水相とそれに続く赤城元農水相と立て続けの閣僚の不祥事である。私は、実は安部元総理をそれなりに評価している。衆院での2/3ルールの連発という問題はあるが、重要な法案を通した数でみれば、歴代首相の中でもそう見劣りするものではないだろう。悪かったのは、所信表明演説をした直後に辞職した点で、あと1ヶ月我慢して、にっちもさっちも行かなくなってから辞任していれば(ないしは所信表明演説前の辞任)、もう少し評価は下がらなかったかもしれない。

話を本題に移すと、あの時、確かに年金問題や格差問題、強硬な国会運営などが争点になったりして部が悪かったが、トドメを指したのは松岡問題であっただろう。誰が見ても、身体検査をすればボロが出るのは明らかで、あのような人を大臣に指名した後に何が起きるかぐらいは予想できたはずである。お友達内閣だからなのか何なのか、理由は知らないが、あまりにお坊ちゃま的な甘い人選であった。

今回の野田内閣の場合、お友達ではないだろうが、小沢派に配慮した人選が裏目に出ている。輿石幹事長の人選までは非常に良かったのであるが、山岡氏を任命したら自分の首を絞めることになるぐらい、野田さんほどの人物なら分かっていたはずだ。さらには、素人発言やブータン国王に対する発言に加え今回の「詳細を知らない」発言を連発するあたり、うっかりミスの度を越している。防衛省内でも既に相手にされていないようだし、当然、それなりの人が見たら「この人では務まらない」ことぐらい、容易に分かったはずだ。にもかかわらず、小沢派からの推薦を受けて「他の○○さんではダメなの?」と聞けなかった辺り、ガラス細工の政権の弱さを示しているのであろう。

ちなみに、その前の鉢呂経産相の辞任の場合は笑ってしまうような失言ではあるが、まだ本業に関する資質を否定する問題ではなかっただけましであった。しかし、この二人は本業に直接関係する資質に致命的な問題があることを示す状況であり、安部政権での松岡氏の時よりも性質が悪いかも知れない。

多分、野田さんは民主党の中では相当有能な政治家であることは間違いないであろう。菅さんや鳩山さんの比ではもちろんない。それなりの強い意志と、状況を上手くかわす巧みさも備え、仮に政権交代のときに野田さんが首相であったなら長期政権になっていたかも知れない。今後、TPPや増税問題で小沢さんと対峙することを考えれば、最初からこの2名の人選を突っぱねていればよかったのかも知れない。「たら」「れば」を言ってもしょうがないのだが・・・。

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