けんけんブログ -guide diary-

国際山岳ガイド近藤謙司の冒険案内記!
“ハイキングからチョモランマまで”

マコロジーからみなさんへ!

2005-10-05 21:54:41 | チョーオユー
天気に恵まれて、8201Mの山頂に登る事ができました。

C2よりC3へ進み、朝から夕方まで風もほとんどなく、良い天気でした。
夕日に赤く染まる、目下の峰峰を撮りました。

遠くにはシシャパンマが見え、35mm、36枚を3本は撮りまくりました。
夕日のころは、少し風も吹いていた。

登頂日は、1時起床で2時始発ということなので、18時夕食、
尾西の五目御飯、マーボー豆腐、味噌汁を全部食べて19時に寝た。

実際には、12時50分起き、ラーメンを食べ、登攀準備、ハーネスをつける。
上半身の衣類は、毛の下着2枚。ラクダ下着、厚手のシャツ、インナーの羽毛、
厚手のオーバージャケット、下半身は毛のパンツ、ラクダの下着、高所用登山ズボン、
インナーの羽毛、厚手のオーバーパンツ。
登山靴は、スポルティバの高所用ブーツ、手袋は薄手の手袋とオーバー手袋のインナー!
帽子は、高所帽、風が弱かったので、ゴーグルはつけないで、サングラスのみ。

朝、1時15分。C3を始発し、まもなくロックバンドに(約15Mほど)つきあたる。
そこでユマールをかけかえて、左に少しトラバースし、
チムニー状の岩場をアイゼンのつま先と両手で、
ライトの光でホールド&スタンスを確認しながら、4~5m進むと、
息切れて、自分の呼吸と酸素マスクのタイミングの関係で非常に苦しい。

ハァ、ハァしながら1分ほど止まって休み、岩場をぬける。
岩場をぬけて、一息いれて、岩と雪のミックスした急雪面を
フィックスロープにユマールで前進。始発し、2時間で登りが少し緩くなり、
そこでチューブの飲み込む。

そこから先は、フィックスロープは無い。
5時30分ころ、東の空が明るくなり、6時40分山頂に着いた。

チューブの食料とコンパクトカメラは、3枚目の衣類のポケットに。
35mmのカメラは、毛のシャツで保温しザックで、カメラは山頂でもよく動いた。


今回、リアルタイムに適確なアドバイス、励ましと激励をいただき、
ありがとうございます。


PHOTO:C3で勇ましくピッケルを振り上げるマコロじい!











最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
さすが! (t-runner)
2005-10-05 22:22:47
山岳写真家ならではの報告ですねぇ。

アタック日の様子など、淡々と記されてますが一つ一つの動作が(食事一つとっても)どれほど重労働だったか・・・。

自分(の内面)の感情を表に出さない形で情報を提供するところに「プロ」を感じました。

お疲れ様でした。

ゆっくり心も体も休めてください。
返信する
写真見たいです! (aya)
2005-10-06 00:40:34
山の事、全く分からないながらに、アタックの日は凄い行程をこなされたのだろうとは思ってましたが、

マコロジーさんのレポを拝見してあらためて、その過酷さを感じました!

本当にお疲れ様でした!

くどいようですが・・・写真拝見したいです。
返信する
マコロジーさんへ (ながちゃん)
2005-10-06 10:29:41
留守番隊からの、「アイスフォール通過]「C2・C3到着」そして「登頂」と刻々と発信され経過に息を呑む思いでしたが、やはり凄いドラマがあったのですね。マコロジーさんの言葉一つ一つにお人柄と、自然に対する謙虚な気持ちがあふれていて改めて感動いたしました。これからもこの体験を生かして前進されご活躍される事を期待いたします。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。