けんけん@エベレストBCです。
とんでもなくデカイのが落ちちゃいました。
アイスフォール帯のセラックの崩壊は想定していたけど、
西稜の特大の懸垂氷河が崩壊!その大きさは新宿の高層ビル。
AG隊員の面々は、アイスフォール帯のセラックをチェックし、
足慣らしのためにアイゼン・ハーネスをセットしベースキャンプを出発するところで、
僕は、地球が割れるような轟音に裸足でテントから飛び出した。
雪煙が爆風に乗って、みるみるうちにBCへ向かってきたので、
個人テントや食堂テントのジッパーを急いで閉めるように叫んだ。
C1へのルートは、アイスフォール帯の左3分の一あたり。
爆風の中心は、ベースキャンプをそれたので粉雪が舞う程度だったけど、
数名の人影が崩壊の真下にいて、雪煙に巻き込まれるのが見えた。
今日は、AGネパールスタッフがC1への荷上げのため、
朝5時にベースを出発し、アイスフォールを通過してるはず。
マックが素早い動きで、無線でプラチリを呼び出す!
頼む、返事してくれ~!隊員全員が無線に集中して息を呑んだ。
「はい、プラチリです。いまC1にいます。」の声に全身の力が抜けた。
「でも、ラムカジだけ調子悪く下山しました。何がありましたか?」
そうか、C1の彼らからは、崩壊が確認できないんだ。
崩壊の規模と時刻を早口で説明した。プラチリの状況説明をあわせると、
どうやらラムカジは、まだ現場には到達していない可能性が。
後で聞いた話だが、バラバラになったセラックの氷の塊が
ラムカジの前方20m位先をすっ飛んでいったらしい。ふぅ~!
彼は無事だったが、真下を通過していた他の隊のネパールスタッフは
氷河上に突き出た氷の影にうずくまって、なんとか耐えたが、
小さな氷の固まりが額に当たり出血したという。
この崩壊での遭難者や行方不明者は現在のところいないみたいだ。
真下にいて助かったのは、奇跡としか言いようがない。
氷塊はルート上のクレバスに渡してある2箇所のラダーを吹き飛ばし壊したが、
すぐにラダーはベースから専門のスタッフにより運ばれルートは再開した。
現場偵察。崩壊したのは頭の上の懸垂氷河。C1へ行く道は他にない。
安全性を高めるのは、より早く通過する技術。頑張る哲王先生&マック!
そして、何も無かったように、クライマーたちはそこを往来し、
時には息をきらして立ち止まり、ノロノロと上り、下るのだろう。
これがアイスフォール。これがエベレスト登山。
僕らは、このルートをこれから何回通過するのだろうか。
とんでもなくデカイのが落ちちゃいました。
アイスフォール帯のセラックの崩壊は想定していたけど、
西稜の特大の懸垂氷河が崩壊!その大きさは新宿の高層ビル。
AG隊員の面々は、アイスフォール帯のセラックをチェックし、
足慣らしのためにアイゼン・ハーネスをセットしベースキャンプを出発するところで、
僕は、地球が割れるような轟音に裸足でテントから飛び出した。
雪煙が爆風に乗って、みるみるうちにBCへ向かってきたので、
個人テントや食堂テントのジッパーを急いで閉めるように叫んだ。
C1へのルートは、アイスフォール帯の左3分の一あたり。
爆風の中心は、ベースキャンプをそれたので粉雪が舞う程度だったけど、
数名の人影が崩壊の真下にいて、雪煙に巻き込まれるのが見えた。
今日は、AGネパールスタッフがC1への荷上げのため、
朝5時にベースを出発し、アイスフォールを通過してるはず。
マックが素早い動きで、無線でプラチリを呼び出す!
頼む、返事してくれ~!隊員全員が無線に集中して息を呑んだ。
「はい、プラチリです。いまC1にいます。」の声に全身の力が抜けた。
「でも、ラムカジだけ調子悪く下山しました。何がありましたか?」
そうか、C1の彼らからは、崩壊が確認できないんだ。
崩壊の規模と時刻を早口で説明した。プラチリの状況説明をあわせると、
どうやらラムカジは、まだ現場には到達していない可能性が。
後で聞いた話だが、バラバラになったセラックの氷の塊が
ラムカジの前方20m位先をすっ飛んでいったらしい。ふぅ~!
彼は無事だったが、真下を通過していた他の隊のネパールスタッフは
氷河上に突き出た氷の影にうずくまって、なんとか耐えたが、
小さな氷の固まりが額に当たり出血したという。
この崩壊での遭難者や行方不明者は現在のところいないみたいだ。
真下にいて助かったのは、奇跡としか言いようがない。
氷塊はルート上のクレバスに渡してある2箇所のラダーを吹き飛ばし壊したが、
すぐにラダーはベースから専門のスタッフにより運ばれルートは再開した。
現場偵察。崩壊したのは頭の上の懸垂氷河。C1へ行く道は他にない。
安全性を高めるのは、より早く通過する技術。頑張る哲王先生&マック!
そして、何も無かったように、クライマーたちはそこを往来し、
時には息をきらして立ち止まり、ノロノロと上り、下るのだろう。
これがアイスフォール。これがエベレスト登山。
僕らは、このルートをこれから何回通過するのだろうか。
でも、無事でよかったです。
空の青さが眼にしみます。
新宿のビル・・・想像が付きませんが。雪煙が規模の大きさを物語ってますね。
鳥肌が立ちました。
世界一の山を目の当たりにしている、皆さんには小さな話ですが、次の週末、日本一の山、富士山のバックカントリーに参加してきます。
けんけん隊長、皆さん、世界一の山へのチャレンジ、がんばってください!
こちらも、まったく及びませんが、日本一の山にチャレンジしてきます。(笑)
皆さん、ご無事とのこと。 一安心しました。
気をつけてくださいね。
自宅に戻って、PC開くと・・・「AG隊危機一髪!」の文字に、この写真、本当に無事でよかったです。
純ちゃん先生、哲王先生、マックさん&高ちゃん、パラダイスのテッペンから、イタリアのハッピーな太陽のパワーを、投げキッスに乗せてそちらに送っときました~、じきに届くと思いますので、受け取ってくださいね!
キヨちゃんさん、ガチョン姉さんさん、ランナーさん、みんなのサポート宜しくお願いします!ガチョン姉さんさん、無事にBCに着いたかなぁ?
アイランドピーク隊&ロブチェ隊の皆さん、ヒロさん、お疲れ様でした!
荻パパさん、再挑戦&登頂おめでとうございます!3人娘もシャモニーで大喜びしてたんですよ。
けんけん隊長、gigiが、kenji、kenjiを連呼してました。ちょっとウルウルする事も話していたようなんですが・・・フランス語、もう少し勉強しなおさなければ!
ブログを読んでいても手に汗握っちゃいましたから、現場での様子はその何倍も緊張していたと思います。でも、アイスフォール以外にルートはないんですものね。今年のサガルマータ登山隊「すべて」の、無事を祈るばかりです。
今日のカトマンズは、総長から強い雨が降って寒かったです。その後午前10時過ぎから雨が止み、11時過ぎからは晴天となってます。洗濯物干し干し!
私の近況ですが、金曜日からヨガのワークショップに参加中。イギリス仕込みで、インドのゴアで有名なヨガスタジオをを主催している女性インストラクターは、サイボーグのようなお方。次々に、上海雑伎団のような技を繰り出してくれます。不肖私も全身の筋肉を、パンの生地練りのごとく、こねくり回してま~す。
アイスフォールの崩落、胃の縮む思いです。何だか胃が痛くなって、今日のお昼ご飯も食べられない感じでしたよ!(食べましたが。)
ディンボチェでの涙涙のお別れの後、荻パパ・栄ちゃん・禅ちゃんの3人と共に無事にカトマンズに戻ってきました。いよいよ明日のフライトでお先に帰国します。
本当に本当に皆さん気をつけて、楽しんできてくださいね!!とにかくそれだけです!