散歩するなべさん

しょうがなくも所在なく散歩するなべさん。近頃野鳥に目覚めて鳥見お散歩の日々。病気もしたけど時には山歩きに物思い旅ね。

書物の中のお散歩

2013-03-04 00:29:29 | 


最近ご無沙汰の読書ネタでも。


「光圀伝」  冲方丁   ↓

 


「天地明察」を非常に面白く読みましたので、
これも、と思ったのですが、
「天地明察」は意外とはやく文庫本になりましたし、
単行本は分厚いし、
文庫本になるまで待ちましょうね、
と、思いながらも、結局待ちきれずに

買ってしまいました。

「天地明察」のユーモアもあるさわやか展開とちがって、
いきなりおどろどろしい展開でありました。
でも、これもまた力作ね。

 

水戸光圀ってこういう人だったのね、
と恥ずかしながら改めて知らされる感じでありました。
戦国時代から江戸初期にかけての転換期に
「日本」というイデオロギーが
浮かび上がってくる、その
先端部分を背負った人というわけでしょうかね。

 

でもって、江戸の思想史に
手薄であったことに、改めて気が付きまして、
いくつかの本を探してみようとしたのです。
江戸の思想史といえば、
「子安宣邦」の名が浮かんできますので、
ネットで検索するとご本人の
ツゥィッターに行き当たりました。


「山崎正和が日本人が身につけてきた〈積極的無常観〉を
9日の朝日で語っていた。山崎は誰のために、誰に向かって、
何のために、〈日本人とは諦めながら、しかし忍耐強い民だよ〉
といっているのか。日本政府のためか、東電のためか。
なるほどこの男を国家は〈文化功労者〉にするわけだ。」

「山崎といい、山折といい、メディア好みの文化人どもは、
いま何のために日本文化論的なデマゴギーをふりまくのか。」

「震災・原発の災害下で苦闘する日本人を日本文化論的に色づけていく、
こうした〈文化人〉どもの言説を徹底して拒否しよう。」


昨年も3月の記事でありますが、
中々、痛快な文言でありますな。
激しく反原発の論陣をはっているようです。


と、感心して、読んで見る気になったのが
これであります。  ↓

 

子安さん、たくさん本を書いておりますが、
結構本屋さんでは見つけにくいです。

 

そういえば、以前はよく
森銑三などもよく読んでいたなあ
と思って、乱雑な書棚から
探し出して久しぶりに読み出したのがこれね。 ↓

 

散策するかのように文献を
丁寧に探っていくその文体は
何だかとっても落ち着くのであります。
こういう本も貴重なのであります。
(森さんの本なんぞ、ほとんど
本屋さんからは消えておりますが。)

 


と、全く話が変わって脈絡もないですが、                                                  今晩は久しぶりにハンバーグなんぞを                                                     食べたくなって、ご近所のステーキ店へ。
ところがどうしたわけか、いつもとちがって
千客万来でお店は大賑わいの大混雑。

お雛さんだからでしょうかね。

         

 

おかげさまで、随分待たされましたけど、                                               ちゃんと食することが出来ましたよ。

 

 

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